十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

お久しぶり! -ハートランドの加藤先生から-

2008-11-30 | ジュニア俳句

ハートランドの加藤先生から久々に句が送られてきました。


8月のジュニア俳句祭以来です。御元気そうで何より。


各地のジュニア俳句指導者の連絡協議会を作ろうという構想は、しっかり温めているのだが、温めているだけで炬燵の中に入りっぱなしだ。


「生活習慣としての俳句」


様々な場面で、感じたり思ったりすることを17音で表す、こんな習慣をつけると人生が楽しく?なるかもしれない。


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2年生の句  (学校のお祭り)



おまつりでぎょうれつできてあせかいた◎ともや



秋まつりお店があってたのしいな◎けいじゅ



ぼくの店一年生に大人気◎ゆうき



秋まつりどこにいこうかまよっちゃう◎えりな



はんこうをおすのがたいへんつかれるな◎はるき



おみこしをかたにかつぐといたくなる◎りく



秋まつりわたしのお店大人気◎ひな



おまつりのメインはやっぱお店だね◎たくと



秋まつりこはるびよりのみこしかな◎りもん



はじめての外でわっしょいよかったな◎うたの



秋まつりぜんしな売れてこまっちゃう◎まりん



こどもたちみんなあつまれ秋まつり◎ことみ



秋まつりリースやゆびわ売りました◎あおい



秋まつりおみこしちょっとおもたいな◎けい



一年とこどもまつりでワッショイだ◎ひろあき



秋まつり大はんじょうだうんがいい◎ちひろ


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どの句も秋祭りの情景が浮かんでくる素直な句ですね。


私が好きなのは、


秋まつりおみこしちょっとおもたいな◎けい


秋まつりどこにいこうかまよっちゃう◎えりな


秋まつりリースやゆびわ売りました◎あおい


一年とこどもまつりでワッショイだ◎ひろあき


おまつりでぎょうれつできてあせかいた◎ともや


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また、交流をしていきましょう。


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干し柿の俳句 続き

2008-11-28 | ジュニア俳句

干し柿の俳句の続きを書く前に二つ。


一つは、今日から学芸会が始まった。


各学年ともよい。子ども達がのびのびと演技している。



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夜は、教職員の学校対抗の卓球の決勝大会が北砂のスポーツセンターで行われ、八名川小チームは、見事に三位と奮闘し、賞状を獲得した。


報告が済んだところで、昨日の続きの柿の俳句を紹介する。


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干し柿はかんざしつけてするおしゃれ


だんまりと干し柿つられ風の歌


干し柿をゆらゆらゆらせばフラダンス


干し柿のヨーヨーつるす竹のぼう


干し柿を見れば思い出すおばあちゃん


しぶ柿をいとでつるせば柿ふうりん


お出むかえ干し柿家族大集合


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明日も学校の玄関には、干し柿が吊られています。学芸会においでになったついでに、しげしげと眺め、一句ひねってください。


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干し柿 四年生の作品

2008-11-27 | ジュニア俳句

四年生が早速「干し柿」をテーマにして俳句を作った。


その俳句を紹介しよう。


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げんかんに何かと思えば柿のれん


干し柿はつるせばいっきにさいこうきゅう


干し柿が兄弟つれてみはりばん


干し柿に一風びゅーんシェフの味


前ならえしぶがき糸でならんでる


干し柿はみんなに見られはだかんぼ


風たちがま法をかけて柿あまく


ゆーらゆらブランコ干し柿乗りほうだい


干し柿に風すきとおり甘くなる


ほしがきをカラスがねらう食べちゃだめ


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今日は、この十句を紹介したが、まだある。この十句を見て思うのは、一つ一つの作品に核になる言葉があるということだ。その核になる言葉(下線の部分)は、その子の干し柿に対する捉え方であるし、それが、発見でもある。個性的な発見を一人一人子どもがしているということで、すごいことだと感心する。


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干し柿

2008-11-26 | ジュニア俳句
 
  渋柿にさとうふるのは風の子か

つるし柿こどもと歌うドレミファソ

学校の近所の方々が、校庭の柿の木(渋柿)をとって、干し柿にしてくれた。竹を組み、学校の玄関に写真のように大量に下げてくださった。


登校してくる子どもたちも眼を丸くしている。その上、上記の俳句もである。


味見をするのが待ち遠しい。


昨年度、本校の児童の俳句が伊藤園の俳句コンクールで入選した。


その俳句が確か 


干し柿や見た目しわしわ中愛情


八名川小学校が地域の方々の愛情に包まれていることを実感する。


ありがたいことだ。


本所・深川モニターツアー

2008-11-23 | ジュニア俳句

今日(22日)、面白い催しがあった。


世界一の高さを誇る新タワー「東京スカイツリー」見学と船でめぐる、江戸なごりの本所・深川モニターツアー


である。



 (新タワー建設現場)


