矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

自分の限界を知る

2013-03-13 22:52:31 | 日記
最近、大先輩にあたる先生がたとご一緒する機会が多く、いろいろなことを学んでおります。

キャリアを継続すること、一貫した信念と情熱を持って何かに取り組むことの重要性を体感する機会をいただいています。

その道の一流、第一線の人について何かを学ぶ(まねる・まねぶ)ことがその道を極めるもっとも有効な方法のひとつと教えてもらったことがあります。
(Anthony Robbinsというダイアナ妃やテニスのアンドレ・アガシ選手のプライベートコーチでもあった方のセミナーにて)

自分の領域は、臨床感染症と医学教育学(特にworkplace learning 現場での臨床教育を中心にリサーチ予定)になってきています。
診療上では、大好きな一般感染症 general infectious diseasesの分野で、このたび急性胆道炎について深く携わることになりました。

質の高いエビデンスをつくることを目指して活動を開始しています。純粋にClinical Scienceを追究すべくいろいろな分野の先生がたとご一緒に施行する
非常に価値ある取り組みだと思っております。

自身で足りないところが、いろいろな話し合いや相談のなかで、意見を出し合うことで明らかになってきます。またいろいろな分野の専門性を皆で出しあうことで一人で迷い悩んでいた点も、table上にのって、はっきりしてきます。Collaborationの重要性を実感します。

過信しすぎず、おごらず、しかし自身の過小評価や悲観的になりすぎず、等身大で大きな課題に取り組む姿勢を持ちたいと思います。

人生の幅といいましょうか、含蓄を、幅広い方々との交流のなかで、コミュニケーション力も含め学んでおります。

追伸:本日、お食事会がありました。主催関係者・スタッフの女性以外で私が唯一の女性だったようです。。。。
赤色のジャケットを着ていたので、文字通りの「紅一点」となってしまいました!

明日、腹部救急学会のシンポジウムで福岡です。

2013-03-12 22:38:38 | 感染症関連
明日から福岡、愛知、東京と続く国内連日出張です。

今回、多くのご関係者の皆様と、福岡開催の腹部救急学会で、Tokyo Guidelinesの日本語版の出版記念のシンポジウムで講演させていただく予定です。

4年越しのプロジェクトで、なんとか英語版、日本語版で内容も統一されたガイドラインが実現しました。課題はまだ多いですが、今後も継続的な見直し、改訂が必要になると思います。

エビデンスをつくること、これは世界の医療の貢献する手段のひとつです。

国内での臨床研究が、ここ数年でpublicationの数が25位まで低下していることが報道されていました。
インド、中国にも抜かれており、先進国ではかなり低い位置にいます。いつも”国外エビデンス”の利用しかすべがないのは、なんとしても改善したい気持ちです。

医学部でも、臨床研究、基礎研究のツールも含めたearly exposureが必要でしょう。

理想的な医学部教育のカリキュラムをデザインし、それを実現すべく、知識とスキルをトレーニング中。
さらにPh.D.のコースに登録して、世界をリードするリサーチを学び、カリキュラムの評価や根本的なeducational scienceへの貢献などをしたいですね。

疲れたら、休みます。週末が待ち遠しいです。暖かい日なたでぼーっとjazzでも聴いていたいです。

卒業の季節ですね。

2013-03-11 22:51:22 | 日記
毎年、この時期は、卒業式で、今年は出席できませんでした。感慨深い卒業生の方も数名おり事前にお会いしていましたがやはり出席できなかったのは残念でした。

いろいろな卒業があると思いますが、自身も卒業すべきことが毎年ありますね。

前に進むために手放すべきこと、維持すべきことの選択の季節です。

毎年この時期に、オフィスも自宅も、不要なものを手放して身軽になる習慣にします。

所詮、”諸行無常”で、自然は流れていきましね。。。

いつも母に言われていること ”こだわらないこと” 執着しないことの意味です。

年末から嵐のように緊張とプレッシャーが続く仕事とリサーチがありますが、今週を乗り切って少し落ち着いたら、
身軽にしたいと思います!


What a fabulous experience in Maastricht is!

