日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

チャリティーマッチ

2004-12-04 20:46:50 | スポーツ
今日、新潟県中越大地震の被災者を支援する目的でサッカーのチャリティーマッチが、新潟ビックスワンで行われた。
試合は、スコアーレスドローだったが、内容は見所も多く良かったのではないだろうか。

さて、この試合で目を引いたのは選手のプレーだけではない。
ピッチを取り囲んだ、数々の看板である。
日本代表やJリーグの試合では、見ることがないような看板が多く見かけられたのである。
例えば、新聞社。
朝日新聞は、「Jリーグ百年構想」に協賛していることもあり、代表やJリーグの試合で見ることはあるのだが、毎日、讀賣、日経、産経の4社は中部圏では見ることがない。
ユニフォームなどを提供している関係で、プーマ、アンブロ、ミズノなどは、サポートチームのホームゲームでは見ることがあるのだが、アディダス、プーマ、アンブロ、ミズノなどの看板が勢揃いすることはない。
試合前に行われた、引退をした元日本代表選手・アンバサダー達のサッカー教室では、ナイキが用具の一部を提供していたようだ。
サッカー界におけるスポーツメーカーの覇権争いは熾烈で、FIFA(国際サッカー連盟)のメインスポンサーはアディダスだが、ブラジル代表はナイキ、イタリア代表はプーマ、ベッカム様のイングランド代表はアンブロが提供している。
それほどのライバル関係にある企業同士が、同じ試合に看板を出す。ということは、これまでになかったのではないだろうか?
もちろん、看板を出すことで得られる「企業イメージのUP」や「社会貢献」といった効果を考えているとは分かるのだが、「スポーツに携わる企業として行動を起こす」という共通のメッセージの方が印象に残る。

サッカーは、こうしてサッカー協会、Jリーグ、協賛各企業等の協力を得てチャリティー試合をした。
さて、野球はどうなのだろうか?
野球の場合、例え選手協会が「チャリティー試合」を計画しても、立ちはだかる壁が余りにも多い。
プロ野球機構やオーナー会議、球団の経営者などとの調整を図っている間に、時期を逸してしまうのではないだろうか?
こういうチャリティー試合だからこそ、フレキシブに活動を起こすような柔軟性が欲しい。

今日ジーコドリームチームと対戦した「アルビレックス新潟」は、サッカーだけではなくバスケットボールチームも持っている。
サッカーだけではなく、バスケットのチャリティーマッチ等も期待したいものである。
「スポーツが地域に根付く」モデルとしても。