Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

あまちゃん / NHK

2013-09-29 10:09:27 | Weblog

じぇじぇじぇ~!ってことで、ついにあまちゃんが昨日最終回を迎えた。4月からの放送開始から遅れること3カ月、7月からハマりはじめて総集編やら朝まであまテレビやら音楽会やらファンの集いまで録画しまくり、どっぷりあまちゃんの世界に浸かっている。

 

自分だちの世代には「あるある」が多すぎる小ネタの大群。細部にこだわりすぎていると思いきや、どんでん返しを喰らわすクドカンの脚本。クドカンの脚本を忠実、且つ大胆にアドリブ芝居まで採用して盛り上げていくNHKの演出陣。まあ、朝ドラという枠でよくぞここまでやったと、驚きの連続だった。

 

毎朝15分という短さは、ドラマに集中できるし、集中することで画面のあらゆる場所に仕掛けられた小ネタを見つけ出すことができ、それにとらわれているうちに予想外のストーリー展開に足元をすくわれている。

 

能年怜奈は、最近の出演作、高校生レストランや鍵のかかった部屋でも見ていたし、あさイチや音楽会、伝えてピカッチなどの出演もチェックしたが、失礼ながら彼女自身というより、やはりあまちゃんの天野アキを演じている能年怜奈が抜群の魅力を持っていたのだと感じてしまう。

 

1回目の放送ではもう19歳だったはずの彼女は役そのものの16歳にしか見えなかったほど、幼い感じだったのに、ストーリー展開とともにどんどん素顔をさらけ出して、やりたいとおもったことに片っ端から挑戦していくアキの成長が、能年怜奈自身の成長と見事にシンクロしてしまった。もちろん彼女自身にも集中力やアドリブに強い一面や、綾瀬はるかや大竹しのぶに通じそうな天然といったチカラで、ドラマの中でコメディエンヌとしての才能が発揮されていると思う。しかし、海女のアキちゃんの魅力は彼女一人の力だけではなく、夏ばっぱ、春子ママとぶつかって育まれる家族関係、面倒臭い腹黒ユイちゃんとの親友関係、種市先輩やミズタクとの男関係、いっそんやヒビキ、ストーブさんに対する強気に攻める関係、さまざまなシーンが天野アキの魅力を生み出し、またそこに収束されていく。

 

能年怜奈を言葉を借りれば、大人の顔をした幼稚園児が集まっている北三陸の面々。クドカンはスナック梨明日のようなたまり場での会話のやりとりを描くのが抜群で、一人一人のキャラクターがしっかり立っているから、勝手に登場人物が話し始めているような感じがする。長内夫妻はストーリーの展開上、息子を亡くした過去や震災後仮設住宅に入っているなどの身の上が明かされているが、弥生さんや美寿々さん、花巻さんは私生活まではあまり明かされていない。しかし際立った性格設定と演者のパワーで勝手に視聴者がどんな人生送っているのかが想像できてしまう。だからキャラクターに対する共感がよりいっそう深まり、リアスのボックス席でくすくすほくそ笑みながら、彼らの会話を楽しんでいるのだ。

 

当分は大多数の方と同様に1話からリピートする生活になるだろう。10月14日の総集編がどんな編集になるかも楽しみだし、あまちゃん2、またはスピンオフ(いったい何パターンできるだろう。有り過ぎて恐ろしい)が作られる可能性は高いと思う。ちゅらさんが何度かスペシャルで後日談を描いているし、それ以上のインパクトがあるあまちゃんなら、NHK側のハードルは低いはず。あとはキャスティングの問題だけだろう。

 

とにかく主演女優がアイルビーバックと宣言しているのだから、どんな形でも新作を実現してほしい。

 


潮騒のメモリー / 鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)

