自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋の“虫の目”写真(11)

2015-11-22 | 随想

ウォーキングをしている途中のこと。マイマイカブリが路上で緩慢な動きを見せていました。じっとしたり,すこし動いたり,また止まったり。

比較的大きな甲虫で,体形がいかにもたくましく感じられます。それで,持ち帰って,改めて虫の目写真で撮り直そうと思いました。近頃のわたしは,こんなふうに見たものを被写体にできないかとすぐに思うようになっています。というのは,冬に入ると昆虫の数が激減するので,「今のうちに」という気持ちがたいへん強いからなのです。

まずは接写撮影を試みました。

斜め前方から。


次に,頭部だけを撮りました。鋭い口器がきらりと光っています。カタツムリの殻のなかに顎を入れる場面が浮かびます。ハンターそのものです。


そして,正面から。大顎の威力が伝わってきます。


しめくくりに,虫の目レンズで撮ることに。マイマイカブリは文字どおり,カタツムリを大好物にして生きています。つまり,棲息環境はカタツムリの匂いがするところというわけです。それで,近くの神社境内に出かけました。夕方近くだったので,フラッシュを使用しての撮影になりました。マイマイカブリはすてきなモデル役を引き受けてくれました。

 


舗装がなされた参道の脇には苔が生えています。そこに枯れ葉が吹き寄せられて,晩秋の趣きが漂います。

翌日は快晴の穏やかな日だったので,再び出かけました。そうして撮ったのが下写真です。


このあと,自然に戻しました。すると,どうでしょう! さっそく落ち葉の間に見える土に口を入れたのでした。ミミズでも探し始めたにちがいありません。よほどお腹が空いていたのでしょう。

出合いは一つひとつが宝です。感謝。

 


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