Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

AKB48 49thシングル選抜総選挙~進撃のNGT48(開票結果レビュー)

2017-06-19 01:13:26 | Weblog

野外イベント開催中止で、屋内無観客イベントとなった今年の総選挙は、須藤凛々花の結婚宣言、渡辺麻友の卒業発表とサプライズ満載のイベントになったが、ここでは開票結果から見える各グループの勢いを検証したいと思う。

数字の羅列はあまり得意ではないので簡単にグループごとのランクイン人数を列挙してみると、

AKB48 25名/選抜4名

SKE48 19名/選抜5名

NMB48 10名/選抜2名

HKT48 16名/選抜2名

NGT48 10名/選抜3名

という結果になった。前回も書いたが、メンバー数の少ないNGT48が、10名ランクイン、そして3名の選抜入りを成し遂げたことが、グループの勢いそのものと言える。

それは観客のいない豊見城市民公会堂での中継でも、メンバーがランクインした際の喜び方、歓声の大きさが明らかに他のグループよりも大きかった。

昨年、一昨年はHKT48が同じようなチームの仲の良さ、結束力を見せていたのだが、今年は完全にNGTの団結力が他を上回っていた。

メンバー数が1期生のみで他のグループより圧倒的に少ないのに、研究生2名もランクインさせていることも驚く。

これまでの4グループとは違う、人口が100万を割る地方都市に根を下ろしたNGTだが、メジャーデビューするまでの約2年間の地域密着主眼の活動がとんでもない総選挙の票田を生み出したと言えそうだ。

速報1位の荻野由佳の5万票越え、速報下位もしくは圏外だった、中井りか、北原里英、加藤美南を引っ張り上げ、北原里英においては過去最高順位まで与えるというおまけつきの強さ。

デビューシングルも地域売上で新潟県が1位になったというニュースもあったが、それを裏付ける選挙での強さはまさに地元ファンの力なのだろう。

ここまでグループを作り上げてきた北原里英は、高橋みなみのような引っ張り型ではないし、指原莉乃のようなプロデュース力で秀でるわけではないかもしれないが、AKB時代に培った自分以外のメンバーを第一に考えるという思考がグループ全体に浸透しているのかもしれない。

オーディションで苦労してきた荻野由佳、西潟茉利奈は北原と同じような経験があり、グループを、メンバーを支えようとする土台が出来上がっていて、それば荻野由佳を副キャプテンとして機能させ、さらに影の副キャプテンとして西潟が更に支えるという理想的な関係があるように想像している。

今年に入ってからは、地方ローカルながら、にいがったフレンズという冠番組が製作され、徐々にいろいろなメンバーの個性が画面からも伝わり始めている。著作権の問題はあるのだが、今はYouTube等の動画サイトにアップされるにいがったフレンズを視聴できるよう”泳がせて”いてほしいところだ。AKBやHKTは関東ローカルを持っているので、発信力が大きい。NGTもHKTと共闘して「さしきた合戦」なる番組が製作されていたが、この第2弾も欲しい。

とにかくNGTは全国的には無名であるメンバーを、オギユカを契機にもっと認知させていく場を獲得する必要はあるだろう。

もうひとつ触れておきたいのは、SKE48の大量ランクイン。

以前から卒業メンバーが多く、昨年、松井玲奈という柱のメンバーが卒業し、松井珠理奈が敢えて兼任解除までしてグループ立て直しを図ったSKE48であったが、今回の総選挙の結果だけみれば、なんと選抜には5名も送り込んでいる。ネームバリューという点では、松井珠理奈一極というところはNMBと変わらないのだが、ドラフトメンバー惣田紗莉渚やセンター獲得を明言する古畑奈和が入り、高柳明音も選抜返り咲きとすごい。

すぐ下のあんだーガールズに松村香織、1期生大矢真那や大場美奈が控えていて、さらに若手注目株の小畑優奈や後藤楽々、昨年80位のボーダーラインとしてAKB48SHOWで特集された熊崎晴香もランクアップするなど、若手が育ってきている感もあり、グループとしての勢いが回復してきている。

