高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

苔の魅力

2020-08-29 11:22:11 | プログラム 自然療育

町(黒松内)の事業で森林療法という活動に取り組んでいます。

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デジタル依存症

2019-09-13 10:20:09 | プログラム 自然療育

9月10日

江別すずらん病院精神科とネット依存障害と診断された高校生とワンディキャンプ。 ネット依存はすでに精神疾患との認定があり、文科省も調査し、全国で60万人はいると推定されています。 すずらん病院でも専門外来は2,3ヶ月待ちだそうで、首都圏では半年も先でないと予約診療が受けられないほどの社会問題となっており、野外活動の分野では、国立の宿泊体験施設で、もう何年も前から1週間ほどのキャンプを試行していることも最近知りました。

本来であれば、黒松内まで来てもらい副数日の活動をしたいところですが、そもそも外に出ることをしなくなっている子達ですから、外活動するにも事前のカウンセリングが必要ですし、ましてや遠くに泊まりがけは初回からは無理ということで、病院周辺で活動場所を探しました。 江別は札幌郊外とは言え、大都市の衛生都市ですから、黒松内のようなノンビリな雰囲気はありません。野幌に大きな自然公園もありますが、散策自然観察ではインパクトのあるプログラムを作り出しにくい・・・、

下見で病院周辺を調べたところ、千歳川の下流域は緩やかな大河で河畔林が両側を覆って緑の回廊になっていることを発見。 ココだ!!ということで、カヌーをメインにしたワンディプログラムとしました。 参加者は高校生の男の子ふたりと女の子がひとりの計3人、病院側からは担当医師と療法士さん2名に、興味を持って頂いて病院長も参加されました。

作りこんだプログラムではなく、「みんなで一日、楽しく過ごそうぜ!」ってな感じで進めました。

すぐにカヌー下りでなく、アイスブレイクを兼ねて大河に注ぐ支流でいつものように網を持って、生き物探しをしました。しかし、住宅地の中のヨシアシが生えているような小川でしたが、(間違いなく小魚くらいはいるだろうと、下調査もしていなかった)さすが、都会、一匹も捕獲できませんでしたが、まあ、いつもと違うことを大人も含めてみんなで一緒に遊ぶ体験だけはできたかな。

その後は、河川敷でぶた汁作りをして昼食、川に入ってライフジャケットの安全を確かめて、いよいよ入水。 堰堤はずっと続き車も走らせられるので、「漕ぐ距離はみんなで決めよう」と事前に言っていたのに、予想外に風が強くて、それも下流側から波立つほどに吹いているので、安全管理上、こちらで、どこからどこまでを決めざるを得ませんでした・・。 結局、2kmほどを遡ることにしました。

私は小柄な女子高校生と療法士さんと、それもダッキーボートで組んだので、だいぶんと体力を使いました・・。

終わってカヌーを回収していると、男子は河川敷の草腹を走り回ってスライディングしたり、女の子の爽やかな笑顔にもあえました。 家に閉じこもって器械をパコパコ叩いているのではなくて、全身で自然を自分の身体を感じて遊ぶことにちょっとは目覚めてくれたかなと、その喜んでいる姿を見て、私も嬉しくなりました。3時間もかけて出張してきた甲斐がありました。

診療効果としても、間違いなくあるな、と病院側も実感してくれたのではないかな。 療後の病院からの報告が楽しみです。

良い一日でした。

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ネット依存障害

2019-04-03 13:19:01 | プログラム 自然療育

4月2日

ここ5,6年前から森林療法で協働させて頂いている精神科医のTZW先生からのお誘いで、ネット依存症についての勉強会を先生が現在勤務されている江別すずらん病院で医療スタッフやカウンセラーの方々とぶな森スタッフで勉強会を開催して頂きました。 ネット依存は疾病として認められるようになっており、ネットゲームやらスマホが手放せず、日常生活にも支障が生じているヒトが、国の調査でも青少年で90万人以上がいると推定されています。ずずらん病院の精神科外来予約も半年待ちとのことです・・・!!!

