9月です。本シリーズのタイトルを秋編に移行します。夏に撮った写真も入れているので,季節感には多少違和感があるかもしれません。
秋の気配が漂います。夕暮れ近く,草むらでシオカラトンボのメスを発見。見ていると,クズの茎にとまっているものの,虫が飛来したり,同じトンボが侵入してくるとさっと追いかけました。そうして元に戻って来るのです。
空を入れたくて,構図を縦方向にしました。西日が横から当たっています。
日がどんどん傾いて行きます。山の東側はすっかり日陰になっています。そのうちに,トンボは近くあるヤブガラシの茎に移動して行きました。
真逆光で撮りました。翅が夕日に光ります。翅の先端はレンズにすっかり触れています。なのに,トンボはお構いなしといったふう。接写の醍醐味をたっぷり感じる瞬間です。
シオカラトンボがこれほどに警戒心を見せなかったのは初めてです。まことにラッキーでした。