今度の日曜日は、「父の日」だ。
今月に入ってから、百貨店や大手スーパーのチラシなどには「父の日」という言葉が、目立つようになっている。
にもかかわらず、先月の「母の日」に比べ、ややマイナー感は否めない。
日本生命が「父の日」について調査をしたところ、お父さんたちにとっては残念な結果が出ている。
日本生命:ニッセイインターネットアンケート調査 6月「父の日」に関する調査結果について (注意:PDFファイル)
インターネットによる調査なので、インターネットが使える環境にあるか・否かという部分で回答者の偏りがある可能性はあるが、「父の日にプレゼントを贈らない」と回答している人が51.1%と、過半数を占めている。
しかも、その傾向は年々強くなっており、わずか3年前の調査よりも9ポイント近く、増えている。
「このような傾向は、なぜ起きてしまっているのだろう?」と、愚痴の一つも言いたくなる「お父さんたち」は多いかもしれない。
「母の日」にまつわる話は、子供の頃何度か聞いた記憶があるが、「父の日」となると「聞いたかな?」という程度の印象しかない。
「母の日」があるのだから「父の日」があっても良いでしょう、という感じで制定されたのか?という程度の認識しかない、という方も多いような気がする。
「母の日の二番煎じ」という印象だろうか?
それにしても、「プレゼントをしない」と回答している年齢層を見ると、若い世代に多い。
ということは、若い世代にとって「父親の存在」というのは、ある意味「煙たい存在」ということかもしれない。
ひと昔の言葉でいえば「威厳があって、近寄りがたい」ということになるかもしれない。
「口やかましい」のは、おそらく父親ではなく母親だと思うのだが、「口やかましい」分(いつの時代も)若い世代にとっては親密度が高いのかもしれない。
そう考えると、「友達のようなお父さん」が増えている、と言われているにも関わらず、その実「親密度」という点では、案外低いのかもしれない。
今から親密度をあげて、今年の父の日には間に合わないと思うが、来年に向けて「母さん」とは違う親密さを感じられるコミュニケーションを取ることが大切かもしれない。
そして個人的には、「新米パパにも父の日を」ということを提案したい。
子どもの成長と一緒に、お父さんらしく成長する第一歩だと思うからだ。
ちなみに、このアンケート結果には「今年プレゼントを贈る予定の人は、昨年もプレゼントを贈っている人が多い」という結果が出ている。
やはり「はじめの一歩」が、大事なようだ。