2013-09-27 22:33:55 | Weblog

明日9月28日(土)で最終回を迎えるあまちゃんだが、今週第153話で、鈴鹿ひろ美=薬師丸ひろ子が、劇中ながら生バンドに生歌で、「潮騒のメモリー」を歌った。「セーラー服と機関銃」「Wの悲劇」の主題歌でのびやかな歌声を披露してはいるが、ドラマでライブするなんぞ、初めてではないだろうか。芝居しながらも生で歌い続けるから、芝居も歌も両方に相乗効果で迫力と説得力が出る。

 

天野春子とも天野アキとも違うもうひとつの潮騒のメモリーをこういう形で披露するとは、何たる冒険だろう。ドラマなのに海女カフェに座って聴いているような錯覚に陥り、何回もリピートして視てしまう。。さすが鈴鹿ひろ美。。

 

ストーリー的には、鈴鹿ひろ美は結局、歌の仕事をやりたくいないが為に、音痴の演技をし、25年間周囲も世間もだまし続けてきた。その自分の”演技”のために天野春子の歌手へのチャンスを奪ってしまったことを知った苦しみを、さらに音痴の演技を続けながら、北三陸で歌うことで解放する、ってとこになるんだろうが、女優とはなんたる恐ろしい存在だろう(笑)。潮騒のメモリーの歌詞を”三代前からマーメイド、親譲りのマーメイド”と歌いなおされ、鈴鹿ひろ美の天野家三代に対するリスペクトと愛情が溢れたものになり、最終回で復活するユイとアキの潮騒のメモリーズ(Z?)も鈴鹿版の歌詞を引き継いで歌っている。よくよく考えてみれば、映画「潮騒のメモリー」のリメイクの展開を含め、鈴鹿版がオリジナルで、”三途の川、友達少ない”版はこれを隠すためのふざけたフェイクだったのだ。笑わされたけど。

 

実は自分は野性の証明もセーラー服と機関銃も観に行ったし、野生時代も薬師丸ひろ子特集なら毎号買っていたし、大ファンだった。アイドル時代はあまり接点がなかったはずの小泉今日子と薬師丸ひろ子を演技だけでなく歌でも競演させてしまった、あまちゃん、クドカンの凄さを思い知らされた回なのでした。

 


眠る記憶 / 村瀬由衣

2013-09-27 22:13:42 | Weblog

 

村瀬由衣のサードアルバム。実はこのアルバムを週刊FMのレコード評で優秀録音盤として紹介されるまで全く知らないアーティストだった。また彼女の作品は本作とセカンドアルバムの「幸せのスケッチ」しか聴いていない。

 

ほとんどジャケ買いといっしょで、どれくらいの録音品質なのか聞いてやろうか、というのが購入の動機。懸命に取り組んで、必死の思いで創作しているアーティスト本人にすれば失礼な話だが、レコード評だけで買って山根麻衣のような凄いアルバムに当たった経験があるので、その当時は録音が優秀なアルバムにハズレなしと信じていた。

 

第1印象ではやはりタイトル曲である「眠る記憶」のインパクトが強い。アルバム全体としては、ボサノバっぽいアレンジで、ミディアムからスローなテンポの曲が多く、イージーリスニング的に聴きやすい。演奏とボーカルのバランスが良く、悪くいえばマッチしすぎで、ボーカルがあまり主張せず、歌詞がとどきにくいとも感じた。 「眠る記憶」自体もアルバムの中で異質というわけではなく、聴きやすさは変わらない。だが歌詞は生まれ変わり、魂の記憶という壮大なテーマをラブソングに落とし込んでいるので、繰り返し聞きたくなる。また冒頭のイントロのアレンジが、ドラムスとキーボード、柔らかいリードシンセを中心に構成され凄く爽やかなのだ。 本来は夜のシーンで聞くアルバムだと思うが、「眠る記憶」は晴れた休日の朝に寝起きで聴くのにもあっているのだ。 このタイトルはなんか宮部みゆきのミステリーやSF小説にありそうで、ドラマや映画の主題歌にでもタイアップされていら、きっとヒットしたんじゃないかと思う。93年の作品なのに全く古さを感じない、それこそ当たりのアルバムなんだなあ。

 

 

