先日の続きである。
子どもたちは、
◎近寄ってみる(目で、鼻で、口で、手で、見る方向・・・・)
◎離れてみる
◎思いだしてみる
◎たとえてみる
大雑把に言えば、以上の視点で観察し、ノートに書く。
句を書いたり、思いついたことをいろいろ書いたりする。
例えば、◎思い出してみる のところで きゅうりを見て 冷やし中華を思いだした子どもが居た。
こんな感じで俳句の種を探し、俳句をつくり、教室に戻る。
これからが第二段階である。
これだけでは、まだ作品としては弱い。
単なる観察や報告になってしまう。
これを俳句の苗と捉えて、立派に成長するためには、肥料を揚げなければいけない。
それが言葉の表現だ。
(もっとも、言葉だけを工夫すればよいかというと、実際はもっと奥深いからこれだけではないが・・・)
「俳句は「ひねる」というんだ。」
「野球でひねるとどうなるかな?」
「カーブ」
「フォーク」
そうだね。つまり「変化球だ」
この俳句はまだストレートだな。
表現を工夫して変化球にしてみよう。
ある授業では、一つの句を板書し、その中の
「少し」という言葉をとりあげて、
「他のいい方はないかな」
「ちょっと」
「ちょっぴり」
「ほんのり」
「この一つの言葉にしても色々名表現があるね」
「自分の俳句の表現を変化球にして表してみよう。」
花に虫が集まっていることを
ある子は、虫のレストラン と表現し、ある子は 大衆食堂 と言ったりした。
これらは、まだまだ初歩的であるが、ここで言いたいことは、
外に出て作る段階と教室に戻ってから推敲する段階があるということだ。
先生方の方が更に上手な工夫をされていると思う。
それらもぜひ日本学校俳句研究会にお寄せいただきたい。
そして、俳句の指導法を積み上げてみんなの財産にしていきましょう。
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