2013-03-10 13:54:37 | Maastricht Universit
昨日、無事に帰国しました。

夢のように楽しく、アカデミックで、multi-cultureの環境に浸って、自身のproposalも格段に改善されました。
無事にpresentationも終了し、仲間の発表も感激するほどすばらしい仕上がりでした。Ustreamで祖国の家族も見れる設定になっていました。

今後、最終versionを提出し、外部評価を待ちます。

やはり、学ぶには自分にとってベストな環境を自ら選ぶこと、選べる幸せを実感します。

ご縁あってMaastricht大学を知ることができました。米国とはまた違うacademiaのあり方、コースの提供の仕方、mentor-menteeの距離や親近感、すべてが新鮮で、いつも新しい風を私のマインドに吹き込んでくれる場所です。

5回目の訪問を終了し、次回はAMEEという国際学会でmentorと会う予定です。19日にもproposal提出前の最終確認とディスカッションのためのskype meetingがあります。

What a wonderful dinner last night!

2013-03-07 07:31:21 | Maastricht Universit
I had a great dinner with my mentors and a classmate last night.

My mentor took us to my favorite restaurant in Maastricht. The dishes were superb!

We got closer each other to know our situation better.

Tomorrow I have a presentation for 10 minutes. I have to reduce my slides, and have to talk slowly. Not to rush too much!!

I hope that I could get sufficient scores or evaluation to get accepted.

すばらしいお食事会がありました。メンターとより親しくなれ、今後いろいろサポートしていただくことになるので、おたがいの人となりをよく理解することが大切だと思います。

Mentorshipのあり方も個人的な体験から、さまざまなことを学んでいます。


残り2日のスパートです!

2013-03-05 20:16:30 | Maastricht Universit
時差ぼけと戦いながら、proposalをrevisionせねばなりません。

8日の9時で、私は7名のクラスメートのなかで、トップバッターで録画されながらProposal presentationします (アルファベット順なのでしょう)。もともとこういう場面では、一番にやりたいほうなので、偶然とはいえ先にやらせてもらい助かります。

SHE (School of Health Professions Education) のPh.Dの学生は、全部で60名ぐらいとのことでした。年間12名入学するそうです。4-5年間かかるので、60名前後とのことでした。

これからが本番で、正念場です。プレゼンテーションして、かつ、final proposalを3月21日までに提出し、
それが外部評価者2名に送られ、最終的なPh.D candidateとして登録してstudy開始できるかどうかが4月末から5月ぐらいには判明するそうです。

自分がTurn onされる領域を見つけることができてうれしいですし、よいpeer, mentor, facultyとの出会いとコラボレーションが自分を育ててくれることに感謝しています。

Maastrichtのお天気も思ったほど寒くなく、晴天の日が2日間つづき、春の気配を感じます。現地の学生たちも晴天で、芝生に出て日向ぼっこしている人も多かったです。

High quality academic society

2013-03-04 20:09:36 | Maastricht Universit
I am so pleased with School of Health Professions Education (SHE) members.

This time SHE provides "SHE Academy" for the first time for registered internal and external (distance) Ph.D students, Ph.D (graduates), and faculty. A lot of people presented a poster with very high quality.
No wonder, everybody is a researcher in this field, and I was so impressed with the quality of research.

If you go to regular international conferences in medical education, you may get disappointed with the content and/or quality, since both "good" and "bad" presentations in terms of scientific quality exist.

Therefore, I was surprised to see the quality of the SHE academy today, and was so pleased to be part of this excellent group. I learned a lot and had good networking with exchanging information with colleagues and other Ph.D students.

マストリヒトは、私の"academic home" のような感じです。自然環境や大学の環境がとても癒しになります。アカデミックな環境そのもので心がいやされる感じがします。また日頃の嫌なことやフラストレーションもすべて忘れて、純粋にアカデミアに浸れることが何よりもうれしいです。暖かい人たちが多いこと、しかしアカデミックには妥協しない厳しさと深く追究する文化、年齢などの年功序列基盤によらずに自由議論する土壌、専門性の高さ、”打てば響く”感じのfacultyのexpertiseの質の高さと幅の広さは、学ぶ立ち場の私には”学問上の究極の贅沢”と”学問上の至福”だと思います。

