前栽で剪定作業をしていると,そこへキタテハが。色が濃いので越冬型と直感。捕獲して正解とわかりました。それを夜になって顔写真撮影。
要領はいつもどおり。プラスチック容器を被せておいて,動かなくなったときに,そっとそっとそれを外します。下写真がそれです。チョウを真正面から撮ったときのものです。
動きません。なんだかまるで魔法にかかったよう。ほっ! ここに至るまで,ずいぶん辛抱しました。
超接写で撮ったときは,ワーキングディスタンスが5cmほどでした。
万一舞い上がったら困るので,いつも捕虫網を準備しています。今回はそれを使わなくてすみました。
まずは斜め前方から。
反対側から倍率を上げて撮りました。複眼の毛の様子がわかります。
もっと倍率を上げました。ゴミがたくさん付着しています。
上写真二枚目をトリミングして,毛の根元を見てみましょう(この記事中の写真でトリミングしたのはこの一枚だけ)。個眼と個眼との境から生えているのがわかります。偽瞳孔に近づくほど毛の長さが短くなっています。偽瞳孔の辺りにも生えているのですが,直線状の毛を真上から見る格好になるので,毛の存在そのものがわかりません。
おしまいは真正面から。偽瞳孔の位置が,個眼を真上から覗く格好になったところに移動。
ピタリと静止しているときに撮れたのはハッピーでした。撮影後,放してやりました。来春まで生き延びるでしょう,きっと。