自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

共食いするモンシロチョウの幼虫

2019-06-06 | 昆虫

めったにないことで,わたしは初めて観察したのですが,孵化したばかりのモンシロチョウの幼虫が別の卵を食することがあるらしいです。というより,食する,つまり共食いをするのです。

キャベツの葉裏。そこに隣り合って産み付けられた卵が二つ。たぶんきょうだいでしょう。

それが孵化間近になりました。何度か観察して孵化場面を撮影するのをたのしみにしていた矢先です。夜のことでした。一方の卵から生まれた幼虫と,側面をわずかに食べられて立つ卵が目に入って来たのです。幼虫は卵の方に頭部を向けていました。

 

幼虫が出た方の卵は殻がすこしだけ食べられ,まだ幼虫がいる方の卵は無残な姿になってしまい,中にいるはずの幼虫の姿ははっきりとは確認できません。殻を食べている途中,まちがって隣り合う卵を口にしてしまった可能性は十分あります。他に害を加えそうなものは見当たらないので,この推理にほぼ誤りはないでしょう。

 

翌朝,改めて確認すると,二つの殻はすこし移動。卵にできた食痕は大きくなっていました。

 

食べ主は明らかです。

 

 

これまでに誕生直後のジャコウアゲハの幼虫が卵を食べる例を目撃・撮影したことがあります。しかし,モンシロチョウで見たのは初めて。印象的な事例となりました。

 


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