自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(15) ~トゲナナフシ~

2020-01-22 | 昆虫
つい先ごろ,勤務しているミュージアムの玄関先でトゲナナフシを見かけました。ここ辺りでは,ときどきトゲナナフシを見ることがあり,これまでに記事にしたこともあります。掃き掃除をしていると,飛んで来ていた落ち葉の間にいたのです。

スタッフの一人が「風で飛ばされて来たんでしょうか」とびっくりしたようにいいました。しかし,そんな簡単に飛ばされはしないはず。

トゲナナフシを日なたにおいてみると,踏ん張るような姿勢をとって歩きかけました。それも意外と速いのです。

考えてみると,冬の今生きていること自体ふしぎな話。晩秋に産卵を終えると,息絶えます。もしかすると,暖かめの冬なのでここまで生き延びているのかもしれません。

せっかくなので,飼育ケースに入れてしっかり晴れるのを待ち,生きていそうなところにおいて撮影を試みることに。自然に戻すのはそのあとにしてもよいでしょう。

そうして日暮れ時。ミュージアムの近くの山裾で撮影しました。お気に入りの遠望の効くところで。


日が沈もうとしています。


山際から陽がからだを照らします。


しばらくするとトゲナナフシが寒気に包まれます。ずっとずっと元気でいればと祈りながらその場を離れました。



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