自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツバメシジミの幼虫と再会!(4)

2016-07-17 | 昆虫

7月15日(金)。朝見ると,ギシギシの葉柄に付いた個体がいよいよ羽化近しの兆し。からだの透明感から見ると,目が離せない状況です。

午前9時44分。いつ,殻が割れて出てくるのかドキドキして待っていました。


午前10時28分。殻が割れかけて,幼虫がからだを盛んに震わせています。 


同じ状態が数分続きました。胸部の毛,触角,複眼といったものが見えています。ふつうなら,するするっと現れるはず。それで異変を感じつつも,「あるがまま」を大事にしたいわたしとしては手を貸すわけにもいかず,見守り続けました。 


午前10時50分。からだの動きで,からだが葉柄からぶら下がった状態になりました。一方の翅は出ましたが,もう一方は殻に閉じ込められたままです。このままでは出られないと思い,出してやりましたが,もうダメでした。30分も経つと縮んだままで,もう拡がらないのです。 


羽化には,速やかで,順序にしたがった滑らかな変化が欠かせないことがわかります。貴重な観察例になるはずでしたが,このいのちにはほんとうに気の毒な結果になりました。 もちろん,これも生態を学ぶ上では貴重な資料になりますが。

 


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