十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

芭蕉記念館の新春企画

2007-12-18 | ジュニア俳句

芭蕉記念館の新春企画で、八名川小学校の子ども達の俳句が館の玄関に飾られる。
今、各学年でその準備をしている。
冬や新年を題材にした句である。今日は五年生で授業をした。

季節は四つだが、俳句には五つ季節がある。「新年」をこの前教えた。
新年の季語をいろいろ挙げてみる。
お正月、お雑煮、お年玉、年賀状、初詣、初夢・・・・・

十分間俳句は、実際に体験したことをもとにして俳句を作る事が原則である。今回は少し違う。むしろ、連想だ。多分こうだろうという感じで作る。
私は本当はこういうやり方は好まない。単なる言葉の遊びに鳴っていく可能性があるからだ。
しかし、今回は仕方がない。締め切りが今週の金曜日で、お正月まで待つわけにはいかないからだ。
連想する出来事をたくさん挙げさせた。それをもとに俳句を作る。ここはいつもと同様である。
出来た俳句から持ってこさせた。
「ここ、もう一度考えてご覧」
そうすると、句がよくなる。確実によくなる。子どもの力はたいした物だと思う。その句、記録していないので、紹介できないのが残念だ。
芭蕉記念館に行って見て欲しい。一月のはじめから月末まで展示される。


毎日俳句大賞

2007-12-17 | ジュニア俳句

八月に毎日新聞社主催の「毎日俳句大賞」に応募した。

応募総数は、二万八千八百句。子ども部門は、一万三千五百句の応募があった。
今日、入選句が載った俳句αが送られてきた。賞状でも入っているかと期待したが、残念ながら、入っていない。少々がっかりして、中味を見た。

すると、佳作に11人も入っているではないか。特選に入りたいのは山々だが、一番上の賞に入るのは、かなり運が作用するという面がある。佳作というの、一定の水準にはあるということだ。この数が多いのは、大変嬉しい出来事である。句は後ほど紹介する。

16日に、古石場文化センターと八名川ファミリーの共同企画の映画「誰がために」の上映会が森下文化センターで行われた。
会場いっぱいの大盛況であった。皆様のご協力に深く感謝する。
私自身は、この映画を見るのは2回目だ。最初の時には気がつかなかったことに多く気がついた。最初の時は、ストーリーを追うのに精一杯だったのかもしれない。

一番は、映像のきれいさと味わいである。二つめはセリフだ。映画は見れば見るほど味が出てくるのかもしれない。
日向寺太郎監督と女優の松岡みどりさんのトークがよかった。なかなか監督の話を聞く機会というのはないものだ。映画の裏側にまで迫ることが出来た。
学校は、地域の文化的なセンターであるべきだとと言うのが、私の持論である。正直言って、成功してほっとしている。
「十分間俳句」も俳聖松尾芭蕉の歴史を現代に引き継ぐという点で、大きくいえば、同じ出発点を持っている。
明日は、「校庭全面芝生化」の説明会である。明後日は六年生の研究授業。なかなかに充実している毎日なのだ。

 


発見・感動・創造の十分間俳句

2007-12-16 | ジュニア俳句

14日に行われた石橋太郎さんの授業、子ども達にとっては難しい内容だった面もあるが、骨格のしっかりした明解な視点の話だった。
私は、二つの感想をもった。
一つは、世界に伍して日本が生き延びるためには、本当にしっかりした人間を育てなければいけないということだ。
自分の頭でものを考え、日本人としての教養を備え、英語や外国語を駆使し、体力も気力も充実した人間。実際には、一人の人間がこの総てを兼ね備えること難しいかもしれないが、それが「当然」という高い目標を掲げてこそ、そういうことが可能になると思った。
もう一つは、日本の中枢を担ってきた人間というのは、ナカナカのものだと言う感想である。これは、人間から出てくるオーラの様な物であるが、「異星人との会話」と彼が称したように、たとえ相手が子どもであっても、レベルを下げることなく、全力投球で自らの考えを語る事にもその姿勢が表れていると感じた。

特別授業の後、一緒に食事をしたのだが、その際に彼が話してくれた小児麻痺のワクチンをめぐる一つのエピソードは忘れられない。
またの機会に紹介したい。



さて、時々、十分間俳句の考え方についてブログに記載する。同じ物であるが、初めてこのブログを訪れた人に、このブログの趣旨を理解していただくために必要である。(本当は、どこかに常時掲示できればよいのだが・・・)