同じクラスの日本人の先生とも日本でこういうのをつくりたいですね、、と今日も行き帰りのバスのなかで話しました。

facultyにいろいろな人がいるのも大変大きな魅力です。

Ph.Dの学生は、全部で90人?と確か言っていたと思います。それを支えているProfessorレベルのfaculty(Professor, Associate Professor, Assistant Professor)は45人ぐらいだそうです。私たちのコースコーディネーターもPh.Dの学生を直接7人担当していると言っていました。Distanceの学生も多いので、On-campusの学生よりも、より時間が必要と言っていました。1対1でなく、常にCo-mentorshipがあるので、最低2名のメンターがつく制度です。これはとてもパワフルで、子供にはふつう父親と母親がいるようなイメージで、二人からのsuggestion で、よりcreativeに、peer-reviewが徹底され、恩恵を感じています。

さらに外部の評価者がいて、同期の学生からもfeedbackをもらえたり、期が異なるPh.Dの学生を知るシステム/機会を意図的に作ってくれていることに、教育デザインの質の高さを感じずにはいられません。


5回目のMaatrichtに着きました!

2013-03-04 04:30:29 | Maastricht Universit
ご縁あって、5回目のMaastrichtに無事に到着しました。

FrankfurtからKoln駅(ケルン)とLiege駅を経由しました。


フライトもスムーズで、In-flight musicでBaroque music バロック音楽(特にHarpsichord ハープシコード)で好きなバッハを聴けたのはよかったです。小学生や中学生のころもバッハのトッカータとフーガニ短調が好きでしたが、そのメロディーは成人しても忘れないですね。。私の一番好きなジャンルのsmooth jazzというのはなかなかないんですね。Jazzとも違うので。好きなartistは、Kenny G, George Benson, Four Play (Bob James), Keiko Matsui, SpiraGyra, Euge Grooveなど。。

寝る予定が、フライト中に読んだ日曜日3月3日付けのUSA Todayで、Oscarの主演男優賞について記事があり、
まだ見る機会のなかったLincohn (リンカーン大統領)の南北統一と奴隷解放についての映画をぜひ見たいと思ってみました。単語が難しくてわからないところも多々ありましたが、議会が黒人に選挙権を与える議決を可決する場面は感動的でした。いつの時代も推進派と反対派の激しいやり取りで、しかし、時代の流れを止めることは人間の尊厳、人道主義の観点から、やはり無理だったのですね。

そのほか大学生以来ファンの007シリーズのSkyfallも見ました。UKの映画でトルストイのアンナカレーニナも
見ました。欧州のAirlinesではUK, France, Germanyと欧州の映画もメインで含まれるので本当に多様なセレクションです。圧倒的にHollywook映画が多いですが。

Frankfurtは、気温5℃とのことでしたが、思ったほど寒くなく、オランダやこの辺りはもう夕方もかなり明るくなっています。5月は22時ごろまで明るいです。3月の今の時期ですでに18時ごろまで明るいです。

明日は、Ph. D candidates(Internal, external)で世界中に散らばっている現役登録学生やPh.D取得した卒業生とfacultyらのacademic gatheringがあります。私はまだPh.D candidateになれるかどうかを今回審査される身ですが、networkingのため私と同じ立場の7名の登録学生も参加します。5日から8日までのタイトな4日間で各自が提出したproposalの更なるrevisionと最終proposalに向けてのセッションがあります。

体調を整えて頭をシャープにしておきたいです。楽しい再会もいっぱいと思います!
ヨーロッパの新幹線(ドイツのICE, フランスのThalys)を乗り継ぎましたが、ドイツ語、フランス語、英語が飛び交う民族混在の環境が本当に心地よくて、フランスパンのサンドイッチもおいしくて、本当に幸せ感を感じます。
自分の”たましいが喜んでいる”のがわかります。。。

ひな祭り& I am leaving Narita Airport (NRT).

2013-03-03 09:36:20 | Maastricht Universit
I am relaxing in the lounge at NRT. I got up around 5 AM and left my hotel at 6:30.

I am resting and will sleep on the airplane. The weather in Maastricht seems very nice, and much warmer than last week! I feel relieved to know deciding not to bring a pair of boots for snow.