               

文科省ではすでに5,6年前からネット依存対策活動を国立の宿泊施設をベースに野外活動を取り入れて実施しているという事例も入手しました。 どのように患者でもある子どもたちをアウトドアに連れ出すのか、そこから課題がありますが、まずはワンディや1泊2日程度の活動を今年の夏の終わりくらいにも実施してみようかともくろんでいます。

心療内科の専門医からはヨーロッパの認知症対策の農場活動の報告も受けました。オランダの例で認知症療養を対象とする医療福祉型の農場が2000箇所もあるとのこと・・、医療保険とも結びついてここ数年で一気に増えたらしい。効果が認められる知見データーも増えてきているので、やがて日本にも普及しないものだろうか・・。

医療・介護と自然体験活動は、我が仕事人生終盤の大きな課題・・ライフワークとしてゆきたいもんだ。

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千年病院森林療法

2018-09-21 10:22:47 | プログラム 自然療育

今年は3回だけの千歳病院での森林療法時間です。

精神科の病院で認知症ケアの施設も経営しています。入院患者さん、外来患者さん、認知症ケアの参加者等 15人ほどが参加されました。 療法に位置づけられた行為でもありますが、担当医からのmustの治療ではなくて、療法士さんがついて、患者さん利用者さんに選んでもらう療法というカタチをとっています。

森林療法といっても特別なことをするわけではありません。 病院の裏手にある林をちょっとだけお散歩して、身体をリラックするために気功(まがいな?)をしたり、新呼吸、大きな声を出してみたり、敷物を敷いて地面に寝てみたりといつもとちょっと違う自然ふれあいをして、青空広場・OCHANOVAで ハーブティや足湯手浴をし、焚き火の薪をノコギリで切り、ジャガイモを焼いて食すると、人と人とのふれあいを大切にした場づくりをしてみなさんに過ごして頂いています。

みどりの中で新鮮な空気を味わうこと、いつも違う人と関わりを持つことが、精神的、肉体的機能にも良い影響があろうと思います。 もちろん、病院、医師の積極的な関わりも必要だと思います。 今回、拒食症の女性がいたそうなのですが、医療者でない私たちにはプライバシーの問題もありますので、具体的な個々人の情報が伝わっていません。そんなところはちょっと歯がゆくもあるのですが、担当療法士さんや病棟の看護師さんも付き添うので、そのあたりはおまかせして、私たちは場と雰囲気づくりに徹しています。

もっと頻繁にやったほうが効果も高いとも思われますが、ボランティアではないので予算の問題もあります。ただ、処方される医療行為でもあるので、病院経営側からみれば、参加者が増えれば回数も増やしてゆけるということにもなります。 本年度はこれで終了ですが、来年度も2~4回の実施を続けてゆく方向ではあります。

                   

 

 

 

 

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グランピングテント

2016-06-05 17:11:55 | プログラム 自然療育

グラマラステントというのか、グランピングテントというのか・・。とにかく大きなテントを春先に手に入れていたのですが、あまりの大きさ重さにひよってしまい設営をしていませんでした。 このたび、苫小牧の自然体験活動グループ・えんりっとさんがこのテントを張って、森林療法について考える機会にしたいということで、苫小牧なごみの森に持ち込みました。

広葉樹の疎林は適度な空間があり、参加者も大勢いたので、また輸入元のテントサイルの山田さんにもお越しいただいたので、それでも30分ほどかけて設営をしました。

直径は4mほどでしょうか。10数人は楽に車座で座ることができます。 時間をかけて自己紹介をし、森でゆったりとリラックスする時間づくりについて、これまで植苗病院、千歳病院で実施した森林療法についてなどを簡単にレクチャー。

なごみの森を小一時間お散歩をして、その後はテントの周りでわらわらと過ごしました。 森の中でのんびりと過ごす時間を多くの方々に味わってもらいたい。 森林療法は何かアクティビティを実施するのではなく、「森の時間」をゆったりと作り出すことで十二分だと私は思います。

