日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

スマホ時代の宣伝方法?

2014-01-29 19:53:57 | マーケティング

地下鉄のぶら下がり広告を何気なく見ていたら、やたらと目立つ広告があった。
一見すると「ガッテン系」の、作業服の販売か人材派遣?のように思えるのだが、よくよく見ると「週刊GEORGIA」とある。
広告の端には、缶コーヒーの「GEORGIA」。
どうやら、缶コーヒー「GEORGIA」の広告らしい。

広告はそのタイトル通り、週刊誌のぶら下がり広告そっくり。
スマホで無料アプリをダウンロードすると「週刊GEORGIA」が読める、と言う仕掛けになっている。
目を引いたのは、その広告が上述した通り一般週刊誌そっくりだったこと。
ビジュアルがそっくりなのでは無い、その内容がそっくりなのだ。
読み物、マンガ、アイドル女性のグラビア・・・広告としては、大掛かりな内容。
調べてみると、やはり出版社の協力がある。
協力しているのは、株式会社KADOKAWA(旧社名:角川書店)。
KADOKAWAのHPには、この広告についてのニュースリリースが掲載されている。
ニュースリリース:スマホ向け無料週刊誌「週刊GEORGIA」創刊 (注意PDFファイル)

缶コーヒーの宣伝のためだけではなく、どうやら本気でWEB週刊誌を配信するようだ。
確かに、これまでも週刊誌と様々なメーカーが共同企画をして、「週刊誌」の体裁の無料PR雑誌を出すコトはあった。
その場合は、現在ある週刊誌をそのまま使い、雑誌のオマケのような形態だったと思う。
それが今回は、「週刊GEORGIA」という、全く新しいWEB雑誌の創刊になっている。
WEBと言う形態だからこそ、この様な広告が出来るのだと思う。

気になるのは、無料とは言えこの「週刊誌」を読むためにアプリをダウンロードしなくては鳴らない、と言うことだ。
「ダウンロードをする」と言う手間を考えると、これまでの様な「雑誌のオマケ」のような広告ばかりが目に付く様な内容では、とてもダウンロードはしてもらえないだろう。
如何に広告らしさを無くし、それでいて読後「あぁぁ~缶コーヒーのGEORGIAが飲みたい」と思ってもらう必要がある。
広告を打つコカコーラにしても、雑誌として配信するKADOKAWAにしても、試験性の高い広告だ。
まさに、スマホ時代だからこそチャレンジできる新しい広告だと思う。

ちなみに、ぶら下がり広告を隅から隅まで見ていたら、「創刊」では無く「創缶」とあった。
もしかしたら、缶コーヒーの内容も変わっているのかも知れない。