高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

大蛇のダケカンバ

2007-07-31 22:42:38 | めずらしい


27人の子ども達と16人のスタッフと道南の秀峰・狩場山へ登りに行きました。
私はこの山の見事なお姿をしたダケカンバに会うのをいつも楽しみにしています。勝手に名づけて「大蛇のダケカンバ」と呼んでいます。 4合目の標識のちょっと手前の登山道に横たわるような大木なのですが、笹薮の中には上の写真のように360度にへし折れたような太い幹があります。

この幹の両端を追うと・・片側はまるで知恵の輪のように一回転した後、上空へと幹を伸ばし葉をつけています。もう一端は地を這い・・根となり藪の中に消えています。

雪で折れて、自分でなんとか再生し、さらに何十年・・百年の単位かなあ・・雪の重みに耐えながら太くなってきたのだと思います。 凄まじい生命力を感じます。

                  

この凄さを子ども達に伝えたくて・・幹がどこに延びているか追わせ、話をするのですが、長年の風雪にさらされながら生き延びて来たすごさは、やっぱりイメージしきれないのかなあ。あんまり感激したようには見えず・・残念。

上記の写真の右手前の笹薮の中に冒頭の写真の360度へしおれたような幹があるのです!!
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Sing Song

2007-07-30 21:25:54 | 日記

今年の長期村、初の合唱が始まりました。 Boh2のギター伴奏で名曲「タンポポの歌」「翼をください」「情熱の薔薇」などの大合唱・・・3つ目は私とBOh2が声を張り上げているのですが・・・。 子ども達と大声で一緒に歌を歌うのは、とても気持ちよく、精神衛生上とてもよろしいです。

おじさん達と一緒に歌を歌う子ども達にも 良い思い出(になるのかなあ)というか、「おじさん達と自然学校で歌を歌ったことがあったよなあ・・」と20歳を越えて、なにかの折にふと思い出せるくらいでいいかな・・・。
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夜のかくれんぼ

2007-07-29 21:43:02 | 日記
北海道自然体験学校NEOSを始めた頃(・・・もう15年も前になるんだなあ・・)子どもの体験活動の月例会は文字通り、テントを持ってキャンプばかりをしていました。一時期はバス2台、専門学校の学生実習生を合わせて100人を越えて1泊2日に出かけていた時代もありました。

しかし、あまりに人数が多いと、あれしてはダメ、これしてはダメと規制的な言葉かけがどうしても多くなり、子ども達と一緒に自然体験活動を楽しむということができないので、徐々に少人数化し、最大でも子ども30人、スタッフと合わせて40人ほどの体験活動が定着しました。 その頃、行き先のキャンプ場やら借りた土地の野営場で、私が始めたのが、「夜のかくれんぼ」でした。大人数では安全管理上、ちょっと無理があるのです。 通称「夜かく」はその後、洞爺湖で借りていた青桐の家という寄宿所で「大人の夜のかくれんぼ」が流行り、ここ黒松内では校舎の中での「夜かく」が流行りました。

今晩は、久しぶりに野外で 52歳のおじさんの仕切りでスタッフ対子どもで対戦。
私も完璧な格好をして、仕切りながらも参加。 夜のかくれんぼは、なんというか・・・、人間の野性を刺激するらしく、大人も子どもも妙に気持ちが高ぶるのであります・・。

この遊び、完全に隠れてしまってはつまらないのですね。隠れている本人にとっては、探している鬼が良く見える、つまり昼間なら全身が見えるくらいのところに、闇にまぎれて隠れるわけです。

完璧な格好とは・・・、

                   

であります。 長年の経験の積み重ねの末、夜かくの達人になっている私です。


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各国のスタッフ

2007-07-28 21:50:47 | 日記

今日は高曇りの蒸し暑い日でした。そのうちカラリと晴れるでしょう。
今年の長期村は、3日間の準備余裕があってスタートしましたので、3週間の始めの1週間、第1ステージからスタッフのチームワークは良好です。 5人も海外からのスタッフがいるので、ミーティングは英語が飛び交います。 

 考えてみると、外国人スタッフは、ソウル、高雄、ベニスなど大きな都市から、北海道の田舎にやって来ているということは、逆に考えてみれば、韓国の○○道の山間の村に行く、イタリアの南の小さな村で地元の子ども達と過ごすようなものですよね。 彼等はすごい体験をしているんだなあ・・・。

