コンピュータソフト「激指」、将棋アマ竜王戦ベスト16に!
というニュースを僕は『週刊将棋新聞』で知った。昨年6月のことだ。そのニュースが僕にとって衝撃的だったのはコンピュータが人間に将棋で勝ったからではない。そんなことは「へえ」ぐらいのことだ。僕が驚いたのは「激指」が負かしたその相手である。そう、「あの男」だったのだ! 僕の知っているその男の感想が載っていてこう言っていた。
「コンピュータが強いのか、私が弱いのか…」
わらった。
こんなことが起こるんだなあ。
将棋ソフト「激指(げきさし)」は「世界コンピュータ選手権」で優勝し特例で将棋アマ竜王戦全国大会に参加することになった。それ自体初のことで画期的な試みだった。
アマ竜王戦全国大会の仕組みは、まず参加者が4人ずつの組に分けられる。
「激指」は9組に入った。そして「あの男」も。そう大阪代表「ボクのZERO」である。
そしてまず「激指」は北海道代表Aさんと対戦し、勝った。コンピュータソフトの歴史的初勝利である。そしてZEROは沖縄代表Bさんと対戦し勝つ(いいぞ)。
2勝すると決勝トーナメントに進み、2敗すると失格になるシステムだ。1勝同士ということで「激指」対ZEROが組まれたわけだ。
そしてZEROは負けた(あーあ、やっちゃった)。「激指」はトーナメント進出決定。
しかしドラマはまだ終わりではない。1勝1敗のZEROはまだチャンスがある。同じく1勝1敗の石川代表Cさんに勝ち、2勝を挙げ決勝トーナメントに進出(ほら、強いだろ!)。
そして!!
抽選で当たった決勝トーナメントの相手は___またしても「激指」だ!なんというドラマ!
そして。
またしてもZEROは「激指」に破れたのだ(ああ…)。
ZEROの晴れ舞台がそこでおわった。人間には2勝して負けてないのにね…。
会場は品川のチサンホテル。知ってたら行ったのに。ドラマを生で見れたのに。ZEROに会えたのに。
こうしてZEROは「激指に往復ビンタをくらった男」となったのである。(でも強いんだよ、だって大阪代表だもん。) [つづく]
というニュースを僕は『週刊将棋新聞』で知った。昨年6月のことだ。そのニュースが僕にとって衝撃的だったのはコンピュータが人間に将棋で勝ったからではない。そんなことは「へえ」ぐらいのことだ。僕が驚いたのは「激指」が負かしたその相手である。そう、「あの男」だったのだ! 僕の知っているその男の感想が載っていてこう言っていた。
「コンピュータが強いのか、私が弱いのか…」
わらった。
こんなことが起こるんだなあ。
将棋ソフト「激指(げきさし)」は「世界コンピュータ選手権」で優勝し特例で将棋アマ竜王戦全国大会に参加することになった。それ自体初のことで画期的な試みだった。
アマ竜王戦全国大会の仕組みは、まず参加者が4人ずつの組に分けられる。
「激指」は9組に入った。そして「あの男」も。そう大阪代表「ボクのZERO」である。
そしてまず「激指」は北海道代表Aさんと対戦し、勝った。コンピュータソフトの歴史的初勝利である。そしてZEROは沖縄代表Bさんと対戦し勝つ(いいぞ)。
2勝すると決勝トーナメントに進み、2敗すると失格になるシステムだ。1勝同士ということで「激指」対ZEROが組まれたわけだ。
そしてZEROは負けた(あーあ、やっちゃった)。「激指」はトーナメント進出決定。
しかしドラマはまだ終わりではない。1勝1敗のZEROはまだチャンスがある。同じく1勝1敗の石川代表Cさんに勝ち、2勝を挙げ決勝トーナメントに進出(ほら、強いだろ!)。
そして!!
抽選で当たった決勝トーナメントの相手は___またしても「激指」だ!なんというドラマ!
そして。
またしてもZEROは「激指」に破れたのだ(ああ…)。
ZEROの晴れ舞台がそこでおわった。人間には2勝して負けてないのにね…。
会場は品川のチサンホテル。知ってたら行ったのに。ドラマを生で見れたのに。ZEROに会えたのに。
こうしてZEROは「激指に往復ビンタをくらった男」となったのである。(でも強いんだよ、だって大阪代表だもん。) [つづく]