6月26日(水)午後5時。孵化後,ちょうど29日が経過。
飼育箱の底に横たえておくのは自然の理に叶っていないと思い,接着剤で篠竹の支柱に付けました。
7月12日(金)午後5時。孵化後,ちょうど45日が経過。蛹化から16日が経ちました。変化はありません。腹部に指を触れると動きます。
7月14日(日)。見ると,腹部をピクッと動かします。それも度々。これまでに感じなかった動きです。午後5時。孵化後,ちょうど47日が経過しました。
順調なら,色が大きく変わってくるはず。わたしはクロアゲハの羽化を観察したことがないので,とてもたのしみにしています。
7月22日(月)午後5時。孵化後,55日が経過。幼虫のからだに動きはまったくありません。色が少し変わってきました。緑系統の色合いが褪せ,腹部の節間が白っぽい色から黒に変化。
その後の話です。8月に入って,体色がはっきり黒っぽくなりました。それに硬いまま。というより,7月14日と比べはっきり硬化しています。「おかしいな,おかしいな」と思ってそのままにしていました。8月中旬のある日,たまたま「これは変だ」と思い触ると,腹部がパカッと折れました。なんと,中は空洞! すでに死に絶えていたのです。
あれほど羽化をたのしみにしていたのに,痛ましい結末を迎えました。長期観察が中途半端な結末になっただなんて!