私も癒されたいちにちでありました。 みなさん、ありがとうございました。

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病院での森林療法

2015-12-10 11:05:53 | プログラム 自然療育

この春から千歳病院で行っていた森林療法プログラム。 諸般の事情から、本年度で終了となりました。 植苗病院で実施を開始して2年、そして千歳病院に活動現場を移し、病院での森林療法プログラムはまるまる3年たったのですが、ちょっと残念です。

千歳病院では、園芸療法に力を入れるということで、立派な小屋も立ちました。 近ければボランティアでも訪れたいものですが、黒松内からは片道2時間半かかり、アウトドア用具一式積んで複数のスタッフでくるには、ちょっと経費や手間暇がかかります。

本日は、散策して飾りものを自然から頂いて、リースづくりをしました。

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HOPお泊まり会

2015-10-20 21:16:08 | プログラム 自然療育

中国視察チームは、旭山動物園経由で札幌へ移動日。 りーはんは残して、ちこ&ひかると一緒に黒松内へ戻る。

札幌の障害者生活支援センターHOPの利用者のみなさんの秋のお泊まり会エコツアーに午後から合流。

風があるちょっと肌寒い日でしたが、通称黒松内ハイウエー、山陵をゆく舗装林道を散策。黄葉は深まりをみせているが、昨年ほどの鮮やかさは感じられない。

普段は札幌であまり歩くことをしていないので、500mくらいに区切って、秋の自然を味わいながらお散歩中心の活動です。

夜は、帰省中の長男も合流し、お得意のギターとハーモニカのライブもしてもらいました。 みんなで太鼓も叩きながら楽しみました。

 明日は晴れるといいな。




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千歳病院の森林療法時間

2015-09-24 22:07:29 | プログラム 自然療育

昨年までは苫小牧の植苗病院が活動現場でしたが、担当医が移動となったので、移動先の千歳病院の森林療法時間を月に一回担当させて頂いています。 今日は、午前中の園芸療法を重ね合わせて活動をしました。ざっと20名以上の患者さんやディケアで通ってくるお年寄りやからだが不自由な方々と過ごしました。 この病院には認知症の患者さんもいるのですが、部外者の私たちには区別がつきません。

何か特定のアクティビィティを展開するというよりは、寄り添って、一緒に過ごすという「ふれあい」を大切にしています。 ハーブ湯で手浴をするコーナー、ハーブ茶を味わう、今日は木工クラフトとして箸置きを作りました。 札幌の工芸専攻の学生さんが切り出してくれた猫、犬、葉っぱなどがデザインされた木片を紙やすりでツルツルに磨き、クルミを潰してそのオイルを塗りこむ簡単な作業です。 焚き火を囲みながらの談笑・・・、火は人と人の関係性を近づけてくれます。

日が陰ると肌寒さがありましたが、今日は大勢の患者さんがいらしてくださいました。

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森林療法

2015-05-23 21:21:02 | プログラム 自然療育

森林療法活動は、協働者の瀧澤先生の転勤先についてゆく形で、本年度からは千歳病院で開催です。 認知症の患者さんが中心の病院です。 前年度の植苗病院で実践プログラムですが、参加者も代わりますし、手探り状態で始めています。

参加者は少なかったものの、参加した病院スタッフ(作業療法士さん等)から、患者さんの表情が穏やかに変わったとの感想もありました。 森の中の活動は感覚的、体験的には心身に良い影響を与えていることは実感できるのですが、それを科学的に証明・検証している研究は意外に無いようです。 しかし、結果オーライということで、時間をかければかけるほど好影響だとは思えます。 漢方薬のようなものでしょうね。

 

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HOP障害者生活支援センターHOP

2015-05-23 21:19:22 | プログラム 自然療育



障害者生活支援センターHopの利用者さんの1泊2日の黒松内自然体験活動を年に3回程度実施していましたが、今年からは札幌でワンディキャンプ、青空活動を札幌旭ヶ丘公園で実施することにしました。 その第1回のトライアル活動を5月20日に開催しました。

タープや椅子、テーブルの配置、設営を11時頃に始め、火起こし・調理をし、 ちょっとしたネイチャーゲームを楽しみました。

 

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