このブログで過去にレビューしている手持ちのPCスピーカー、ONKYO GX-D90(Y)とフォステクスPM0.1について、もう一度それぞれの長短をはっきりさせて、使い方を見直そうと思い、このブログの下書きを書き始めたのだが、新たにJBL104-Y3というモデルを知り、先日ヨドバシで試聴できたことから、その感想を含め、上げることにした。多分、まとまらずに支離滅裂になってしまうと思うが、、、。
まず、GXとPMの比較。
購入時の入手価格でいえば、GXが1万2000円前後、PMが7000円台で価格帯が全く違う。旧型とはいえ、2ウェイユニットを搭載し、出力も大きいGXの方がスペックは高いにきまっており、直接比較して優劣を決めることに意味はない。重要なのはこの2台をどのように使ったら有効なのか、ということなのだ。
まずフォステクスのPM0.1であるが、当初のレビューではベタ褒めしている。試聴用にJUJUの「奇跡を望むなら・・・」という曲を使った。この曲はJUJUのボーカルをフィーチャーして、ピアノとアコースティックギターで抑えたアレンジにして後半の大サビで楽器編成を増やして盛り上げるという流れなのだが、JUJUのボーカルがしっかり中央で音像が結ばれて、非常に細やかなニュアンスを伝えて見せたのだ。
フルレンジユニット一発とは思えない表現力は凄かった。しかし、Perfumeなどのダンスナンバーになると、低域はそれなりに鳴らすのだが、JUJUのときに感じたボーカルや高音域のヌケが乏しくなり、爽快な感じが出ないのだ。35KHzまでの高音域スペックは持っているが、やはりその辺はフルレンジの限界があるかもしれない。
逆に考えると、高音域を強調するような音作りはしていないので、聞き流すBGMスピーカーとしては十分な性能があると思う。また、中音域はしっかり再生するのでテレビスピーカー用途にも向いている。
一方、ONKYOのGX-D90(Y)はトゥイーターがある分、PM0.1よりも高音域の伸びはよく、より繊細な音を聞かせる。だが、こちらもさほどワイドレンジには拘っておらず、フラットな音質はモニタースピーカー的であり、どちらかといえばクラシックをバランスよく鳴らす。但し、音像の低位や低音域の迫力を感じるには多少、ボリュームを上げる必要がある。
以上、長短を分析した結果、PCスピーカーにはGXを復帰させ、PMはパイオニアのCDチェンジャー再生用として再配置することにした。
さて、今回2つのスピーカーを聞き込んでいる内に、昔、デンオンのポイントコンポのアンプで鳴らしていたJBLのCONTROL 1を思い出した。片方のユニットが壊れて破棄してしまったのだが、このスピーカーはカラっとした乾いた感じでさわやかな音質をもっていて、村瀬由衣の「眠る記憶」という曲のイントロのドラムスをすごくさわやかに再生することで気に入っていた。
JBLのPCスピーカーといえば、USB直差しのPEBBLESがヒットしているが、この上のクラスに104-Y3(Bluetooth対応の104-BT-Y3というモデルもある)という2ウェイユニットのアンプ内蔵スピーカーがあることを今回知り、さっそく町田のヨドバシに試聴しにいってみた。試聴モデルはBluetooth対応仕様だったが、ステレオミニプラグからRCA入力のコードがついていたので、これをスマホに挿して。前述の「眠る記憶」を再生してみた。なんとこれがCONTROL1とほぼ同じ湿らないさわやかなドラムスを聞かせるではないか。11センチのフルレンジっぽいユニットの中央同軸でトゥイーターがマウントされていて、音像定位も良い。難をいえば、端子の抵抗が大きいのか、アンプの出力スペックが高い割に、ボリュームをかなり上げないとヨドバシ店内では聞きづらかった点。でも音質は非常に気に入ってしまった。
サイズはGXとほぼ同じくらいで今の環境ならディスプレイの両サイドに置けるし、非常に欲しくなってしまった。ヨドバシ価格では24,560円。価格コムではBluetooth非対応が16,800円。うーん、欲しい。。。