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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今秋の紅葉・黄葉(9)

2024-12-12 | 自然一般

公園にて。

今年の紅葉は今一つだなあと思っていたら,急に冷え込んできて,見事な紅葉風景があちこちで見られるようになりました。その変化はふしぎなほどです。この公園の一角で紅葉を見たのは初めてです。ごく限られた空間ながら,なかなか見応えがあると感じました。

影を大事にしたいなと思って撮った一コマです。

 

アスファルト面に落ちている葉一枚をクローズアップしました。

 

イロハモミジの根元には葉が積み重なっています。それはそれはみごと。

 

側溝にも落ち葉がたっぷり。フラッシュを使って撮りました。

 

モミジ葉の落ち葉は,わたしたちの目には自然からの贈り物に見えます。たとえ自然事象のなせるありのままの姿であれ,感謝のことば以外に感じようがないほどです。

 


今秋の紅葉・黄葉(8)

2024-12-11 | 自然一般

公園にて。

橋の欄干に小さなツタがよじ登っていました。目立たないツタなのですが,色づいているのが妙に愛らしくって撮ってみようと思いました。小さなものを大きく,これがわたしの撮影ポイントです。正面方向から太陽の光が射しています。逆光になるのでフラッシュを使いました。きれいに澄んだ青空の下で,気持ちのよい昼過ぎです。

 

撮っていると,ちょうど小さなお子さんと連れ立った親子が通りかかりました。「これはすてきな背景!」。そんな気持ちでシャッターを切りました。人が入ることで一味も二味もちがった味わい深いコマになったように思います。

 

写真全体に自然な色合いが出ているように見えて,お気に入りの一枚になりました。

 


雲のある風景

2024-12-10 | 自然一般

日没直前のこと。自動車で走っていると,なんとも雄大に見える雲が前の方に見えてきました。これは撮っておこうと思い,自動車から降りて撮影ポイントを探しました。

ここは川沿いの堤防の上。秋色の山が日に照らされています。

 

橋を渡って対岸から撮りました。日が西に沈んだところです。川面がすこしだけ見えます。

 

夕暮れ時の空はなかなか味わいがあります。横方向から光が当たり,雲の厚みが感じられます。

 


今秋の紅葉・黄葉(7)

2024-12-09 | 自然一般

古刹,再訪。

人の気配のないこの空間が大いに気に入っています。朝日が射し込む時間帯に,地面に這いつくばって上空を見上げながら撮ります。構図にはイロハモミジの老木をいっぱいに描きます。それは仁王立ちしているように見えないこともありません。その枝から落ちて来た葉をアップで入れます。落ち葉にはまだ色が鮮やかに残っています。それらは苔むした大きな石の上に積み重なっています。落ち葉に陽が当たる瞬間を狙います。主役は落ち葉です。

 

葉はやがて土に還り,自分のいのちを育てた木に栄養を与えます。

 

輪廻とか,輪廻転生とかといったことばが浮かびます。厳かな生物学的事実です。ここに佇んでいると静かに静かに時が流れていきます。

 

葉を一枚一枚見つめたい,そのいのちを粗末にしては申し訳ない,そんな気持ちでひととき撮影に没頭しました。自然に感謝,秋に「ありがとう」,です。

 


今秋の紅葉・黄葉(6)

2024-12-08 | 自然一般

古刹にて。

ごくふつうの風景写真を撮りました。青空がすこし見えて,「ほっ」。

 

坂道に朝の影が伸びています。

 

枯れ葉の上に木の影が。この空間はだれも入っていないところです。

 

 

縦方向にも撮っておきました。

 

撮影ポイントを変えました。

 

陽が強く射して来たので,もう一度前の撮影ポイントへ移動。

 

こんな空間を独り占め。なんだか贅沢三昧。

 


今秋の紅葉・黄葉(5)

2024-12-07 | 自然一般

朝,古刹にて。

人影のない境内です。坂道に葉が落ちて,紅葉の終わりを告げています。葉に露が付いて,陽の光を受けて放つ風情のある風景を見ました。その葉に自分が入り込んで葉の目で辺りを眺めている気持ちになれたらスゴイ,そんな遊び心にどっぷり浸かったつもりで撮りました。

 

落ち葉はやがて土に還っていきます。

 

幹が二股になったところに落ち葉が。やがて下に落ちます。そして,……。

 

落ち葉にはこんなふうに露玉が付いています。向こうに続く落ち葉のじゅうたんはこうして湿り気のある環境の主役を演じています。そこを歩くと,乾いた音はなく,足がしっとりと沈むだけです。

 

モミジの大きな木の下に,苔むした大きな石があります。その上に落葉が何枚も何枚もありました。この木はほとんどの葉を落としています。よくよく見ると,なんだか充足感を感じているような。

 

逆光下で撮るのは魅力ある撮影法だと思って,好んで撮っています。光と影の絶妙なバランスが気に入っています。落ち葉は水といっしょになって自然をゆたかに見せてくれています。これは見応えあり,です。

 

すてきな撮影ポイントと巡り合え,感謝。まさに“写し心”は“遊び心”。”

 


今秋の紅葉・黄葉(4)

