ここ数年、飲料水市場で大きく伸びているのが、「低カロリー飲料」や「0カロリー飲料」だ。
この「低カロリー(まだは「0カロリー」)飲料とは別に、ミネラルウォーターという市場も伸びているようだが、大きく伸びているのは「トクホ」の認定がされている、ソフトドリンクなどだ。
業界動向:清涼飲料水の現状
「トクホのコーラ」を飲んでも、さほど体に影響があるとは思えないのだが、「同じコーラを買うなら、健康に良さそうなトクホのコーラ」という気分で、購入をしていると思う。
今日の、毎日新聞の「世界の雑記帳」には、その「低カロリー飲料と肥満の関係を取り上げている。
毎日新聞「世界の雑記帳」:低カロリー飲料を好む人、食事の量は増加=米国調査」
この記事を読んで、思い当たることがあった。
随分前、「ジャンクフードが大好き」という方のお話を聞いていたら、その方は「サプリ好き」ということも判ったのだ。
そして気になって、他のジャンクフード好きの人にも話を聞いたところ、やはり「サプリ好き」だった。
ジャンクフードを食べながら、栄養バランスのことを考えサプリで必要栄養素(多くの場合、野菜に多く含まれているビタミン類)を補給している、と言うのがその理由だった。
彼らの考えは「ジャンクフードを食べるため、栄養補給のためにサプリを飲んで、栄養バランスを整える」ということらしい。
その理由の他に「サプリで栄養補給をしているので、安心してジャンクフードが思いっきり食べられる」ということも話してくれた。
多くの人は「ジャンクフードを止めて、普通の食事をすればサプリなどは、ほとんど摂らなくても良いのでは?」と思うのではないだろうか?
おそらく、それと同じ考えで「低カロリー=太らない」→「沢山飲んでも、食事の量を減らさなくても大丈夫」→「肥満になる」と言う「肥満スパイラル」に陥っているのだと思う。
それだけではなく、「ジャンクフード好き」と言う生活者の世帯の多くが、いわゆる「貧困家庭」か、それに近い経済状況にあるとも言われている。
これはあくまでも、米国での調査なのだが、日本でも同じ様な傾向が見られる少しずつ見られる様になってきているのでは?と言う、気がしている。
「どうせ飲むなら、体によいほう」という考えと、「自分にとって都合の良い理解」が、肥満の要因でいることを十分知る必要があるかも知れない。