  発見・感動・創造の十分間俳句

「十分間俳句」とは、一日十分、生活の中で気付いたことや発見したこと
など(「俳句の種」)を記録し、それをもとに十七音の俳句に作るという活動です。

十分間俳句の目的

1、生活の中の小さな気付きや発見を大切にする習慣を培う。
2、気付きや発見などを言葉にし、感動を定着化させ感性を磨く。
3、俳句という十七音の定型で表現することを通して日本語力を高める。

十分間俳句の方法

1、専用のノートを用意する。
2、日付を書き、最初の5分間、気付きや発見などの「俳句の種」を記録する。
3、次の5分間、「俳句の種」を元にして、十七音の俳句にする。
※「俳句の種」「俳句」それぞれには通し番号をつける。

十分間俳句普及の呼びかけ

1、十分間俳句は、子どもたちが、日本の自然の豊かさを発見する方法です。
2、十分間俳句は、生活の中の気付き・発見を自覚し、自尊感情を高める方法です。
3、十分間俳句は、俳句を通して、日本語のリズムを身につけ、語彙を豊富にする方法です。
4、十分間俳句は、日本の伝統文化を子どもたちに伝える方法です。
5、十分間俳句は、どの学校でもどの教室でも手軽に取り組める方法です。

  なお、十分間俳句は、脳を活性化させ、生活を豊かにする有効な方法です。

  あなたも取り組んでみませんか。


マラソンの俳句  ハートランドの加藤先生より

2007-12-15 | 各地の取り組み

 先日、マラソン大会がありました。「マラソン」という季語はないのでしょうか。歳時記の中にありませんでした。てっきり冬の季語だと思っていたのですが。そんなことは気にせず、これまでどうり「マラソン」の句を詠んでみました。2年生の作品を投稿します。




ゴール前さい後本気ではしったよ◎ともき

大会だすごくたのしいマラソンだ◎おざわ

マラソンでさいごのさいごぬかされる◎かんた

マラソンでしんこきゅうしてげんきでる◎ゆい

マラソンではしりぬけたがぬかされる◎りゅうじ

らい年は気合いを入れてはしりぬく◎ゆう

お母さんおうえんいっぱいありがとう◎ひなの

おばあちゃんがんばれいっぱいかんしゃだね◎さきね

マラソンはがんばったけど三いだね◎あおい

マラソンではしりおわるとちからきれ◎こうすけ

マラソンではじめてとった三いかな◎こいで

はしり出す今ははやさのきょうそうだ◎あやの

マラソンをはしってつかれひるねする◎まい

マラソンで九いになったよお母さん◎はじめ

マラソンでゆう気いっぱいがんばるぞ◎さとる


-小山-


いつも加藤先生の学級の句を見て、「素直に自分の気持ちを表現しているなあ。」と感心します。
マラソンで、力一杯、最後まで力を尽くして走っている様子。また、真剣に取り組む様子が伝わってきます。
マラソンは、新しい言葉で季語になるかどうか、私もわかりませんが、「お題」になることだけは確かだと思います。どなたか、「マラソン」が季語になるかどうか教えていただければ幸いです。


八名川小学校はマラソンという行事を行っていないのですが、どなたか、このお題で投稿してくださる方がおりましたらお願いします。


16日は、「誰がために」の上映会です

2007-12-13 | ジュニア俳句

11月に行われたLTTA「Learning Through The Arts(LTTA)」の研究授業の記事が日本財団のホームページに掲載されています。このアートを活用した授業、当日は3年生と5年生が受けました。

http://www.nippon-foundation.or.jp/arts/topics_dtl/071205.html

また、げんきっずの取材記事が以下のサイトに載っています。

http://piple.jp/piprepo/?dir=071206&tpl=yanagawa_01

ご覧下さい。

今日の朝、早速俳句集の人数を確認した。大丈夫のようで胸を一応撫で下ろした。(昨日、泣き言を言ったら、早速励まし、なぐさめ?のコメントを頂いた。ありがたいと思う。)

