日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今更感のあるH&M、名古屋進出

2012-07-05 21:13:23 | ビジネス
先日、繁華街へ出かける用事があった。
道行く若い女性だけでは無く、そのお母さん世代と思われる女性も「H&M」のショッピングバッグを持っていた。
そのときやっとこの春、名古屋にもH&Mがオープンした、と言うコトを思い出したのだった。
「松坂屋 H&Mオープン」

日本にH&Mが進出して、既に3、4年になると思う。
その後次々と「ファストファッションブランド」が、日本に進出し話題になった。
その「ファストファッションブランド」人気も落ち着き始めた頃、やっと名古屋にも進出、と言うコトになったようだ。

東京でのオープンは、テレビのニュースなどでも取り上げられる程の注目だったように記憶しているが、その話題性も無くなった頃に名古屋にオープン。
何となく、話題になるタイミングがずれた様な気がする。
実際のショップに行ってみると、丁度夏物バーゲンだったことも有り、比較的お客さんは多かった様に感じた。
感じたが、実際買っている人となると・・・。
ここが、東京と違うトコロなのだろうか?商品は手に取るモノのなかなか購入とまでは行かないようだった。

その理由は、「ワンシーズンで終わる?」という感じのデザインと素材。
元々「ファストファッション」のブランドなのだから、何年も着るコトを想定したデザインだとは思っていない。
とは言うものの、名古屋の人で有れば「ワンシーズンで終わる服は・・・」と、考え込んでしまうのも、当然の様な気がする。

もう一つ感じたコトは、「その服を着て、どこへ行くの?」というデザインや素材が多かったことだ。
オフィスで着るには派手だし、パーティーがそうそうある訳では無い。
普段に着るにしても、近所のスーパーに行くなら同じ値段でユニクロのほうが、気安そう。
そんな感じで、一度は商品を手にするモノの、レジまで行かない様な気がしたのだった。

とすれば、日本には日本向けの「ファストファッション」があり、それがユニクロであったりしまむらなのでは?
H&Mの様なファッション感覚よりも「着やすさと気易さ」を考えた、「そこそこファッショナブル」という感覚が、ポイントのような気がした。

トコロで、東京のH&Mは今でも人気なのだろうか?