 もちろん、子ども達も遠くからやって来て、立派だなあ・・。
私が小学4年生の時は、千葉県に住んでいましたが、3週間も家から離れたかなり遠くの北海道に大勢の知らない人たちの中に入るキャンプ活動なんて、いくじがなくて、行けなかったよな。きっと。

 参加者皆さんの行動力に感心しています。
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スタートにあたって・・・

2007-07-27 23:39:26 | 日記

台湾の中学校の先生、陳さんと董さんが朝、札幌へ旅立ちました。その車に乗って子ども長期自然体験村に参加するする子ども達がやってきました。別れと出会いが一緒にある日でした・・・。

勘定するともう9回目となる夏の長期体験村。第一回はついこの間のような気がします。 第3回か4回の参加だったんでしょうか? T君が久しぶりの復帰参加です。もう中学2年生!! 再会は嬉しかったなあ・・・。 こんな、出会いと別れと、またの出会い。こういう仕事をしている醍醐味でもあります。

当初の頃は、長期活動の経験も浅く、毎日が小さな事件とそれを乗り越える毎日。
「生きる力を育む長期活動」は文部科学省のバックアップも手厚かったのですが、生きる力はスタッフの私達の方がもっと育まれたかもしれません。おかげで、今では3週間の活動は余裕を持って実施できます。

一方・・・ 我が身は、さすがにきつくなってきたなあ・・・。
当初は、若いスタッフとビーチフラッグやら競争ものは、率先してやっていたのですが、さすが今では・・力いっぱいやると・・・具合悪くなってしまうのです。

しかし・・、
朝は、6時から夜は12時までハードな毎日が始まっておりますが、こんな楽しいことはやめるわけにはいかんので、わかいもんに責任を委ねながら、もう何年かはまりこさんと第1.5線で頑張ろうと思います。
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豊饒の国へ

2007-07-27 08:31:06 | 主義・主張
自然学校が立地する黒松内町字作開は、サッカイと読みます。
もともと和名というよりは、アイヌ語発音が語源だとは思うのですが、その意味はわかりません。いずれにしても、作開という表記は開拓の匂いが強く感じられます。

酪農地帯であり、じゃがいも、種芋、だいこん、ビートなどの商品作物も若干作っています。和人の流入はとても古く、当初は隣町・寿都が漁業や交易で栄えていた頃の食糧耕作地として開かれたようです。寿都町はすぐに山が迫り、田畑が作れる場所がないのですね。

しかし、今やグローバル経済の影響はこの地にも影を落としつつあります。道央や道東のような何百頭も牛を飼育している農家はありません。地平線が見えるくらいの小麦畑があるわけではありません。国の政策は、大規模経営を支援する方向に行っているので、そのしわ寄せは小さな農業・酪農地域にやって来ます。 私がここへ移住してからも自殺された方が複数いました・・・・。

国土に広がるほとんどの小さな農山村地域の第一次産業が追い詰められています。
しかし、それは、実はグローバル経済の中で日本は生きて行きべきだという意見が多勢を占めている、つまり世論の反映だと思います。 

でも、これだけ緑が多く自然豊かな国なのに、農業が衰退して行っていいものだろうか?疑問です。

私は、豊饒な国として、安全で豊かな食生産が日本の田舎のあちらこちらで普通に続いて欲しいと思います。それが、日出る(ひいずる)国、東洋の東の国、日本の国際的に誇れる「美しい国」の姿だと思うんですね。

それを知ってもらうためにも、都会の人に田舎にいらして欲しいです。 
今日から、大勢の子ども達がやってきます。 海外からも5人のボランティア、都会から10代から60代のスタッフもやってくる 長期村がスタートします。

別ブログ、「長期村奮戦記」も ご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/bunamori/
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黒中訪問

2007-07-25 22:01:31 | 日記
本日もすかっとした大快晴!!

