昨年6月から8月に放送された韓国オーディション番組「PRODUCE48」から生まれたIZ*ONEについては、私自身がハマってしまって何度も記事にさせていただいたが、IZ*ONEの超スピードブレイクの影響なのか、この2月までにK-POP界でガールズグループのデビュー、及びデビュー告知(ティザーキャンペーン)がすごいことになっている。
IZ*ONE登場までは、私が知っていたK-POPのガールズグループといえば、TWICEぐらいで、その前はKARAと少女時代くらいのもの。
プデュ48の課題曲で、GFRIEND(日本デビューおめでとう)、BLACKPINKを知ったが、実際昨年10月まではTWICE一強だったようだ。
ところがIZ*ONEのブレイク以降様相が変わり、脱落はしたがプデュ48でファンを掴んだ練習生がまずデビューしてくる。
スリムなビジュアルとパワフルなラップ・ダンススキルをもつFENTのキム・ドアがFLAVORでデビュー。
可愛いビジュアルとパワフルハイトーンボイスの持ち主、FNCパク・ヘユンがCherryBulletでデビュー。
そして、今はティザーキャンペーン中だがYUEHUA所属でコンセプト評価で「Rumor」のセンターをつとめたキム・シヒョン、「また会おう」のセンター、ワン・イーレンがEVERGLOWでデビュー予定と矢継ぎ早に続いている。
そしてTWICEを要するJYPからは妹グループとしてITZYがデビュー、最年長が18歳で全員がなんらかのオーディションやコンクールの出演経験を持つ5人グループで、既に有名であるがIZ*ONEでデビューした羽ダンサー・イ・チェヨンの妹、チェリョンがメンバーにいる。
彼女もTWICEオーディション番組「SIXTEEN」に出演していたので、苦節4年ということになる。
そして、IZ*ONEばかり注目して全く関知していなかったのだが、Z-POPプロジェクトからZGIRLSというグループがデビュー。
韓国出身が一人もいない、6人グループという超グローバルグループだったのだが、なんとここに元乃木坂46の歌姫・川村真洋がMAHIROとして加入し韓国で再デビューするという驚きの展開となった。
歌とダンススキルは韓国でのレッスンを3か月も受ければ、他のメンバーと遜色ないパフォーマンスが期待できると思うが、ティザーでネット番組でチームワークを作ってきた6人にうまくはまっていくのかが、心配なところ。
韓国語はもちろん、グループ内では英語が公用語になっているようなので、英会話も必要なので、ろってぃはいま必死だろう(失礼!)。
これだけのグループが一気に2019年にデビューしてきたというのは、やはりIZ*ONEのブレイクが大きな要因になっていることが否めないとみる。
CherryBulletは日本人メンバーもおり、曲調からもTWICE的なキュートなイメージを追随しているが、ITZYやZGIRLSは対象的にガールクラッシュ的な方向に振って、IZ*ONEと個性の違いを主張しているようだ。
こうしてみるとIZ*ONEはコンセプト評価で様々な分野の曲を財産として、キュートでもセクシーでもガールクラッシュでも対応できる層の厚い柔軟性のあるグループであり、これを追いかけるのは結構大変なことかもしれない。
デビュー11日目でMNETカウントダウンでの1位、5個以上の新人賞獲得、3か月ちょっとで日本デビューという勢いは、韓国の芸能事務所にとってかなり衝撃的だったと想像している。
JYPでは日本人メンバーだけでのガールズグループ・オーディションを企画(もう開催が始まっているのか?)しているし、動きが活性化しているのは事実。
PRODUCE48は、シーズン1,2と違い、AKBグループの参加による日韓練習生の交流という新しい関係性が生まれたことで、ファンの目も単純に歌やダンススキルだけではなく、人間性や今後への期待値という日本的な観点が追加されて、そのことは投票に大きく影響したのではないだろうか。
IZ*ONEのメンバーでいえば、カン・ヘウォンがその代表だろう。
彼女はビジュアルは上位ながら、歌・ダンスに特別なスキルが認められていたわけではなく、その時々の評価でラップに取り組むという積極性を見せ、清純ラッパーという立ち位置を創出するとともに、AKB48の佐藤美波との関係性やユニークなキャラクターが注目され、投票では驚異的なジャンプアップを見せて見事、12位までに残ったのだ。
今は上手ではなくとも、成長が期待でき、継続してその成長を見ていきたいというまさにAKB的な観点を国民プロデューサーに与えたのが、カンちゃんという韓国練習生だったことはPRODUCE48の想定以上の成果といえるだろう。