 


TZR250R / YAMAHA

2013-09-22 08:27:57 | Weblog

カワサキ KL250Rに続く2台目の愛車が、このヤマハTZR250R。自分で言うのも恥ずかしいが、KLに対して何もかも正反対のバイクだ。ツーリングを一番に考えて選んだKLに対して、250クラスで400クラスまたは750クラスに負けない(せめて追っていける)パワーのあるバイク、「パワー」の1点だけで選んだ。

 

KLはオフロードの形はしているが、高速走行での安定性を重視した味付けで、実際ダートに入るとXR-BAJAに比べて軽快感に劣る。パワーは250単気筒としてはあるほうだが決してパワフルではなく、一定速度の巡航性能に振っている。いわゆるツアラーモデルだ。これに対してTZRは生粋のレーサーレプリカで、軽くてハイパワーで、ここ一発の加速はものすごい。ほんとうにとんがったバイクだ。なのにライディングポジションに慣れてくると、フルカウルの防風性能が効いて、高速道路の長時間巡航も意外にこなしてくれる。

 

前にも書いたが、親友は400のレーサーレプリカに乗り、後にバイクを通じて知り合ったもう一人の親友は600のツアラーに乗っていたので、どうしてもKLでは高速道路での二人のペースに付いていけない。(ツーリングのときはそれがペースセーブになって安全面で機能していたと思いたいが)また、伊豆の田舎道だったか、KL乗車中にヤマハR1-Zと抜いたり抜かれたりを繰り返したシーンがあり、そこでの2ストロークエンジンのパワーを思い知らされたことも、TZRを選んだ理由かもしれない。

 

見ての通り、当時の世界GP250クラスのレーサーレプリカであるが、レース車カラーだけではなく、黒のシックなカラーがあったのが珍しかった。シートとハンドルポジションは当然ながら超前傾で、ほぼ直立のKLから乗り換えるとまあ背中が痛いのなんの。乗り始めた当初は買ったことを後悔しまくった。

 

パフォーマンスは想像以上で、高速道路では150km/h以上を体験したし、ビーナスラインでは親友のGSX-R400Rと対等のバトルができた。ただ下りではエンジンブレーキがまったく効かないので、コーナー手前でしっかり減速して、シフトダウンを早めにしてエンジン回転を保って、立ち上がりの伸びで追いかけるといった感じだったが、ブレーキングでタイヤをロックさせないようにするのに、ひきつっていたような気がする。(ああ、怖かった)。

 

シートは薄っぺらいウレタン貼り付け型だが、これが以外と座り心地がよく、長距離のクルージングでもさほど尻から痛くなるようなことはなかった。(前傾の背中が先)乾燥重量126kgととんでもなく軽いバイクだったので、街中でのUターンなどの取り回しは非常に楽で、思ったよりツーリングに向いていた。実家のある横浜から岩手遠野、北海道道東にTZRでツーリングしたが、キャンプしようと思わなければ、そこそこ荷物も積むことができた。しかしやはり身軽にタンクバッグだけにして、山間のワインディングロードを飛ばすのがTZRを楽しむのに一番だ。


A LONG VACATION / 大瀧 詠一

2013-09-22 08:22:01 | Weblog

日本のポップス史上最高のアルバムと思っている一枚。スペクターサウンドと云われるそうだが、ストリングスを多重録音してエコー処理もあるのかな?とにかく分厚いサウンドを創り出しているのが、本当に新鮮だったし、ジャケットのイメージが全曲(さらばシベリア鉄道もあるけど)とマッチしていて、当時中学生だったが、LPからカセットにダビングして、WALKMAN2で聴きまくっていた。

 

松本 隆の詞もどの曲も短編小説のように情景を切り取って、景色や登場人物の動きを描きながら、心情を表現してみせている。切ない詞が多いのだが、それがリゾート感たっぷりのサウンドに乗せられるギャップ。LPではA面B面の曲の配置など黄金比率かと思えるくらいバランスが取れていて、聴きやすさ、次にあの曲がくるぞという期待感まで演出されているような気がしたものだ。

