自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ベニシジミの卵,確認!(1)

2022-04-12 | ベニシジミ

4月11日(月)。N公園にある「蝶の庭」にて。

庭にはいろんなチョウが訪れるように,そしてそこで産卵できるようにと,さまざまな食草・食樹の工夫がなされています。これについてはいずれ触れますが,市民ボランティアの手による貴重な試みです。

庭の足元には食草はもちろん,いろんな野草が伸び始めました。その一つがスイバです。そのスイバの茎の根元を調べていて,今季初めてベニシジミの卵を見つけました。それが下の写真です。

 

さて,産付後どれだけ日が経っているのか,わかりません。

 

それで,株を持ち帰ってポットに植えうことにました。経過を観察しようと思います。いずれ黒っぽい影が見えかけるでしょう。

 


春の孵化 ~続 ベニシジミ~

2021-05-06 | ベニシジミ

ベニシジミの孵化を待っていたら,やっとそのときが訪れました。「これは見逃せない!」。そんな感じです。

 

やっと誕生の瞬間。待ちに待ったこのとき!

 

身を乗り出して出始め。ひと休みしてからなんてことはまったくなし。

 

こちらに向かって出て来るので,カメラを引き寄せなくてはなりません。接写なので,それがとても微妙なのです。

 

これで無事誕生! いつもこころを揺り動かすシーンです。

 


春の孵化 ~ベニシジミ~

2021-04-27 | ベニシジミ

先日採取したベニシジミの卵が次々に孵化し始めました。撮影できたもので,画像としてはマアなんとか合格だろうと思われるコマをご紹介することにします。今回は一個体の変化です。

この個体は,下写真の状態が3時間ほど続きました。どうしたのかと思うほど,ふしぎなことでした。

 

自動車で出かける用事ができたので,持っていきました。目的地に着いたとき,見るとタイミングよく孵化が始まっていました。見逃さなかったことがなによりです。

 

なんとか頭部にピントが合いました。

 

「よいしょ!」。思わず声をかけたくなるような。身を乗り出すようにして誕生!

 

出終わると,さっさとどこかに去って行きました。

 

何度撮っても,何回見ても,心打たれるシーンです。

 


今季初,べニシジミの孵化

2021-04-15 | ベニシジミ

先日,公園にて。

スイバの薹が伸び,ベニシジミが舞いかけ,春が進みます。「これならベニシジミの卵が見つかるのではないか」と思い,スイバの根元を数株探してみました。そしたら,予想どおり産付されていました。

それを三株,ポットに植え替えて観察を開始。その一つが下のものです。

 

8日後の早朝。見ると,タマゴのてっぺんに小さな穴がぽっかり。孵化が始まったのです。これは見逃してはならないとばかりに,経過を注意深く観察・撮影。

 

頭部が見えかけました。

 

ゆっくりと右回りに移動しながら,出口を広げていきます。

 

休むことはありません。

 

もう出られると判断。さっさと出始めました。

 

無事誕生! ほんとうになつかしい姿!

 

穴が開き始めてから1時間30分が経過しています。

いのちが動いているって感じが,わくわく感とともに伝わって来ます。

 


公園の春(8) ~ベニシジミ~

2021-04-14 | ベニシジミ

ベニシジミが活動を開始。先日,スイバの根元で卵を見つけました。

まだ気温が不安定のようで,活動には勢いがありません。目の前を横切ったベニシジミがよたよたと近くに舞い降りました。

 

ゆっくり向きを変えました。

写している最中,高齢のお二人が「なにを撮りよってんですか」と声を掛けてこられました。レンズの先にベニシジミを認めて,「逃げへんのですか」とお尋ね。「気温が低めなので,からだが温ままらないと駄目なようですね」とわたし。

 

向こうから親子連れが。

 

駐車場で。「こんなところにチョウチョがいる!」。子どもがびっくりしたように叫ぶ声が聞こえました。行ってみると,ベニシジミでした。地面でじっとしていて,舞い上がろうとしません。やっぱり気温の影響でしょうか。

 

ありふれたチョウでも,目を引き付ける瞬間があります。この日の活動ぶりもまた,その一つです。

 


'21昆虫の頭・顔 ~ベニシジミ~

2021-04-01 | ベニシジミ

ベニシジミが活動を始めました。これだけ暖かいと,季節を感じるのは自然な流れ。まだ産卵行動を確認していません。食草スイバで卵を探したのですが,なし。産卵が始まるまでにはまだ時間がありそうです。

せっかくなので,一頭を採取。夜間気温が下がるので活動が鈍ります。それを利用して頭と顔の写真を撮りました。

小さなからだを覆う毛がスゴイ! 

 

からだが毛の中に埋まっている感じです。

 

複眼にはわずかに個眼が見えます。しかし複眼自体が黒っぽく,毛が白いのでこのアングルではこれ以上の解像度は望めません。

 

今季,これからいろんな昆虫の顔に迫れるのがたのしみです。

 


秋! 虫の目写真シリーズ(33) ~ベニシジミ~

2020-11-29 | ベニシジミ

道路を歩いていると,ベニシジミが飛んできて脇の地面で休憩。朝なので,からだがじゅうぶんに温まっていない模様。しばらくじっとしていたので写真に収めました。

 

しばらく行くと,また別のベニシジミが飛来。今度は脇の草に降りました。翅を見ると相当に傷んでいます。これまで生きてきた苦労が伺えます。

 

ベニシジミは幼虫で越冬します。これらの成虫はまもなくいのちを終えます。いのちの締めくくりの今,精一杯生きているようです。

 


生きてきたベニシジミ

2020-08-07 | ベニシジミ

シロツメクサの花でベニシジミが吸蜜。柔らかな吻がすうっと花に入り,蜜をこっそりいただき。受粉にはほとんど貢献していません。こっそりですから,要するに"蜜泥棒"なのです。

今回の観察で「ほっ,ほーっ!」と思ったのは,翅の色褪せのことです。ずいぶん薄くなっています。はじめ,ベニシジミとは思えなかったほどです。

 

ここに至るまでに相当な苦労があったものと思われます。

 

すっかり色が剥げています。生きていくには,ときとして厳しい自然環境での試練が待ち受けています。翅の痛みがさほどないのが救われます。

 


ベニシジミの孵化(4)

2020-05-17 | ベニシジミ

ベニシジミの誕生写真は今回が最後です。

からだがぎりぎり出るかどうかといった穴の大きさ。そこをぐうーっと出て来ます。相当にきつい感じです。

 

頭が向こうに出かけたものですから,急いで向こう側からの撮影に切り替えました。幼虫は一刻も早く着地したいと思っているのでしょうか。

 

さっさと出終わりました。硬い卵殻には全く未練がないらしく,どの幼虫もさっさと身を隠すようにして移動していきます。

 

この春,ベニシジミにもずいぶん楽しませてもらいました。感謝。

 


ベニシジミの孵化(3)

2020-05-16 | ベニシジミ

幼虫はゆっくりゆっくり回りながら穴を大きくしていきます。ゆっくりゆっくり大きくなります。

 

いつも思うのですが,穴が一定の大きさになったことをきっちり確認したかのように出て来るのがふしぎ! 機械感覚毛が大きな役割を果たしているのでしょう。

 

毛の滑らかな並びようが印象的です。

 

それにしても生まれるってスゴイなあ。