三方晶系の結晶体の一つ,水晶型をした立体に地図を描き込むときがやって来ました。とうとう,という感じです。なんだか大げさないい方ですが,つくりづらかった工程を振り返れば,やっぱり難関,難敵の相手なのです。それで,そうやすやすとは着手できないでいました。
まず赤道を書き,その後陸地を記入。陸地を描く手はいつものようにカーボン紙を使った転写です。
それが終わると,陸地の色を緑と決めました。決めたら,さっさと色を付けていきました。
これでなんとか出来上がり。
あとは,赤道を着色して,そうして海を色付けすればよし,です。
海については,南半球だけをブルーで着色することに。変則的ですが,北半球側で素材の肌が見えるのもまたよし,と判断したからです。
水晶型地球がついに完成しました。取り掛かってから一カ月ほどは経ったでしょう。長さが70cm,中央部周囲一辺が20cmというサイズです。
両手で抱えて写真を撮ると……。
出来上がった今,「やったー!」「やれやれ」の気持ちです。今回はとくにこの気持ちが強くあります。さっそく展示物の仲間入りです。