 

ピアノのチューニングから入る「君は天然色」。何度CMソングに使われたかわからないが、2013年の今でもテレビで流れているのだから、もうエバーグリーンの域に入ってきていると思う。そしてLPバージョンでのB面の1曲目から「雨のウエンズデイ」「スピーチバルーン」「恋するカレン」の切ない恋の歌が3つ連チャンで飛び込んでくるのだ。これには本当にやられた。

 

明るい「FUN × 4」の後、1曲だけ冬物となる「さらばシベリア鉄道」で想いを伝えきれないやるせなさが描かれる。この曲はこのアルバムにコーラス参加していた太田裕美がカバーし、ヒットしている。たしか大瀧本人も太田裕美の大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」を意識して作ったような話を何かで読んだ記憶があるのだが、もしかしたら最初から曲提供が決まっていたのかもしれない。この曲だけは太田裕美バージョンが好き。

 

A LONG VACATIONは文字通り大ヒットして、その後、「EACH TIME」が制作されてここでもスペクターサウンド全開なのだが、A LONG~ に比べてインパクトは薄い。大瀧本人の曲ばかりなのに、オムニバスアルバムを聴いている感じなのだ。この見解を裏付けているわけではないが、EACH TIMEは45回転シングル5枚セットの限定版をリリースしている。(当時買ってしまった。今でも所蔵しているが、ちゃんと保管していないので、レコードはひんまがっているかもしんない)

 

風の「Windless Blue」や平松愛理の「My Dear」と同様にこのアルバムはリスナーとして”捨て曲”が1曲も無い、稀有なアルバムの一つであり、歌謡曲とは違う”ポップス”ミュージックの原点(原典)と云える1枚。アレンジの中心となる重厚なストリングスサウンドは、もしかしたらCD版よりもLPでレコードプレーヤーで聴いた方が、鮮烈かもしれない。

 


秋の夜長はあまちゃんライブ / 大友 良英(NHK総合)

2013-09-16 10:52:53 | Weblog

先日、「秋の夜長はあまちゃんライブ~大友良英と仲間たち大音楽会」が放映された。9月28日の最終回に向けてあまちゃん本編もスパートがかかり、9月16日は北三陸にGMT5が来襲、ユイちゃんアイドル復活なるか、っというところで、ドラマへのハマり具合もピークに来た感じになってしまったが、あの明るいオープニング曲をはじめとしてサウンドトラックも本当にドラマの内容に寄り添いつつ、良い曲がいっぱいある。

 

放映されたライブを視て、ビッグバンドかつパーカッションをマリンバ含め3人くらい入れての編成だったのが、なんだか嬉しかった。自分は音譜なんぞ読めないし、せいぜいギターのコードをいくつか知っているくらいで、あとは又聞き知識くらいのものだが、上野樹里主演の映画「SWING GIRLS」が大好きでクライマックスのライブ場面は何度も見返している。「音楽は楽しい」という感覚がこのあまちゃんライブでも感じられて、非常に楽しかった。(そういえば、SWING GIRLSにはメガネ会計ババアの木野 花さんと、商工会の今野夫妻の菅原大吉さんと渡辺えり子さんが出演していた。あまちゃんと3人もかぶっているなんて・・・その上、朝ドラがらみでは、本仮屋ユイカ、貫地谷しほりを輩出してますね)

 

作曲家である大友さんについては、まるっきり知識がなかったが、ざっくりとした楽譜(先週のユイちゃんの「ザックリだなああああ!」のセリフをすぐ思い出した)で、ミュージシャンにある程度フレーズを任せてるっぽい、音楽の制作方法が非常に新鮮だった。小田和正あたりにやらせたら、突き詰めすぎて、このドラマに合った楽しさは半減していたかもしれない。(小田和正が嫌いってわけじゃないですが)

 

