はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ZEROの話 其の四

2006年01月19日 | しょうぎ
 さてここからは未来のはなし。
 ZEROは強いのだ。竜王戦でも人間には負けていないし、大阪代表になるちからがあるのだ。それなら時の運を味方にすれば、全国制覇だってありえるじゃないか!
 想像してみよう。
 未来のアマ竜王戦決勝にコンピュータソフトが進出した。決勝の相手はわれらがZEROだ。コンピュータソフトがついにアマ将棋を制する日がくるのか。それを期待してマスコミが押し寄せている。こうなると対するZEROは人間代表だ。アマの将棋人間たちの誇りが彼の肩にかかっている。
 そうした大舞台でZEROはコンピュータと闘う。そして熱戦を制し、ZEROが優勝する。
 僕はもちろんその場にかけつけ、ZEROに祝いの言葉を送る。するとZEROはこう言う。
 「飲みにいかーん?」
 カラオケでZEROが唄うのはもちろんB'zだ。

 まだ夢のつづきがある。
 居酒屋とカラオケのあと僕とZEROは将棋を指す。あれから僕も強くなっている。道場では四段でさしている。あとは根性だ。勝つまでやる。僕が1番勝つまでは絶対にZEROを大阪へは帰らせない。いくら強いやつだって気がゆるむときもある。
 ZEROに勝ったその瞬間、僕は「全国制覇をした男に勝った男」になれるのだ! ぜったい諦めない。
ZEROとの再会…たのしみだ。 勝つ!
[ZEROの話 おわり]
コメント
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