RSウイルスワクチンには、GSK社のアレックスビーとファイザー社のアブリスボの2種類があり、妊婦を対象としているのはアブリスボの方である。
アレックスビーの添付文書に、注意点として、「本剤と同じ有効成分を含むワクチンで早産増加が認められている」と書かれてある。
「本剤の60歳未満に対する接種は適応外であるため妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対する接種は想定されないが、本剤と同じ有効成分を含むワクチン(アジュバント無添加)の妊婦(適応外)を対象とした臨床試験において、プラセボ群に比べて早産増加が認められている。 」
アレックスビーの有効成分は、
RSウイルスの融合前F3タンパク質抗原であり、妊婦向けに接種予定のアブリスボの有効成分は、
RSV-A融合前Fタンパク質 0.06mg
RSV-B融合前Fタンパク質 0.06mg
RSV-B融合前Fタンパク質 0.06mg
となっている。
融合前F3タンパク質抗原で早産を増加させることがわかっているのに、アプリスボのRSV-A融合前Fタンパク質やRSV-B融合前Fタンパク質では大丈夫なのかどうか不明である。
更に注意が必要なのは、GSK社のアレックスビーにはアジュバントとしてMPLとQS-21が含まれていることである。
MPLは子宮頸がんワクチンに含まれていたアジュバントで、炎症性サイトカインを大量に増加させることが知られている。
また、同じアジュバントを含む帯状疱疹ワクチンでは日本で既に7人もの死亡ケースがある。
『ウイルスが病因となることは科学的に証明されていない』