五月の連休が近づいています。四月二十九日の「昭和の日」から五月五日の「こどもの日」まで休みが続くことから「ゴールデンウィーク」と呼ばれます。こどもの日は、「こどもの幸福」を願うだけでなく、「母に感謝する」日であることも知っておく必要があるでしょう。
さて、こどもの日と言えば、「こいのぼり」です。校庭にこいのぼりを泳がせている小学校も多いと思います。江戸時代に武家で始まった風習で、屋外に飾るものを「こいのぼり」、屋内に飾るものを「かざりごい」というそうです。
こいのぼりは、紙風船やしゃぼん玉と同様、親しみ深く、動きがあり、形や色も独特なので、俳句に詠みやすい題材です。
ぜひ、この間にこいのぼりの俳句を詠んでみてはいかがでしょう
こいのぼりの様子や動きをよく観察する
最初は、こいのぼりをよく見てみましょう。大きさや形、色、数など、理科の観察と同様です。
・目玉ぎょろぎょろこいのぼり ・大中小のこいのぼり ・尾っぽ垂れてるこいのぼり
動きも独特です。
・一回転するこいのぼり ・風でふくらむこいのぼり ・ねじれて泳ぐこいのぼり
周りの様子をよく見る
・青空を背景にして ・遠くには富士山見える ・校庭の芝生見下ろす
想像したり、思い出したりする
・真夜中はやはり寝るのか ・じいちゃんと一緒に見たよ ・川の上百匹超える
今までのこいのぼりを見た経験や作った体験などを出させるとイメージがはっきりします。
こどもの日には、柏餅やちまきを食べたりします。また武者人形を飾ったりすることもあるでしょう。しょうぶ湯に入る風習もあります。これらを取り上げてもよいと思います。
こいのぼり一年ぶりの深呼吸 金子丈朗(中三)
しょうぶ湯の葉っぱが体をくすぐった 遠藤龍一(小五)
柏もちぼんやりうかぶ猫の顔 平野 瞳(小六)