私も関係している「NPO本所深川」が運営深く関わっている。


国交省の応援を得て、この地域の観光開発をしようとする意図がある。理事長である宮村先生のアイデアで、「参加者に俳句体験をしてもらおう」ということで、小山の出番となった。


出発点は業平橋。私はそこに30年以上住んでいたので懐かしい。行きつけだった中華屋も書斎代わりに使っていたジョナサンもそのままだ。


商店街のアーケードはなくなっている。防災上の問題もあるのかもしれないが、衰退は明らかだ。タワーができると状況は変わるかもしれない。


参加者は、スタッフを含めて40名近く。


まさか、「俳句をやらされる」とは思ってなかっただろう。」


俳句は難しくないという話と容易に出来る俳句作法を話した。


「旅の恥はかきすて」と言いますが、「旅の俳句も書き捨てです」と言いながら。


この旅は豪華で、昼食は、江戸時代の寿司を再現した寿司と深川丼を味わい、夜は、両国でちゃんこ鍋。内部河川を舟でめぐるというもので、4800円。あり得ないような値段だ。


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(北十間川からいざ出発)


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江戸・東京博物館の入館料も含まれている。


本所・深川のスタッフやボランティアの力も大きい。


ほとんどの参加者が、俳句を提出。なかなかのものだ。


これは、余興であり、遊びであるが、そのことが文化だ。大人の中にこうした文化を復権させることによって、子どもの文化も正当に評価される。


「豪華賞品?」も用意され、ちゃんこ鍋をつつきながら、簡易句会を行う。


入選したのは、こんな句である。


小春日や昔をたずねて舟くだり


着膨れて水辺楽しき隅田川


朱や黄に織れる初冬の川面かな


寒酒と言葉に酔って川遊び


それぞれ、今日の旅の印象が詠まれ、参加者の共感があったということだろう。


江戸東京博物館で30日までボストン美術館 浮世絵展が開催されている。


相当な人だ。評判がよいという話を聞いていたので、覗いてみる。


写楽や歌麿・北斎等の実物に逢える。先日、NHKで特集をしていた国政の蝦蔵も見ることが出来た。国芳もおもしろい。


近くなので、ぜひお出かけになることをお勧めする。


平日の昼間がお勧めである。入場料は1300円。


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前回に続いて五年生の俳句

2008-11-21 | ジュニア俳句

月曜日の全校朝会で「小春日」について話をした。


春のように暖かい日のことだと。


五年生が、火曜日にその「小春日」をテーマに俳句を詠んだ。


ここに紹介したものの他にもなかなかというものが多くあるが・・・


 しゅふたちのせんたくびより小春かな


 小春日やしばふお休みお休み中


 小春日やいっぱい走ってきんにくつう


 小春日や雲一つない空がある


 小春日や友と話してリフレッシュ


 小春日や役になりきる学芸会


 小春日やマラソン大会完走だ


 小春日やだけどとまらぬ忘れ物


 カーテンに窓のかげうつる小春かな


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五年生 社会科見学の俳句

2008-11-18 | ジュニア俳句

五年生の社会科見学は、JFEの製鉄所(昔の日本鋼管と川崎製鉄が合併して出来た会社らしい)と日産のエンジン工場の見学だった。


この見学の印象を17音(俳句)に作ろうというものだ。


季語が入れば、申し分ないが、入らなくてもよい。


見学の印象をしっかり捉えていれば、それが一番だ。


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寒くてもあっちこっちへ運ぱん車


冬になる工場熱くとまらない


アームロボ寒い時でもはだかんぼ


寒いけど高炉の前は真夏だよ


山のよう鉄の材料三種類


寒い日も音をならすよ運ぱん車


エコ工場100%をリサイクル


工場のくねくねまがるキリンロボ


冬の空無人運転えらそうに


インドからはるばる石炭冬の旅


工場は朝昼夜で五千人


冬の朝ブラジルからは鉄鉱石


火の鉄がブシュと音なるのびてゆく


あったかい転炉のそばははんそでで


目標をこえずざんぎょう寒い冬


圧延で鉄がのびてく鉄火巻


通よと音楽ならす運ぱん車


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他にもよい句があるが、ざっとこんな風である。一人が何句も作っている。