今日の午後、懇意にしている Iさんが、元某大手マンション建設会社の専務のTさんと一緒に学校にいらした。
本校で俳句が盛んという噂を聞いて、小林一茶や芭蕉の句を版画にした版画家A氏の作品を持ってきてくださったのだ。
子ども達のために役に立てて欲しいとのこと。本当にありがたい話だ。展覧会では、高学年は俳画を作ったばかりである。
しかし、これだけの作品をたかだか作品づくりの参考にするだけではもったいない。Iさんとも一緒に考え、もっと一般の人々に見ていただく手だてはないものか、考えることにした。
江東区は、芭蕉と波郷の区と考えがちだが、一茶も大島に住んでいたことがあるのだ。(そうだ。)東大島文化センターでの公開は可能か、センターにも問い合わせ、検討しようということになった。

 

明日14日は、元外交官石橋太郎氏の特別授業。10時30分より

 地球人間って何だろう?

そして、16日の日曜日は、いよいよ 日向寺太郎監督

「誰がために」の上映会である。


  (森下文化センター 14時から 監督トーク 15時半~)

   当日券もあります。大人500円 子ども300円
どちらのイベントにもぜひ多くの人に参加して欲しいと思う。


八名川子ども句集第七集

2007-12-12 | ジュニア俳句

今月の授業の終了は、21日である。それまでに、八名川子ども句集第七集を渡したい。
九月以降に作った句の中から一人一句、気に入った作品を句集に載せる。各学年から作品が上がってくる。一人一人ユニークである。
飛び抜けたものがあるかどうかは別として、表現に工夫の跡が在り、個性的な発見があるものが多い。
我田引水だが、これは「十分間俳句」を続けてきた成果と思う。継続は力というが、まさにその通りだと実感する。
全部で18ページ建ての文字通りの小冊子であるが、今年から製本だけは、業者に頼んでいる。これまでは、最後の週に頑張れば出来てしまったが、製本をやって貰うには、一週間は見ておかなければならない。締め切りが早まる。今日、明日には印刷を済ませなければならない。

昨日打ち込んだものを今日、担任の先生に校正してもらった。名前の間違え、抜けている児童はいないか、句の確認などが主な点だ。
今日は、14ページまで印刷した。そこまで印刷して、わずか一時間程度の時間である。枚数にすると、3500枚だ。

思えば便利になったものだ。私が教師になったときは、ガリ版と謄写版であった。ヤスリの上で、鑞原紙に鉄筆で書く。間違えると、マッチの燃えさしで蝋を溶かして修正したりした。慌ててやると原紙を燃やしてしまい、また最初から作り直しだ。
出来上がった原紙を謄写版で刷るのだが、下手をすると、わずかな枚数を刷ったところで原紙が切れてしまったりしたことも度々であった。
その後、いろいろな機械が登場してきた。FAXと呼ぶものもあった。いずれも、印刷する原紙の作り方がかわるだけで、印刷の原理はずっと同じ。
今、学校で活躍しているする印刷機は、コピー機とは違って、今でも謄写版の原理を応用したものになっているのである。
それにしても、スピードがまるで違う。まことに便利である。
まてよ。最後に人数を確かめたかな。児童数と句の数が合っていれば、全員分の句がきちんと載っていることになる。各担任に任せたままで、最終チェックをしないまま印刷した事に今気がついた。大丈夫なはずでも、時に失敗することがある。明日直ぐに確認しなくては。まずい。
最近、こういうミスが著しく多い。先日は、重要な約束をすっかり忘れてしまった。許していただいたが、普通なら許されることではない。
気は急いても足がついていかないのだ。
そろそろ引き時ということなのかもしれないと思ったりする。

 

-宣伝-

 12月14日(金) 10時半~12時  五・六年生対象

 特別授業「地球人間って何だろう?」

                 講師は、元外交官の石橋太郎

 石橋太郎氏略歴

暁星中・高校、東大、ハーヴァード大学院。
外務省で、30年間外交官として、外国政府との交渉、海外の調査、日本の宣伝などに従事。アメリカのボストン、ワシントン、フランスのパリ、タイのバンコク、ベルギー・EUのブリュッセルに住んで勤務。<o:p></o:p>

2001年に自分の会社を作り国際的な調査、情報収集、プロジェクトの企画、交渉、PR活動などを手がける。

 

