今,アメリカセンダングサには引っ付き虫がたくさんできています。野に出かけると,ズボンや服に,わんさと付きます。
秋,この“虫” である種子をつくるのに貢献した昆虫はたくさん。ミツバチやハナアブのなかまはもちろん,チョウのなかまもたくさん。
キチョウは陽を浴びて,その光を黄色の翅を反射させていました。まぶしいこと! 蜜のおいしさにうっとりしているようで,飛ぶ気配はありません。
モンシロチョウにとっても,ずいぶん魅力あるようです。
ツマグロヒョウモンのような大きめのチョウでさえ,足場をじょうずに確保して吸蜜に勤しんでいました。 まるで曲芸をしている感じで。
昆虫と花との関係がうまく成り立っていて,こうして種子ができて,種子が運ばれて。そうして,四季の移り変わりというゆたかな彩りを添えて,自然はバランスを保ち続けます。そこに,無用な人間の手が入らない限り。
野に出るということは,そんなことを考えるきっかけづくりになります。きっかけの蓄積が,自然が具体的に見える目を養ってくれます。ここでも,外来種アメリカセンダングサに感謝。