十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

俳句は座の文芸

2011-10-27 | ジュニア俳句

ユリイカ2011年10月号 

特集=現代俳句の新しい波

 
青土社

ユリイカ10月号で、江東区の俳句の王子様こと堀本裕樹さんが、芥川賞作家の川上弘美さんらと座談会をしている。
この座談会、新しい俳句の一つの方向を示していて、大変興味深かった。

特に、堀本さんの次の発言には深く共感した。

「・・・・山本健吉さんの『座の文学』という論考では、室町あたりから俳諧の座はあったんだけども今と違って村の寄り合い的な感じで、句会を通してみんなで村の噂話や様々な情報を共有するものだったと言うんですね。俳諧の座は共同体の心縁を深めるための場であったと。それはやっぱり句会の原点だと思うんです。仲間うちでわいわいがやがややって楽しくやる。笑いが起こる、いい句も出ればしょうのない句も出る。それを全部受け入れる態度、そういう場が句会の本質だろうと。」

いいこと言うねえ。八名川句会も子どもの句会もそうありたいな


芭蕉記念館ジュニア俳句教室

2011-10-26 | ジュニア俳句

来年で20年。江東区の子ども俳句のメッカとして俳句教室が続いています。
近年は、館員だけでなく、地域からのボランティアとして、津野さんはじめ、八名川句会のメンバーも大活躍。
みんなで支える教室として発展しています。
毎月第2土曜日、11月は、12日に行われます。(朝9時半から)
関心のある方は、芭蕉記念館まで。03-3631-1448


第二亀戸小学校の亀戸探検 カルタ作り

2011-10-26 | ジュニア俳句

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写真を取り込んだのだが、余りよく見えない。
この写真、東都よみうりの10月14日付けの第一面である。
見出しは、「博士と助手と亀戸探検」芝浦工業大学の学生と一緒に行った、第二亀戸小学校の実践の紹介である。
「亀戸にしかない宝物を探してカルタに作ろう」という第二亀戸小学校の百周年を祝うイベントの一環である。
第二亀戸小学校は、俳句を一つの特徴として、この春から取り組みを進めている。
その「俳句」がここでも生きている。俳句でカルタを作ろうという取り組み。
記事の中には、「教室に帰っての仕上げでは、10句以上も作れた子や途中で口にした俳句を書き留めわすれ、一生懸命思い出す子など様々・・・」ともある。
明日、10月27日には、「カルタ大会」が行われるということだ。


中央区豊海小学校の俳画

2011-10-21 | ジュニア俳句

中央区の豊海小学校の先生が、子ども達の俳画を送って下さった。
本栖の移動教室で作ったものだと言う。
実に見事だ。
子どもの感性が引き出されている。
俳句と絵を結びつけるとこんなこともできる。
本当は全部紹介したいが、4枚だけ紹介する。
こんな実践もぜひ行ってほしい。


再び 第六回学校俳句交流会のお知らせ です。

2011-10-20 | ジュニア俳句

昨年の2月に始まった学校俳句交流会も、早いもので、今回で六回目を迎えます。次々に新しい実践家が現れ、新鮮な感覚の実践がどんどん生まれています。
現場の発想力は大変なものです。
今回の交流会には、今作成中の「俳句の授業アイデア50」の予告編ともなるような実践の報告もあります。
また、子ども達の句の評価を通して、子ども達の句への向かい合い方、指導の仕方を学ぶことも一つの眼目です。
ぜひご参加下さい。

   第六回学校俳句交流会

 日時  11月5日(土)午後1時30分~4時30分

 場所  江東区立八名川小学校
      (都営地下鉄 森下駅下車)A1出口から2分

 内容  1、小学校における俳句の授業  
         
北川幾代先生(葛飾区立西小菅小)

      2、俳句の授業アイデア・アラカルト  
          森田香苗先生他 (豊島区立清和小学校) 

      3、模擬句会  
          子どもの句を題材にして句会を行います。

 

 

 


俳句の授業はおもしろい

2011-10-19 | ジュニア俳句

昨日は、区内の南陽小学校の5年生3学級の子ども達に4時間授業した。
3学級で4時間というのは、どういう時間配分なのか、不思議に思われるかも知れない。
最初に3クラス一緒の全体会をして、俳句のタネ拾いをする。
それから各学級に分かれて、俳句づくりの続きと句会をするという案配なのである。

今の時期、春の花盛りだが、学校の教材にはない。意外と句材が少ないじきでもあるのだ。
南陽小学校の北側は、緑道公園になっている。
そこのげやきや桜がわずかに色づき始めている。
そこで、「初紅葉」「薄紅葉」の季語をおしえて詠む事にした。
花壇には、サツマイモがあって、葉と蔓で満ちている。
これも句材になる。

