10月半ば、冠番組内で欅坂46の3枚目シングル「二人セゾン」の選抜メンバーとフォーメーションが発表された。
平手友梨奈センターは変えずに、長濱ねるを加えた21名全員選抜として、フロントメンバーをそれまでの5人から7人に増やした。
注目はそのフロントで、7人中、前2作でフロント経験の無いメンバー5人を投入するというものだった。
これは乃木坂46の選抜では考えられなかった布陣であって、前2作のヒットに拘らず、新しい形にトライするものとして受け止めた。
ちゃんと保険はかけてあって、2列目にはフロント経験者をズラッと並べている。これはレッスン時やメディア出演時などフロントメンバーがアドバイスを受けやすい環境を構築したのだろう。
また、振付でフォーメーションチェンジすれば、2列目が前に出てくるケースもあるので、ライトなファンでも知った顔が出てくることになる、というなかなか考えられたシフト。
さて、今回3作目のフロントに抜擢されたメンバーの一人、齋藤冬優花さんが10月18日にアップした公式ブログの内容は非常に感慨深いものがあった。
「欅ってかけない?」で登場した当初は大人っぽいクールなビジュアルで、且つ真面目そうな優等生っぽい印象で、正直注目はしていなかった。
だが、2ndシングル選抜発表時にひらがなけやきである長濱ねるが選抜入りしたのを一番に喜んだのが彼女で、非常に人情味のある優しい方なのだとわかって、当初の印象など消しとんでしまった。
選抜発表直後のブログでは18歳等身大の心情を吐露している。
自分に自信がない故のフロントメンバーに選ばれたことへの不安、メンバーへの信頼、フロント選出の意味を自分なりに見出し、前向きに捉えようとする姿勢を自分の言葉でしっかり表現できていて、このブログだけで齋藤さんの優しく真面目な人柄が分かる。
そして「欅坂46」のメンバーに対するリスペクトと深い愛情を重ねて書き綴っている。その文章は不安な気持ちを正確に表現できる冷静さがあり、すべてのメンバーを愛情溢れる目線でしっかり把握していて、タイプは違うが、乃木坂46のアンダーライブでまとめ役を果たしていた永島聖羅さんの姿が重なる。
いまはまだ、欅坂はキャプテンはいないようだが、彼女は確実にキャプテンを任せられる候補の一人だと思う。 3枚目シングルでの活躍を心から祈りたい。