それだけ見学の印象が深いとということもあるが、リズミカルに表現すると、何を学んだか、印象に残ったかが鮮明になり、本人の記憶に長く留まる。


この方法は、様々な学習のまとめにも応用できるのではないか。


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八名川句会

2008-11-17 | ジュニア俳句

今日の八名川句会は、出席者3人と淋しかったが、愉快だった。


一人二句。合計六句はこんな句である。


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大根のにおひに集ふ台所


立冬や喪中葉書の舞い込みて


満月に歓声上がる冬の夕


校門の隅で見送り石蕗の花


先生の話が遠い小春かな


咲きますよ頭をあげるシクラメン


句を見ながら「ああでもない、こうでもない」と話が進む。


家族の団らんや身の回りの自然に対する目。季節の移り変わり。句会を通して、これらの事柄が交換された一時であった。


これは、句の巧拙を超えて、生活の文化というものだ。


こうした文化が根付く学校にしたいものだ。


次は、12月15日(月)4時からを予定している。句を作っても、作らなくても、こうした輪の中に加わってみませんか。


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五年生が、社会科見学の俳句を作った。そのノートを見ながら、記録をとってみる。


子ども達の観察眼がこれらの句の中に表れている。どの子もせいちょうしているし、どきっとする表現がある。


明日の朝は、5年の教室でほめてやろう。


句については、近いうちにここでも紹介する。


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臨海小学校研究発表会

2008-11-15 | ジュニア俳句

木曜日に、臨海小学校の研究発表会があった。


道徳教育についての発表である。研究主題は、「自分やみんなを大切にする子」である。


大変わかりやすい発表であった。



詳しいないようについてはここでは書かない。それよりも嬉しいことがあった。


一度指導に行った五年生の教室の掲示物が俳句だったのである。



稲刈り体験をしたときの俳句である。


こんな俳句がある。担任の先生の許可を取って転載する。


いなご達稲の真ん中かくれんぼ


雨がふり風がふいても稲じょうぶ


案山子さん夜も見張りをよろしくね


秋の夜月にてらされ稲ゆれる


印象的な行事のあとなどは、俳句を作るよいチャンスである。自分の発見を一言で言い表すことは難しい。それぞれに発見があるが、わたしが一番感心したのは次の句である。


秋の田は稲刈りするとまったいら


この句は、俳句コンクールに出しても入賞するかどうかはわからないが、わたしの観点からすると「はなまる」である。


「まったいら」という捉え方が実によい。驚きが素直に伝わってくる。そこにこの子なりの発見が確実にある。こんな発見をたくさんの子にさせたいものである。


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「十分間俳句」とは

2008-11-15 | ジュニア俳句

久しぶりに、「十分間俳句」の原点に戻って

 

発見・感動・創造

「十分間俳句」とは、一日十分、生活の中で気付いたことや発見したこと
など(「俳句の種」)を記録し、それをもとに十七音の俳句に作るという活動です。

十分間俳句の目的

1、生活の中の小さな気付きや発見を大切にする習慣を培う。
2、気付きや発見などを言葉にし、感動を定着化させ感性を磨く。
3、俳句という十七音の定型で表現することを通して日本語力を高める。

十分間俳句の方法

1、専用のノートを用意する。
2、日付を書き、最初の5分間、気付きや発見などの「俳句の種」を記録する。
3、次の5分間、「俳句の種」を元にして、十七音の俳句にする。
※「俳句の種」「俳句」それぞれには通し番号をつける。

十分間俳句普及の呼びかけ

1、十分間俳句は、子どもたちが、日本の自然の豊かさを発見する方法です。
2、十分間俳句は、生活の中の気付き・発見を自覚し、自尊感情を高める方法です。
3、十分間俳句は、俳句を通して、日本語のリズムを身につけ、語彙を豊富にする方法です。
4、十分間俳句は、日本の伝統文化を子どもたちに伝える方法です。
5、十分間俳句は、どの学校でもどの教室でも手軽に取り組める方法です。

  なお、十分間俳句は、脳を活性化させ、生活を豊かにする有効な方法です。

  あなたも取り組んでみませんか。