地域の方々より聞き取りをしています。 午前中は、Iさん、午後はSさん。私よりちょっとお兄さんの方々です。
中頓別の農家は3代目が現役の方が多数います。道南にくらべて開拓から世代数が少ないのが特徴です。ということは、それだけ中頓別には原生の風景が最近まであったということになります。
背丈ほどの直径の材木を切り出し、山土場まで藪だし(雪の斜面を伐採した木を滑らす)、馬橇に乗せた経験があるのです。大きな木の伐根をする父親を手伝った中学時代。ヤマメやイワナがうよよといた、ヤツメウナギの上を踏んで川を渡ったなど・・・驚くべき原生の風景を知っている現役世代がいるのです!!
開拓の様子が色濃く残るなまなましい話を聞くにつれ、ご当人達、親、祖父母の当時の「苦労というよりもそれが当たり前だった」という生活に想いを寄せるのは、かなりの想像力が必要とされます。
それにしても・・・、
いろいろと開拓の歴史を探るうちに・・・、大正初期に天北鉄道(音威子府から中頓別、浜頓別、稚内。廃線)の建設が、なぜにして 天塩を真っ直ぐに北上する予定ルートから変更されて、峠もあるような地形にわざわざ遠回りして実現されたかを知りました。民間財閥と国策による開拓の森林利権争い、中央資本と政治に翻弄され、搾取されて来た北海道の歴史にほかありません。
今も森は、表面的に見ると緑でいっぱいではありますが、わずか100年の間に原生の大木は全てと言っていいほどに伐採されています。過酷な労働を課すことにより、誰かが大いに儲けて去った歴史。
しかし、その中で生き暮らして来た人々がいるわけです。ときおり、さらりと苦労を語ってくださる お二人の笑顔は、とても素敵です。かっこいいです。
中頓別の農家は3代目が現役の方が多数います。道南にくらべて開拓から世代数が少ないのが特徴です。ということは、それだけ中頓別には原生の風景が最近まであったということになります。
背丈ほどの直径の材木を切り出し、山土場まで藪だし(雪の斜面を伐採した木を滑らす)、馬橇に乗せた経験があるのです。大きな木の伐根をする父親を手伝った中学時代。ヤマメやイワナがうよよといた、ヤツメウナギの上を踏んで川を渡ったなど・・・驚くべき原生の風景を知っている現役世代がいるのです!!
開拓の様子が色濃く残るなまなましい話を聞くにつれ、ご当人達、親、祖父母の当時の「苦労というよりもそれが当たり前だった」という生活に想いを寄せるのは、かなりの想像力が必要とされます。
それにしても・・・、
いろいろと開拓の歴史を探るうちに・・・、大正初期に天北鉄道(音威子府から中頓別、浜頓別、稚内。廃線)の建設が、なぜにして 天塩を真っ直ぐに北上する予定ルートから変更されて、峠もあるような地形にわざわざ遠回りして実現されたかを知りました。民間財閥と国策による開拓の森林利権争い、中央資本と政治に翻弄され、搾取されて来た北海道の歴史にほかありません。
今も森は、表面的に見ると緑でいっぱいではありますが、わずか100年の間に原生の大木は全てと言っていいほどに伐採されています。過酷な労働を課すことにより、誰かが大いに儲けて去った歴史。
しかし、その中で生き暮らして来た人々がいるわけです。ときおり、さらりと苦労を語ってくださる お二人の笑顔は、とても素敵です。かっこいいです。