 保護者の皆様、地域の皆様もぜひおいで下さい。


新島小学校1年生の俳句 つづき

2007-12-11 | ジュニア俳句
今日は、夜八名川ファミリーの準備会があった。八名川ファミリーの正式名称は、「八名川校友会」となる予定。
PTAの元役員さんが中心となり運営に当たるが、八名川小学校のサポーターを結集し、学校と地域を繋ぐ組織を作ろうと意図している。
その中心になっているのは、前PTA会長の白川さん。その行動力と柔軟な発想力には舌を巻く。
今度の日曜日16日に 日向寺太郎監督の映画「誰がために」が森下文化センターで上映され、同時に監督のトークショーも行われる。
これも八名川ファミリー(と古石場文化センターとの共同)企画である。
監督は、この秋、「火垂るの墓」を撮り終え、これは来年の夏に公開される予定とのこと。今、最も注目されている新進監督の一人である。
まだ、券を購入されていない方は、ぜひ購入し、見て欲しい。映画の内容から見て、中学生や高校生などの思春期の子ども達に見てもらいたいとも思う。
16日 午後2時から 映画  3時半から 監督のトークショーである。
大人500円、高校生以下300円。当日券もあり。

さて、新島小学校1年生の俳句。

 さつまいももってみるとおもいんだね

 サツマイモながいながいながいつる

 でっかいな早くたべたいさつまいも

 おいもほり手がまっくろくろおばけみたい

 手でほったすながつめたいさつまいも

 さつまいもつなひきしてるわたしとね

 ほったいもあまいにおいが手にのこる


-小山-
本当は、プリント全部を紹介した方がよいのかもしれないと思う。と言うのは、絵が描いてあったり、字の大きさを工夫してあったりするからだ。

例えば、
          でっかいな早くたべたいさつまいも


「でっかいな」というところはでっかくかいてあるのだ。そんなところからも気持ちが伝わってくる。

 





連合音楽祭の感想

2007-12-10 | ジュニア俳句

先日の連合音楽祭の感想を六年生が、俳句のように作りました。
感動を五・七・五で表してみる。このことも俳句作りの一環として捉えていきたいと思っています。
子ども達にとって必要なことは、素直な感動を表現できる力を培うことだと思うからです。俳句は、その先にあると思っています。

ステージのライトをあびて大熱唱       恭

音楽祭みんなのスマイル集合だ           奈

ステージに上がるときんちょう飛んでった  輝

声ひびきがんばった成果出し切った          愛
 
音楽祭ライトに当たって夢の中                開

音楽祭大きなホールに足ふるえ               若

冬の日に笑顔いっぱい音楽祭                  あ

大ホール視線のビームでがっくがく           雄

きんちょうしホールのでかさに不安気味      航

拍手ありリコーダーもうれしそう               旺

拍手する次だ次だとびびるぼく                  大

 


新島の倉持先生から新作が届きました

2007-12-09 | ジュニア俳句

このところ、寒波の影響か、さすがの新島でも「寒いなあ」と感じるようになりました。新島の子どもたちは「ひゃっこい、ひゃっこい」と言って首をすくめていて、かわいらしいです。
12月の声も聞こえてきたのですが、12月13日に校内研で研究授業をやるので、バタバタしています。生活科とからめながら、新島伝説の文化の一つ、島節に取り組もうと思っています。

-小山-
意欲的な取り組みです。成功をお祈りしています。

おいもほりでっかいおいもがいっぱいだ

いもほりでてきたでてきた虫でてきた

さつまいもほってもほってもでてこない

へびみたいニョロニョロながいいものつる

サツマイモはりねずみににているよ

みただけでこりゃでっけいなおいもまん

ひこうきみたいにとびそうなさつまいも

四つくっつきうれしいなサツマイモ

どれもすてきな句だなあ。すごいと思う。

「みただけでこりゃでっけいな・・・」何てなかなか言えない。

後編は、また明日のお楽しみに。ぜひ、皆さんのコメントをお願いします。

                                        

 

 

 


朝日新聞の記事がネットで読める

2007-12-09 | ジュニア俳句

 頭がよくなる

俳句作り 日常に発見、表現力もアップ

12月1日の朝日新聞に掲載された八名川小学校の取組の記事がネットで読める。便利な世の中になつたものだと思う。

と言うことは、何かを失っていると言うことでもあるのだが・・・・・


http://www.asahi.com/edu/student/atama/TKY200712040266.html
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これまた便利である。