十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

平久小学校で授業

2007-12-05 | ジュニア俳句
今日、平久小学校の六年生の教室で俳句作りの授業を行った。
今年は、一学期に数矢小学校でも行ったので、新島小学校と併せて三校目だ。
平久小学校は、日本の文化伝統についての教育に熱心な学校である。
菊作りや歌舞伎にも取り組んでいる。

実は八名川小学校と極めて縁が深い学校なのだ。
かつて森下に六間堀小学校という学校があった。八名川小学校が開校したとき、多くの児童が六間堀小学校から移ってきた。
先日の同窓会の反省会でも「うちの親父は六間堀小学校から八名川にきたんだ」という話が出された。
ところが、六間堀小学校の後継は、区の教育史によるとなんと「平久小学校」になっているのだ。
「川つながりでそうなったのだろう」という話や、六間堀小学校をなくなつたちょうど同じ時期に、平久小学校が開校したので、学籍を持っていったからだという話もある。調べないと本当のところはわからない。

さて、授業。
「俳句について知っていることは?」
ここから授業が始まる。六年生ということもあるので、和歌・短歌・長歌から連歌、俳諧・発句→俳句
という歴史を一応おさらい。百人一首にもちょっと触れる。

それから季語の話。季語をあげさせる。気候に関する季語、食べ物に関する季語、植物に関するものなどが出てくる。
年賀状という言葉が出たので、「俳句では季節が五つあるんだ」
と春・夏・秋・冬・新年のことを教える。
とても素直な子ども達で授業がやりやすい。男の子が積極的だ。時間が限られているので、少し強引に引っ張りながら、俳句の種を考えさせる。
五分間で10個近くも作った子もいる。それをもとに俳句づくり。
一時間の間に此処まで十分に出来た。出来た俳句を確認して、黒板に書かせる。
感心したのは、どの子も丁寧にきれいな字で、しかもバランスよく書けることだ。担任の先生の指導力に尽きる。この一つのことで、担任の先生が、基本的なことを重視し、身につけるようにきちんと指導していることがわかる。だから、素直な授業のやりやすい学級になるのだろうと思った。
次の時間は、主にそれを元に句会を行った。いろいろな意見が出されておもしろかった。
俳句作りは殆ど初めての経験(移動教室ではつくったらしいが・・・)なにしては、なかなかである。成長・発展の可能性を感じさせる学級であった事だけは確かだ。実に楽しい二時間だった。