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舛添さんの東京都知事続投か否かのタイムリミット

2016-06-07 18:18:25 | 徒然

東京都知事の舛添さんの「お金の使い方」について、昨日「第三者」である弁護士さんの記者会見が、昨日あった。
様々なメディアが報じているので、詳細はご存じのとおり。結局のところ「限りなく黒に近いグレー」という印象だろうか?
もちろん、調査依頼をした舛添さんが雇った「第三者」なので、最初から期待があまりなかった。
何より「政治資金」に関する法律そのものが「ザル法」と言われるほど。
「自分で自分を律するコトができる政治家」のほうが、絶滅危惧種レベルの希少な人材なのかもしれない。

とりあえず、ご自身が雇った「第三者」によって、「違法性はない」とお墨付きを得た舛添さんは、「2020年の東京オリンピックまで続投したい」と、意欲を示している。
「続投したい」というのは、あくまでも舛添さんの思いなので、本当に続投できるのか否かを決めるのは、舛添さんではなく、東京都の選挙民が握っている。
それでも舛添さんが強気な発言ができる理由の一つは、今年の夏開催される「リオデジャネイロオリンピック」まで凌げば、何とかなる!という考えがあるのかもしれない。

ご存じのとおり、2020年の東京オリンピックの前に開催されるオリンピックが、「リオデジャネイロオリンピック」だ。
オリンピック閉幕式のセレモニーの一つに、「オリンピック旗の受け渡し」がある。
リオデジャネイロオリンピックの閉幕式で、オリンピック旗を引き継ぐのは東京都知事になるのだ。

この閉会式のセレモニーで、オリンピック旗を引き継いだ首長さんが、大会時まで首長をしているとは限らないが、世界中が見守る中であのオリンピックの旗を引き継ぎ、会場で大きく晴れやかに振るというのは、印象的な場面であり、閉会式の見せ場だともいえる。
その意味で、「東京都知事・舛添要一」というアピールが、世界という舞台でできるチャンスでもあるのだ。
その後の選挙で残念な結果になっても、閉会式での一番盛り上がるセレモニーの主役として舞台に立つ、という記録は残る。
だからこそ、舛添さんが「続投」の意思を強く表明しているのでは?という、気がしている。

そのように考えると、舛添さんに対するリコールなどを起こし、違う東京都知事がリオデジャネイロオリンピックの閉会式に参加してもらうためには、今月中がリミットということになるような気がする。
実際の選挙期間は2週間程度だとしても、辞任させるためのリコールや様々な手続きなどが必要だ。
とすれば、7月下旬には、新しい東京都知事が決まっている必要がある。
そこから逆算して考えると、今のこの時点で表立った「舛添降ろし」などの動きが無ければ、リオデジャネイロオリンピック閉会式には、間に合わないような気がする。
舛添さんは、間に合わないと思っているからこそ、「続投の意思」を強く表明できるのだと思う。

リオデジャネイロオリンピックの華やかな閉会式。
二人の首長が並び立ち、オリンピックの旗を引き継ぐその時、自信に満ちた満面の笑みでステージ上に立つ舛添さんの姿を、東京都民は見たいのだろうか?
東京都民ではない私は、見たくはないのだが・・・。