浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2023-08-22 00:56:19 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より


    第一章 或る愚か者の生涯

◆父母の後ろ姿から学んだ奉仕と布施の実践◆

先の続き・・・

山道は草を刈らないでいれば、ぼうぼうに生い茂ってきて
両側から道を覆ってしまいます。
そこを通る人は自分の畑に野良仕事に行く父の他にも
少なからずいることでしょう。
そのままでは通行が困難になります。

そこで、父は一人で草刈りをします。
足下の歩くところだけでいいのにと幼い私は思うのですが、
周囲から草がはびこり生え重なってくれば、
また歩きにくくなってしまいますから、
ある程度まで幅を持たせて、
広い範囲にわたって草を刈らなくてはなりません。
こんな余計なことまでしなければいけないのか、
と私は思いつつも、父から「こうせなあかんのやで」
と教えられるままに嫌々ながら手伝って草刈りをしたものでした。


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