また,新たな発見です。
今度はホソヒラタアブの卵です。場所は,クロヒラタアブが産卵したところと同じホトケノザ。 クロヒラタアブと同じ産卵行動をとっているので,「ははーん,これは産卵するな」と直感できました。
目でじっと追っていると,葉に止まり,腹先を大きく曲げて葉の裏に付けるしぐさをしました。「やっぱり!」。
すぐに確かめると,そのとおり一粒ポツンと付いていました。真っ白です。クロヒラタアブと同じように長径1mm程度の細長いかたちをしています。すぐ脇で,アブラムシの成虫が子どもを産んでいるところでした。偶然のタイミングで撮影できたのは幸運!
葉の位置を変えて写しました。 ここからわかるのは,卵は立っているのではなく,寝た格好になっている,つまり長径が葉面に平行だということです。ヒラタアブの産卵の格好からいっても,こうなって当然でしょう。
卵を拡大してみると,縞模様がきれいに並んでいる様子がわかります。左側がやや細くなっています。お腹から最後に出てきた側になります。その先にやや黒っぽい中心点が見えます。1mmの世界にこんな光景が凝縮されているのです。
そしてまた,同じときにフタホシヒラタアブが産卵する場面を目撃しました。惜しくもこれは撮影できませんでした。
ホソヒラタアブとクロヒラタアブ,それにフタホシヒラタアブは棲み分けることなく,同じ場所で暮らします。アブラムシが滅法お気に入りなので,無頓着に産み付けるのでしょう。おもしろいものです。