楽器も古いチューパや安物のリコーダー、大友本人のギターもかなり年季の入った、ギブソンのSGタイプ(ヤマハかもしんない)と、あまちゃんの楽しいビッグバンドジャズサウンドにあった、ユルさ、雰囲気を大切にした音作りができる技術と感性に驚く。

 

サウンドトラックの中で一番好きなのが、「希求」。バラードでハーモニカ(ブルースハープ)とトロンボーンの物悲しいアンサンブルが印象的な曲。ドラマでは人物の心情や回想シーンなど切ない場面で使われているが、タイトル通り「希望を求める心」のかなえられない辛さ、悲しさとその奥にある諦めない決意をも包んでいるように聞こえる。

 

できればこのライブの完全版をブルーレイで発売しないかなあ。



KL250R / KAWASAKI

2013-09-07 19:40:44 | Weblog

バイクに乗り始めたのは社会人になってから。大学時代にSUZUKI GSX-R400Rを駆っていた親友の影響を受けて、バイクに興味を持ち始め、初めてのボーナスで手持ちの金ができたのをきっかけに、免許を取った。

 

友人が乗る400クラス、あるいは750、リッターバイクのパワーにも憧れたが、車検が無く、税金が安く、高速道路に乗ることができる250クラスがバイクを長く乗るうえで維持しやすいことから現実的に250から選ぶことにした。当時は250クラスも百花繚乱のモデル数だったので、オンロード、オフロード、デュアルパーパスと様々なタイプがあった。買うバイクを決めるのに本当に苦労した。

 

バイクはどんなバイクでもその気になれば、限度はあるがオンでもオフでも技術と根性があれば、道を選ばず走ることはできる。でも初めてバイクを選ぶときは、やはり形から入るしかない。バイクの免許を取り始めたころ、「アウトライダー」というツーリング雑誌を読むようになった。掲載される写真が美しく、自分もここに行ってみたいと思わせるスポットがたくさん紹介されていた。つまりはツーリングがバイク選びの重要なテーマになった。普通はデザイン=カッコよさ、エンジンパワー=スピードから入りそうなものだが、自分は旅に使えることが第一の視点になっていた。

 

まず第一に道を選ばずに走れること。これでオンロードタイプはすべて落とした。オフロードモデルで選択肢に残ったのは、ホンダXLR、ヤマハセロー、DT、カワサキ KMX、KLといったところ。当時オフロードの王道といえばホンダのXLR、山道を分け入るような使い方ならヤマハセローが人気だった。その中から選んだのが、今回のテーマであるKL250R。

 

このバイクは姿かたちはオフロードだが、エンジンは水冷単気筒DOHC。単気筒としてのトルクはあるが、回せば回すだけパワーが出るタイプで、中低速トルクを重視するオフロードモデルとは一線を画していた。また、これは乗って分かったことだが、フロントフォークやボディフレームの剛性が高く、高速道路を120km/hで巡航しても車体が安定しているのだ。後に愛車となったホンダXR-BAJAで、KLと同じ速度で巡航しようとすると、フロントフォークがワナワナ震えてきてしまう。それだけ、車体を柔らかくして、オフロード走行での車体にかかる負担を逃がすような設計になっているということなのだが、KLは剛性の塊だった。自分の感覚であるが、デザインやタイヤサイズはオフロードをこなせるスペックをもたせるが、エンジンやフレームはオンロード寄りに設定して、高速道路移動も難なくこなせる、まさにデュアルパーパスの性能を構成していたように思える。オフ車のカッコをしたオンロード車だった。

 

エンジンはキックスターターのみだが、あまりエンジンスタートに困ったことがない。シートは広く、すこし固めだが、200Kmくらい走っても、尻が痛くなることはなかった。後付けのリヤキャリアとも相性がよくシートからキャリアまでフラットになっていたので、荷物も積みやすく、タンク容量が11ℓと大きかったのもポイントだった。後にヤマハのTT-RAIDのようなビッグタンク車が出てきたときには羨望のまなざしだった。リヤのスプロケットを変えて少しだけハイギヤにした変更がツーリングには合っていた。ローギヤにすると、DOHCエンジンが吹けきってしまうのだ。オフロードでもパワーで路面をかきむしるようなトラクションの伝え方は、わたしのような素人には事故の元。最小限のトラクションを確保して滑る前に通り抜けるのがコツだったりする。