2024-12-06 | 自然一般

古刹にて。

お気に入りの古刹です。苔むした坂道です。上に向かってレンズを覗きました。脇にモミジが林立しています。落葉が始まっています。枝に付いた葉が陽に照らされて光っています。落ち葉には薄っすらと水滴が残ったままです。構図では,逆光は近頃積極的に生かしている点です。

 

坂道は右奥に続いています。葉の陰から奥行きが感じられるようにと願って,光を生かしたつもりです。

 

レンズを替えて木の影を強調して撮りました。

 

イチョウが色づいています。

 

わたしには写真術はまったくありません。すべて自己流です。それでいて,自分色でたのしみたいなあと欲張っています。そのためには被写体とのよき出会いが欠かせません。近くの撮影地を発掘し続けようと思っています。

 


今秋の紅葉・黄葉(3)

2024-12-04 | 自然一般

古刹の白壁に映るモミジのシルエットをもう一度撮りに行きました。

今度は葉をきちんと主役に位置付けた上で,向こうにシルエットをできるだけ印象深く写し込むことをポイントにしました。時間帯は午前中の1時間程度,条件は風がなく快晴であること,です。果たして,うまくいくでしょうか。

まず,シルエットそのものを主役にして。

 

次に本番。試行錯誤しながら撮った写真を二枚アップします。

 

なんとか,主役をたいせつにしながら光と影を生かすことができた気がしています。まばゆい白壁と,そこからあふれそうなシルエット。わたしはタイトルを「影絵」としたいと思うのですが。

 

横の方で,愛犬を撮影していらっしゃる方がありました。「かわいい!」というと,撮影していただいていいですよ,とのこと。もちろん撮影しました。それが下写真です。惜しいかな,白壁の影絵は最適な時間帯を過ぎたので薄っすら。

 

撮影をたのしむことがわたしが感じている心得の核心です。

 


今秋の紅葉・黄葉(2)

2024-11-29 | 自然一般

「行ったら撮れる写真は撮るな」。写真教室の主宰者はそう教えるのだそうです。だれでも撮れるような写真は人に見せるべきでないということでしょう。同感です。人が写した写真が気に入って,「自分もそこへ行って同じ風景写真を撮りたい」と思い,実行する人がいます。絵葉書に使われる写真を思い浮かべるとよくわかります。それとそっくりな写真を撮りたいというようなものです。しかし,平凡さの典型例だとわたしは感じています。平凡さは上達にはマイナスにはたらきます。それより自分のカラーを見つめることが大事だと思うのです。この話,自分で写り映えをたのしむ限りはまったく当てはまりません。

撮影時間帯を考えて撮る,特異な状況下で撮る,それだって自分色の表出に大いに関係します。紅葉・黄葉の風景写真も同じです。

ここは市内にある古刹です。ここでよく知られた構図は参道の中央から撮るもの。その辺りにアマチュアカメラマンがかたまった日がよくあります。その中に入ろうとは思いません。白壁が毎年の撮影ポイントの一つになっています。この日は風がかなりあって,葉が揺れました。葉のシルエットが主役です。色づいた葉が少ないのが惜しいといえば惜しい。

 

露出を変えながら試し撮り。フラッシュが強すぎ! これも勉強のうちです。

 

シルエットを大きく写し込みました。葉の輪郭がぼんやりしているのは葉が揺れているからです。

 

白壁の上の屋根に紅葉が一枚ありました。

 

数枚あるところも。

 

葉が落ちそうになっています。参道を歩く人をかすかに入れました。「小さなものを大きく,大きなものを小さく」。これはわたしが師匠と感じている方の教えです。

 

写真の素人なのになんだか偉そうな書き方をしたような。「なんだ,これが自分色なのか」と問われれば,ドキッとします。それでも自分ならではにこだわり,見え方や表し方を気にしていきたいと思っています。

 


今秋の紅葉・黄葉(1)

2024-11-28 | 自然一般

今秋のモミジは,夏の暑さと秋の高温のせいか,見ごたえはあまりない感じです。耳にする紅葉情報も今一つ。そんな中で,やっと色づいたモミジに目を向けました。

ここは隣り町にある古刹。サクラの木に挟まれるようにしてモミジがある風景です。近づいて葉の色を写しとるとよいのでしょうが,そこまでしませんでした。どこで撮影しても場所がわからない写真はできるだけ避けたからです。色彩がゆたかというだけでは,なんだか物足りないのです。

 

階段の参道の脇にヤマザクラの幹が。横たわるようにして伸びています。

 

その幹を,根元の方から撮りました。シダがよじ登っています。相当古い木です。趣を感じました。

 

大イチョウはまだこんな色。イチョウの推定樹齢は180年だそうです。180年前といえば1840代にさかのぼり,江戸期の終わりにあたります.このイチョウの下で,偶然住職さんの奥様と話す機会に恵まれました。ほんの立ち話程度ですが,古刹を守る責任の重さが伝わって来ました。

 

紅葉を一枚,コケの上に載せて。

 

参道に木漏れ日が射したとき,ここにモミジ葉をおきました。

 

なにもかも新しいのがよいわけでなく,こんな古さを感じとれる雰囲気が気に入りました。

 

古刹の秋をもうすこし訪ねてみようかなと思っています。