これだけだと印象が薄いかなあと心配したが、そんなことはない。
緑道公園から学校に戻ると、サツマイモ畑では、1年生がお芋を丁度掘り出したところだった。一瞬「あれれ」と思ったが、丁度良い。おいもも蔓も両方ある。句材が豊富になったと言うわけだ。

どのクラスでもすてきな句が生まれた。感心したのは、きれいだな、すてきだな などの主観語を含んだ句がほとんどなかったことだ。
聞けば、一学期に指導に来てから,毎月、学級で俳句づくりに継続的に取り組んでいるとのこと。
継続的に俳句に取り組むとこんなに上手になるのかと思った。
南陽小学校の先生方に拍手をしたい気持ちであった。

帰りがけに、「おもしろかった!」「またきてね」「今度はいつ来るの?」という子ども達の言葉。
本当に嬉しい一言だ。幸せを感じるひとときである。

帰りがけには、しかしと考えた。課題もあるはずだし、先生方の感想もあるはずだ。感想用紙を書いてもらうというのも良いなと思った。だが、こういうことをやるから先生方は、いよいよ忙しくなってしまうのだ。
「まあ、そのうちだな」

信号だ赤黄緑のうす紅葉

初紅葉フワフワモッサフワモッサ

さつまいも食べるとそれは秋の味

紅葉の木ここに育って百年目

うすもみじ虫に食われてけがしてる

初紅葉見上げてみれば白い空

六年の走る姿に初紅葉

ゆがむ空かくすようにとうすもみじ

雨水ます紅葉のかけらすいこんだ

さつまいも土の中から顔出した

さつまいもスイートポテトをレンジでチン

初紅葉ひさしぶりです そね先生

 


第六回学校俳句交流会

2011-10-18 | ジュニア俳句

 

  第六回学校俳句交流会

  日時  11月5日(土)午後1時30分~4時30分

  場所  江東区立八名川小学校
       (都営地下鉄 森下駅A1出口 2分)

  ① 小学校における俳句の授業

       葛飾区立西小菅小学校  北川幾代先生

  ② 俳句の指導・アイデアアラカルト

        豊島区立清和小学校  森田香苗先生他

  ③ 勉強句会 

    子どもの俳句をもとに評価の仕方を実践的に勉強します。

   

 


入間市博物館

2011-10-17 | ジュニア俳句

入間市博物館に行った。
なんで、そんなところに。
句会「梓」でお世話になっている俳人の高橋博夫さんのイベントがあったからだ。

俳句×音楽×ダンス×紙作品

こんなイベントだ。
午後1時から始まる。間に合うためには、10時半に家を出なければならない。
グーグルの地図で調べたら、駅から博物館まで1時間以上歩くと出た。
グーグルは便利だが、バス路線が入っていないからこういうことになる。
入間市駅から博物館までバスで20分かかるらしい。けっこうな距離だ。
車が混んでいる。何かとも思ったら、入間の三井アウトレットなんたらがあるのだ。
これらを掻き分けて、入間市博物館へ。
壮大な建物だ。

昨日と今日の二日間、アートカフェオープン!入間市博物館アリット というイベントが行われているのだ。

ちょうど始まるところだった。何とか間に合った。




高橋さんの俳句が、約十分のモダンダンスになるのだ。

実におもしろかった。こういうこともできるのかと思った。


高橋さんには、江東区の子ども達の俳句の指導をお願いしたこともある。

素敵な句だ。

 秋風の息つなぎつつほつれつつ

 鳥渡る光の川のはるかより

折角、入間市博物館に来たのだからと展示を見た。
これも相当なものだ。博物館の外観に負けない。

一つは、入間川沿いの史跡。縄文から弥生時代のもの。
それから、お茶。なぜお茶かと思ったら、入間市は、狭山茶の中心的な産地だということらしい。
千利休の茶室まであった。

博物館の隣の食堂(レストラン?)で味噌カツを食べた。丘の上から見る景色は穏やかで何とも言えない。
そこで、一句。

 武蔵野や見渡す限り秋日和




 


生涯学習新聞

2011-10-15 | ジュニア俳句

先日偶然、生涯学習新聞社の前田さんとお会いする機会があった。
そうしたら、突然、先生の本を紙面で紹介しましたよ。
と7月30日付けの新聞を出してくれた。



「日本教育新聞ほどは大きくありませんが・・・・」

どの子もできる10分間俳句
有難い話である。


おかげさまで本の評判はよい。
分かり易いというのだ。
買わなくても本屋で立ち読みすればわかってしまうほどだ。という。
アハハである。
それで子どもの俳句が広がってくれれば、言うことはない。