自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ガラス板の上の姿

2014-05-31 | ベニシジミ

おもしろいことを思いつきました。

ベニシジミはからだを蓑のような体表ですっぽり覆っているので,からだのつくりがよくわかりません。口や脚がほとんど観察できないのは,なんだか惜しい気がします。それで,ガラス板に載せて写したらどんなふうになるか,興味が湧いてきました。

さっそく,からだの下から覗いてみました。体形はまるでゾウリムシそっくり。口器も胸脚も腹脚も肛門も,これだけ内側に位置していれば,外側からは観察できないはず。緑色の蓑が覆っていることで,葉の緑にどこまでも似せているのです。

 

 
歩くとき,頭が前に突き出てきました。ゆっくりした歩き方ですが,ゆっくりなりに,脚をうまく使った巧妙な動きに見えてきました。

 

 
今度は側面を撮りました。頭は左側です。ほんとうにふしぎなかたちです。みごとなラインといってもいいでしょうか。 

 


前から見ました。頭がほんのすこし覗いています。 

 


そのままにしていると,頭部を突き出して歩き始めました。口器と眼が見えます。 

 


縫いぐるみの先に,頭部が収まっているといった感じです。しっかり大きく歩くときは,ベニシジミの幼虫だってグッと頭を出すことがわかります。 

 


意外な窓をとおして撮影することで,思いがけない世界が拡がりかけます。 

 


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