日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「災」の種類

2004-12-31 14:00:21 | ライフスタイル
今日は、とても冷たい雨が降る名古屋です。
まぁ、大晦日と言うことを考えれば当たり前の寒さなのかも知れませんが、暖冬ボケの体には堪えます。

さて今年を現す漢字「災」。
本当に地震や台風など「天災」が目立つ1年でした。
でも、「天災」だけが原因なのでしょうか?
全国各地で見られた、農作物を食い荒らした熊やその他の野生動物などによる被害は、暗に天候不良によるものだけでもないような気がします。

今月、ブエノスアイレスで「地球温暖化防止会議」がありました。
ロシアのプーチン大統領が、批准に応じ来年2月から発行となります。
ところが、世界一化石燃料を使っているアメリカは、既に脱退しています。
全世界におけるCO2排出量の約1/4が、アメリカだと言われています。
リベラルと言うか革新的な人たちは、70年代後半から原子力や化石燃料に変わる自然エネルギーの利用と言うことを訴えてきているのですが、政府そのものが動こうとはしません。
その背景には、ブッシュ大統領だけではなくチェイニー副大統領、ライス国務長官など現在のブッシュ政権に関わる多くの人たちが、オイルマネーによって支持を受けていると言われています。
そればかりか、今回のイラク侵攻もこの石油利権が、原因のひとつと噂されています。

確かに私たちの生活は、利便性を求めていけば膨大なエネルギーを消費しなくては、生活そのものが成り立ちません。
でも、利便性だけが生活の豊かさではないことも、私たちは知っています。
だからこそ「スローライフ」ということが、注目されているのだと思います。
「自然回帰」と言うことなのかも知れません。
別に不便なことが良いことで、便利なことが悪いことだといっているのではありません。
でも、年がら年中どこかで行われている、ライトアップって本当に必要なこと?
それよりも、月明かりの下で天体観測気分で夜空を見上げるほうが、宇宙の広さや自然の匂いが感じられるのでは?ということなのです。

映画「ディ・アフタートゥモロー」では、地球温暖化によってニューヨーク・マンハッタンが、海に沈むと言う(アメリカ人にとっては)ショッキングな出来事を描き出しています。
しかし、現実に赤道直下の小さな島が集まった国では、海面上昇により沈みかけている国があるのです。
(このような国は、アメリカを相手どって「自分達の国を存亡の危機に陥れた」として裁判をする準備をしているとも言われています)。
とすれば、今回のスリランカ沖での津波の一部も、地球温暖化が招いた「人災」なのかも知れないのです。

お正月、おせちや松飾など「モノに意味を求める」私たち日本人は、もっと自然に対して謙虚に仲良くする術を知っている民族だったのでは・・・。
一つひとつモノに込められた意味を知り、感じることもお正月の過ごし方かも知れません。

このブログを始めたのが、11月末でした。
それからイロイロな方が、読んでくださっているようで、大変嬉しく思っています。
ありがとうございました。
そして、良いお年をお迎えください。