あとはもっと単独のコンサートやライブでSKEのパフォーマンスを認知されること、ポスト珠理奈、ポスト松井玲奈たる存在が出てくれば、初期の人気に劣らない勢いとなる可能性があると思う。

さて、今回サプライズの一つ、須藤凛々花の結婚宣言は、やはり総選挙の場で発表すべきことだったのか、といえばやはり否定的になる。ファンに莫大な金を使わせる総選挙という場で、ファンを裏切る発言をする、そしてコメントにはファンに対しての気持ちは一言もなかったことが残念でならない。

結婚するのも卒業するのも自由だが、ドラフトでメンバーから指名されてグループに入ったこと、今回20位まで躍進できたことについて、発言の中で何も対応していないことが、より一層「結婚宣言」を独善的なものに変えてしまう。

近く会見が行われるらしいが、せめてファンやグループに対してのなんらかのメッセージが発信されることを期待したい。

 

そして、渡辺麻友の卒業。第1回から連続して神セブンにランクインしつづけるという偉業は、指原莉乃の3連覇と並んで評価されるべきものだ。

今後は女優をメインに活動されるのだと思うが、正直にいえばまだ代表作といえるような作品に巡り合っていない感がある。

一作品でも連ドラもしくは映画で当たるまではAKBに居た方が道が開けるんじゃなかろうか。

スピーチにあった通りアイドル活動という点では、本人曰くやり残したことは無いということなのだろうが、ならば総選挙を辞退したNMBの山本 彩のようにもっと自分中心のスケジュールで選抜を抜けても個人仕事を充実させて、ヒット作を待つのもありのような気がする。

卒業生である前田敦子、大島優子も話題作には出演し映画等で受賞もしているけれど、仲間由紀恵、綾瀬はるか、石原さとみといったレベルには達していないまま、それなりに時間が経過している。

同じ轍を踏まない意味でも、もう少しAKBに居て良い作品との巡りあわせを期待するって手も有りだと思うのだが。。

まゆう卒業に対して、乃木坂46の生駒ちゃんが早速、卒業発表にブログでレスポンスしていたが、やはり多くのアイドルの一つの目標になり得たまゆゆはすごい存在なのだなあと改めて思う。

逆にアイドルでなくなるのであれば、個性的なオタク的要素をもっと出して、可愛いだけでない毒のある部分も認知されていけば、先達よりももっと個性的な女優に成長される可能性があると思うが、多分渡辺麻友ならそのくらいのことは考えて動いているのだろう。

アイドルの枠を抜けたほうが個性を出しやすいことなどとうにわかっている筈だ。とにかく頑張って輝いてほしい。

 

 

 


AKB48 49thシングル選抜総選挙(2017)速報~進撃のNGT48

2017-06-02 22:14:31 | Weblog

世界卓球で、13歳張本選手がリオ銅メダリスト・水谷選手を破るという波乱を起こした前日に発表された今年のAKB総選挙の速報でも大波乱が起きた。

今年出馬している昨年の上位陣、指原莉乃、渡辺麻友、松井珠理奈、宮脇咲良等を抑えて、NGT48の荻野由佳がなんと5万5千票超という過去最高の票数で暫定1位となった。

驚くべきこの票数は昨年の水準なら間違いなく選抜確定だ。

第2回AKBグループドラフトオーディションに参加、NGT48の1期生としてキャプテン北原里英とAKB兼任・柏木由紀に指名されて加入した時から見ているが、何回となくAKBのオーディションを受け続け、一度は仮研究生とまでなりながらセレクションに残れず、バイトAKBからドラフト生のチャンスを掴んでようやくNGTに至った道のりは他のメンバーにはないストーリーがある。