◆黒中と交流
隣町に住んでいる台湾から移住されたJさんと連絡がとれ、中国語の通訳をして頂き、黒松内中学校へ台湾スタッフ達(うちお二人は台湾の公立中学の先生)と訪問しました。校長先生、教頭先生が対応してくださり、中三の教室にもお邪魔できたので、短いながらも良い日台交流ができました。

◆飛び込み
27日から始まる長期村のスタッフ達と寿都・日本海の弁慶岬にあるおなじみの政泊港へ。堰堤からのダイビングを決行。 スタッフのテンションは一気にあがりました。
台湾の学生さんスタッフ達の声も大きくなり、夕食はさながらアジアン屋台にいるような雰囲気となりました。

◆朝日新聞
夕方17時(日本時刻16時)に、東京から朝日新聞の記者さんがやって来ました。8月中旬からになるのでしょうか。 4回連続で・・・たぶん全国版にコラムをコラムを書きます。その打ち合わせです。 朝出て飛行機、JRと乗り継いで、40Km離れた長万部駅からタクシーでここまで往復、夜は千歳泊まり、明日早朝の飛行機でもどられるそうです・・・。 わずか1時間半あまりの黒松内滞在。光栄の至りです。

◆ややこしい
中学校の帰りの送迎時間が間に合わなくなりそうで、教育委員会へSOS・・・を出した直後に・・・ あっ!!  我等はサマータイムを実施していたのだ、と気づき
慌てて訂正の電話をしました・・・。
 理由説明に電話の向こうのK氏は、分けわからぬ・・というような感じでした。

ローカルタイム(自然学校時刻)06:30に起きたので、もう眠たい・・・。
今は、22時半・・すなわち 日本時刻21時半なんですがね・・・。 もうすっかりと、気分と身体は、1時間早く進んでおります。

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サマータイム

2007-07-24 23:04:41 | 日記

「なんだか、わけわからなぁい!! 私、納得していないからね!」
と一人MRKさんが反対表明している自然学校サマータイムが本日のお昼から始まりました。

 日本時間より1時間早く、自然学校の時刻は進みます。すなわち、自然学校時刻朝8時は、日本時間朝7時となります。 夜の11時は、日本時間では10時となります。

「なぜ?」と台湾スタッフの王くん(かんかん)が質問。
TBOが、まじめに エコのためと説明。今であれば、日本時刻であれば、夜7時頃より9時までは廊下など主要電気が2時間くらい点灯されますが、サマータイムの自然学校時間では、夜8時から9時までで済みますから、校舎内の点灯は確実に1時間は少なくなるでしょう。 特に体育館の水銀灯が1時間の点灯短縮となるのは、電気代削減にとっても効果があるでしょう。

それにも増して・・私としては、
異国らしくていいじゃあないかと思っております。

だって、27日から3週間に渡り開催される、子ども長期自然体験村は、夏だけの ワンダーランドなんですから。 時間の流れ方が違ってもいいじゃあないか、と思っております。

それにしても、
文句言っている 早寝早起きのMRKさんの生活パターンそのままになるんですがね・・・。
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しばし息抜き

2007-07-23 23:44:26 | 日記
今日も夏!!
付属小の子ども達のプログラムは選択、カヌー、クラフト、釣り、化石掘りを体験。

私は、白井川小学校の海浜学習で保護者のみなさんと再び砂浜へ。地引網二度目の体験。夏の海水浴らしい海水浴でした。 プログラムの進行監理なく参加者と参加して、子ども達と「海」を久しぶりに楽しんだ感じがしました。

***
3日間の付属プログラムメンバーが帰り、国際ボランティアNPOのNICE経由のイタリア、韓国、日本の5人が到着!! 夜は 懇親会。ひとときの休息をし、盛り上がりました・・・。

***
明日より自然学校サマータイムスタート 1時間早まります。

さぁ~て、いよいよ長期村へ向けてのスタンバイです。
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夏ふたたび

2007-07-22 23:54:57 | 日記
今日も子ども達とブナ林へ。 蒸し暑かった・・・。真夏の太陽が戻り、肌が痛いくらいでした。 このまま 長期村へ突入できたらいいのですが・・。

ちょっとヘトヘト気味。 まだスタートしたばかりなのに・・・。

明日は、付属小のプログラムではなく、白井川小学校のPTAの海浜遠足に山村留学生4人と台湾の先生お二人と一緒に参加します。 今日、午後に地引網したんですが、明日も地引網をします。

二日続けて地引網体験する人って、世の中にあまりいないかも・・・。
あんまり自慢にはならないな・・・

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