 

ライムグリーンのカラーも好きだったし、ライトも角型でサイズが大きく明るくて良かったし、細かい部分もあまり不満はなかったとても良いバイクだった。

 

同じカワサキのオフロード車で、KMX200という2ストロークエンジンのモデルもあった。スピードだけならこいつの方が速かったはずだし、軽くて街中やオフでも扱いやすかったかもしれない。でもツーリングのトータルで考えると、やはり今でもKL250Rを選ぶだろう。2ストロークエンジンのハイパワーは後に身をもって知ることになったが。

 

 


孤独のグルメ Season3 / 松重 豊

2013-09-06 23:43:00 | Weblog

昨年放送されていたSeason2から、「孤独のグルメ」を見るようになった。主演の松重 豊が一生懸命考えて頼んだメニューを本当に美味しそうに食していく。また、料理の一品ごとに流れる独白がいちいち共感してしまう。

 

完全な下戸であるという設定も、私自身がそうなので、これまた共感。私はすぐラーメンに走ってしまうが、美味しそうな店を探すのは好きだ。

 

松重 豊という俳優は、「踊る大捜査線」シリーズ、「ブラッディマンデー」シリーズ、「深夜食堂」とたまたま好きで見ていたドラマに必ずキャスティングされているお馴染みの顔で、その風貌から警察かヤクザの役が多いが、このドラマでの普通のサラリーマンっぽい感じが良い。(設定は雑貨の輸入業でしたっけ?) 悪役が多かった遠藤賢一が、NHKの朝ドラマ「てっぱん」でヒロインの父親役をやったように松重 豊もお父さん役を見てみたい。

 

(2013-10-05追記)

と、結んで終わりましたが、松重 豊すでに「ちりとてちん」で喜代美のお父さんを演じておられた。「ちりとてちん」は落語がテーマで、今年のあまちゃんと同じくらいハマった朝ドラで、貫地谷しほりが主人公を演じていた。松重は頑固な箸職人としてときにはいじられるおとうちゃんとして、好演されていたのを思い出した。4年くらいで記憶が薄れてしまうとは、、、あーあ。松重 豊様ごめんなさい。

 


夏の記憶

2013-09-06 17:55:28 | Weblog


子供の夏休み最後の週末に、地元の市営プールへ。公式競技にも使われる50メートルサイズで、加えて入場者も少なかったので、どこかのスポーツジムのプールみたいにゆったり泳ぐことができた。

泳ぎ疲れた後は、プールに併設されているカフェで、折角のカロリー消費を相殺するチョコパフェをたいらげて、駐車場へ向かった。

プールは大きな市立公園の中にあり、駐車場までのコンコースの両脇にはアカマツやヒマラヤスギの巨木が立ち並び、長い木陰を作ってくれていたので、強烈な日射しを避けて、木々の下を歩いて行った。

「あ、セミの脱け殻が、いっぱいある!」と息子の驚きの声。見回すとまわりの木の幹のほとんどに、セミの脱皮した後の脱け殻が、しっかり貼り付いている。

大体、地面から2メートル前後の高さで成虫に羽化しているらしい。中には、低いツゲの葉に掴まっているものもあった。

先日とある公園で、命が尽きようとしているセミを憐れんでみたら、お前何様?とでも言いたげにガンをつけられたばかりだったから、この脱け殻たちをいたずらする気にもなれず、神妙な心持ちで観察するに止めた。

成虫に羽化するまでに7年から10年はかかっているそうだから、脱け殻そのものが、一匹一匹のモニュメントみたいなものだ。長い間準備して、ひと夏で命を燃やす、春の桜と同じくらい、儚さを感じるのは感傷的すぎるだろうか。