恩師のご著書「講演集」より
講演、四
「皆様も私のように生きて下さい」――心を苦しめない、
ご奉仕、許し
先の続き・・・
次にご奉仕です。
自分の隣人に「たださせていただく愛の実践」をすることです。
次に過去の許しがたい人を許すことです。
許し難い人であればあるほど、その人を許した時、自らの心が大きくなります。
許せないから、私たちは許すことができなかったのですね。
しかし許さない限り、自分自身が許されないのです。
相手を許すのではなくて、心の底から許させていただくのです。
その時、その人を見ても、その人のことを思い出しても、
又、その人の話に触れても、腹は立ちません。
しかし、許しておりませんと、普段は忘れておりましても、その人のことを
聞いたり、その人のことを思い出したり、顔を見たりしますと、「あの人は、
あの時、私にえらい目に遭わせた、許すことはできない」と言って、その時の
苦しみがそのまま再現されるのです。
苦しみがそのまま自分の心の中に蘇ってきます。
ですから、許し難い想念をそのまま死んでも持っていかねばなりません。