はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ゆきだるま

2006年01月27日 | はなし
 先週一日だけ雪が降って少し積もったその雪をかき集めてつくられた雪だるまが今もがんばって道路脇に生きていたりします。汚くてちょっと悲しい感じです。夜に出会うと不気味です。顔や体がゆがんでいますし。
 無駄なエネルギー消費ですよねー、雪だるまをつくるって。どうせ融けるのに。悲しい姿で…。
 なんておもうのは僕がおとなだから。

 もしもいま僕が子供で東京に住んでいたら、やっぱりつくると思います、雪だるま。
 こどものときってわくわくしたよね、雪って。それから水も。
 海のなか、2時間いても飽きなかった。子供のときは、どうして大人は海に入らないで見ているのかふしぎだった。(おとなになった今はよくわかる.) あのときの僕は、寄せてくる波のひとつひとつに「ものがたり」をのせて遊んでいたとおもう。(たぶん)
 こどもってやっぱり遊びの天才なのですね。

 だけどおとなになるのもわるくない。
 僕の母はあかるくてよく働くひとでした。そしてよく失敗をするひとでした。ドジな女です。財布を洗濯したり、なくしものをしたり。僕のメガネを踏んで割ったこともあります。あっ、僕の左耳がすこし変形してるのは母が踏んだからだとか!
 思春期の狭量な僕のこころは、それを「彼女の魅力」と気づきませんでした。おとなになったいま、わかるのです。あのひとはドジな面白い女だったなと。
コメント
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