Many things can be done online nowadays, and I feel very comfortable.

朝早いフライトで、もうすぐ出発です。

今日は、ひな祭りで、3月3日。桃の節句ですね。昨夜家族に電話して、我が家のひな祭りしてね、とお願いしました。亡き娘をおひな祭りには特に想います。

それにしても、日本の食事はおいしいです。さきほど軽食でカボチャのサンドイッチを食べましたが、感動する味でした。パンプキンは好きでパンプキンパイなどを在米中につくったりしました。アップルパイも”はるみ風”のが
ありますが、なかなか最近はつくれなかったので、この冬シナモンアップルにしてフランスパンと一緒に食べたりしました。

I would like to report on my stay in Maastricht soon!!

ご縁の大切さとリサーチ進めます。。

2013-03-02 23:04:28 | 感染症関連
今日は、日本台湾の合同会議がありました。これからますますcollaborationを深めていこうということで、
とても和やかで、暖かく、かつアカデミックなディスカッションが行われ、非常に感銘を受けました。

このような機会を与えていただいたことに感謝し、こうした機会に十分にお役に立てるように精一杯、やりたいと思っています。

一時はどうなることかと思いましたが、なんとかいろいろ一段落し、オランダでの予定もプレゼンテーションもめどが立っています!Mentorがタイムリーにfeedbackもくれており、現地滞在の3日目の夜に食事会をしながら
いろいろ詰めていくことになっています。最終的なfinal proposalを提出するために最終の調整です。

現地でも、普段のmentorふたりに加え、Maastricht大学内の専門性が一致した別のreviewerをあててくれて、
その方からも改めてfeedbackをもらえるプログラムになっています。本当にぜいたくなほど、最高のexpertたちからコメントをいただけるシステムで、徹底したquality管理、peer-review, collaborative learning/workingに
感動します。

そこまでしていただけるので、2名の外部評価をなんとかクリアしたいと思います!!
最終日の3月8日の午前中に、きれいなスタジオみたいなところで、10分間のプレゼンテーションです。
録画され学内homepageから学内公開されるそうです。これもcollaborationの一貫らしい。学内で近い領域のリサーチャーが入れば連絡を取れるし、出席できなかったfacultyもreviewできるらしい。そうしてApproveされたproposalということになるのですね。

明日は、Frankfurtに飛び、欧州の新幹線でMaastricht入りします。Maastrichtも2010年、2011年、2012年に2回、そして2013年と5回目になりました。本当にお気に入りの大切な街になりました。重厚な歴史と斬新さが混在する素晴らしい学園都市です。

Frankfurtもご縁のある街です。人気のTVアニメーション”アルプスの少女ハイジ”を幼稚園か小学生の頃TVで見ていましたが、そのとき出てきていた街がFrankfurtでした。たしかクララという車いすの少女とハイジが出会うところかな。その街にこれほど頻回にくることになるとは(3回目)、人生、おもしろいものです。この街の響きを聞くといまだ、ハイジを思い出すので。。。




明日から東京、あさってから渡欧

2013-03-01 21:36:50 | 医学教育
非常に忙しい年末年始で、頭が沸騰するぐらいと感じていましたが、なんとか一段落し明日から東京です。

翌日早朝のフライトのため都内滞在してそのまま渡欧です。都内は春一番らしく、Maastrichtもようやく少しあたたかくなり、雪がなくなった!とfacebookでお知らせがありました。数日前に雪がつもってますか?とfacebookのalumni siteで質問したら、即時にいつも親切なMHPEのコースコーディネターがresponseしてくれました。彼女は本当にいい人で、おみやげに持っていった風鈴を興味深いと繰り返していました。

体調が少し心配ですが、短期間のオランダ滞在と帰国後すぐに福岡、愛知、都内と連泊の仕事が続きます。
なんとか無事にこなせるように、夜は十分に休養したいと思います。

その日の気分で英語か日本語か、両方かでblog更新することにしています。

一昨日、名残惜しいですが、数年来仲良くしている研修医の方々の送別会がありました。歳月の流れを感じます。
さみしくなりますが、Bon Voyage! Good luck! と元気よく送り出しました!