自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

サツマイモの花!(8)

2015-10-29 | 

胚珠を観察したくて,子房を解剖することにしました。

まず,萼と花弁を除いて子房の膨らみを確認しました。オレンジ色の部分は蜜腺ではないでしょうか。オシベの根もとにあるもじゃもじゃの毛は,蕊を保護するとか,蜜が簡単にとられないようにとか,なんらかの意味があるはず。 


子房を縦に切って断面を見ました。切るのは思ったほどむずかしくはなく,カッターナイフでじゅうぶんでした。白い胚珠が2個向き合ったように入っています。 

 
拡大すると,一層わかりやすくなります。

 
次に,子房には胚珠がいくつ入っているのか,見ることにしました。別の花を使って,まず上方向から見てみましょう。蜜腺から蜜が滲み出しています。


この子房を横方向に切って,断面を見ましょう。胚珠の個数がわかるでしょう。4個です。アサガオなどと似通っています。

 

 
ここまで来れば,サツマイモの花の構造がかなり見えてきました。

あの畑のサツマイモはごくふつうの品種です。なのに,あの場所でだけ,どの株にも,といってよいぐらいに花が咲いているのです。ふしぎでしかたありません。ここまで追求が深まったのも,偶然の出合いのお蔭。感謝。 

 


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