加藤美南、高倉萌香、中井りか等センターを彩る後輩たちを支え、チームの副キャプテンとしても頑張り、握手会でも個性的なアクション入りの神対応で人気と聞く。その姿勢はキャプテンである北原里英自身と重なるし、何より彼女自身が苦労の末、加入できた、そして自分を必要としてくれたNGTというグループのために、という姿勢が一番ファンに響いたメンバーなのかもしれない。複数の票をもつファンなら、自分の推しメンの他に、オギユカにも1票入れよう、そんな票の集まりのように思える。

SHOWROOMの配信も拝見したが、多少語彙力は不足するものの(笑)、その元気さとひとつひとつのコメントに反応してしまう自然な神対応、そして涙もろい優しい性格と他のNGTメンバーを紹介してしまうお節介さ(自分のSNSなのに)、これは直接握手会に行ったら推しメンでなくてもきっと魅かれてしまうだろう。

他にNGTメンバーは、5位に本間日陽、7位に高倉萌香、24位山口真帆、31位宮島亜弥(研究生)、34位西潟茉梨奈、52位中村歩加(研究生)、83位中井りか、89位太野彩香、92位北原里英、94位奈良未遥(研究生)と100以内に全部で11名がランクインしている。全メンバー25名しかいない中でランクイン率からいったら、他のグループを圧倒してしまう勢いだ。

さすがにデビューシングルでセンターを務める中井りか、キャプテン北原里英、昨年80位以内にランクインした加藤美南は今後巻き返してくると思われるが、研究生が3名も入っていることもNGT48 の勢いが感じられる。

 

対照的にランクイン数は多いものの、全体的に順位が下がったメンバーが多かったのが、HKT48。

博多で開催された2015年、NGTの地元新潟で開催された2016年は一番勢いがあったグループだが、今回はNGTの躍進に一番影響を受けているかもしれない。

総選挙直前のシングルである「バグっていいじゃん!」はアニメ主題歌タイアップ、初選抜続出という思いきった企画だったものの、センターに指原莉乃を据えて、他のメンバーの影をかなり薄くしてしまった感がある。

前作の「最高かよ!」では松岡はなをセンターに抜擢して勢いを感じさせたが、それを止めてしまった感は否めなかった。

指原自身、HKTでのセンターはそれまで無く、AKBでもあくまで総選挙の結果としてのセンターのみで来ていたが、そのくらいの位置でHKTを支える側に回っていた方がHKTにとって良い影響を与えていたのかもしれない。

しかし昨年から今年にかけて指原莉乃のタレントパワーは躍進から安定期に入り、個人仕事ばかりでなく、さらに声優アイドルにSTU48の劇場支配人と複数のプロデューサー業まで兼ねていて、HKTの顔としてのポジションも薄れて始めている懸念が強い。

ニコ生での総選挙討論会に出演予定だった松岡はなが、速報でランクインできなかった影響で結果辞退せざるを得ない状況になってしまうという痛々しいシーンは総選挙の厳しさを物語る。

急遽松岡はなに付き添い出演した指原莉乃の対応は、自らの話は一切せずにHKTの劇場支配人として松岡はなのフォローのみに徹し、番組への影響を最小限に止める、素晴らしいものだった。

その反面、すぐにそういう対応ができたのは本人自身もHKTの低迷や期待されながらもランク外となるメンバーが生じることを想定できていたからなのかもしれない。

 

人気メンバーの相次ぐ卒業で注目度が低くなったといわれる総選挙だが、まだ速報の時点でそれまでの総選挙とはまったく違った展開となり、いきなり各グループ・メンバーの明暗を見せつけ、本選でのさらにドラマチックな展開が期待される。上位常連組が巻き返すのか、NGT48メンバーが更に上位にランクインしてくるのか、まさかの荻野由佳の逃げ切りが有り得るのか、ちょっと考えただけでもこれだけの展開が思い浮かぶのだから、去年の指原連覇よりももっと面白い総選挙になりそうだ。