孵化はとにかくさっさと進んで行きます。目を離すと,「もう出てしまっている!」とびっくりすることがよくあります。観察と撮影にゆとりはありません。
出てくるときは,やはりカメラ位置を変える方がよいと思い,この撮り方をしました。実際は葉裏にあるのです。つまり逆さ状態です。
頭がすっぽり出ました。超接写ではピント合わせがむずかしくなります。側単眼にピントを合わせます。動く被写体の場合はたいへん。
ぐうっと出てきました。
これが孵化の瞬間です。
ツマグロヒョウモンの孵化兆候はまるでわかりません。ずっと気にかけていてやっと,卵殻が破られかけた瞬間をキャッチするという頼りないものなのです。気長さが肝要です。