Produce48、Nizi Projectに続いてガールズグループオーディション番組として「GirlsPlanet 999」8月から韓国、日本ではAbemaTVで放映開始され、10月22日に最終話=生放送で9人のデビューメンバーが決定した。
日本人参加者に知っている面子がいなかったために、正直、はじめはプデュやNiziほど熱心には追っかけていなかった。しかし、番組が進行していくに連れて、日本人練習生だけでなく、韓国・中国の練習生の人となりもビハインドシーンなどで分かってくると、どんどんプデュ48やNizi Projectのようにハマりはじめてしまった。
今回、プデュのときと同様に既にデビューを果たしたものの、グループや事務所の活動停滞で、改めてこのオーディション番組に挑戦してきた参加者も多い。韓国練習生でデビューメンバーにも入った、チェ・ユジンはCUBEエンターテインメントの「CLC」というガールズグループでデビューしていたが、事務所側から今後CLCで活動することはないと言われ、この番組への挑戦を決めたエピソードが放映されている。これにかみついたのが中国練習生のフー・ヤーニンで最初の探索戦でCLCの「ヘリコプター」という曲を歌って見せ、チェ・ユジンを挑発するというシーンがあった。しかし、その後さまざまなミッションを経て、50組限定のファンミーティングを行った際には、この2人で「ヘリコプター」のダンスパフォーマンスを見せて、ファンや練習生メンバーを驚かせた。最終話でパフォーマンスした「Shine」では同じチームになり、マスター(トレーナー)からフー・ヤーニンとチェ・ユジンがいることをイジられると、ヤーニンがユジンに恥ずかしがって抱きつき、ユジンも笑顔でうけとめるというシーンが放映された。互いに分かり合えている存在になっていることを表現したエピソードになり、視聴者を感情移入させるのに十分な二人の笑顔。これがオーディション番組の楽しみなところだ。
この番組は成功したIZ*ONEに続けるべく、当初からグローバルガールズグループを誕生させようと、韓国・中国・日本から33名づつを選抜し、当初はセルと呼ばれる韓中日1名づつのチームを組ませ、セル単位での投票と個人投票を組み込むという改革を行った。ただ、韓国内投票と国外投票の格差が付きすぎていて、後半個人投票のみになったときに、韓国練習生の票が伸びすぎて、中間発表時ではとても「グローバルグループ」を組めるメンバーにならなくなってしまった。Mnetでも強い危機感を覚えたのか、中間結果を公表して中国・日本メンバーへの投票を促した。
最終結果は、
1位:キム・チェヒョン(K)
2位:ヒュニン・バヒエ(K)
3位:チェ・ユジン(K)
4位:キム・ダヨン(K)
5位:ソ・ヨンウン(K)
6位:カン・イェソ(K)
7位:江崎 ひかる(J)
8位:坂本 舞白(J)
9位:シェン・シャオティン(C)
ここで、K-POPに関わるYouTuberのみなさんが軒並み「モヤモヤ」として残ったのは2位のヒュニン・バヒエだろう。もちろん本人の頑張りは肯定されるべきであり、しっかり各ミッションでチームに貢献していた。ただ、これまで放映されてきた各エピソードでは彼女以上に評価されいるメンバーが存在していることも事実で、彼女の兄がアイドルグループのメンバーであり、兄のファンダムが投票に影響を及ぼし、このガルプラを楽しんできたファンからすれば、おそらく番組を視聴していない層から大量の救済投票がはいったことに納得がいかないのだ。
ただ、グループ全体として見ると、オールラウンダーである、チェヒョン、ユジン、ダヨンと舞白を軸に、メインボーカルでヨンウン、メインダンサーでひかる、ビジュアルでシャオティンとバヒエと、実はとてもいいバランスが取れている。
これは投票操作が表面化したプデュ48から生まれたIZ*ONEでも同じことが言えていて、本来、当確だったイ・カウンとハン・チョオンがメンバーとなった場合、実力がありすぎるメンバー2名が入ることで、グループとしての伸びしろ、面白みが半減した可能性があった。実力が不足していたビジュアル系のミンジュや咲良がどんどん実力をのばしていった成長も、IZ*ONEの魅力であったことは確かだ。
残念ながら、デビューはかなわなかったが、実力が認められているもの、成長が著しかったもの、注目すべき練習生が数多く確認できたことは、この番組を見ていて嬉しい点だ。また、2018年のプデュのAKBメンバーに比べれば、日本人練習生の実力が大幅にレベルアップしていて、互角に争えていたことが、驚きだった。
きっとPart2があれば、また見てしまうのだろうな。