十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

こだま

2011-12-30 | ジュニア俳句

比留間恭子さんから「こだま39号」をご恵送いただいた。
恭子さんは、前日本詩人クラブ会長の比留間一成先生の奥様である。
「こだま」は子どもの詩の雑誌で、日本の子ども達の詩だけでなく、外国の子ども達の詩が翻訳されて掲載されている(原詩も掲載されいる)。
恭子さんは、フランスの子ども達の詩を翻訳されているのだ。
子どもの詩だけでなく、新川一江さんや菊田守さんなど著名な詩人の方々も作品を寄せている。
俳句十代が子どもの俳句を載せている拠点になっているとすれば、こだまは、子どもの詩の拠点と言えるだろう。

今号の特徴は、東日本大震災に関係した福島の子ども達の作品が掲載されいることだ。

こんな詩があった。

 学校    

ぼくは 3月11日

先生に おこられて

はんせいぶんを かかせられていた

そのとき

「じしんがきました」

そして かいだんをおり

そとにでました


比留間恭子さんの訳しているフランスの子どもの作品


めすねこ      インディア 八歳

彼女 夜のように黒かった

でも白い星が毛並みに光った。

目は 夏の二枚の葉っぱのように緑色

彼女 夜のようにしずかだった。

音もなく前に進んだ

彼女 夜のようにやさしかった。

知らない人たちを怖がった

でも彼女 夜のようにやさしかった。

尻尾を空の方へあげた

トランペットのように。

でも彼女 夜のように静かだった。




 


八名川句会

2011-12-28 | ジュニア俳句

八名川句会は、子ども達に負けずに大人も俳句をやってみようと言うところから始まった八名川地域の句会である。
最初は保護者だけだったが、今では圧倒的に地域の方が多い。
学校支援本部事業のやながわファミリーの活動の一翼を担っている。
深川芭蕉まつりでは、その運営に一役買っている。
毎月の句会は、第三木曜日に行われているが、いつも笑いがたえない。
句の善し悪しも大事だが、句を元にいろいろな情報交換が行われ、それが楽しい。
句会は、訓練の場だけではなく、交流の場なのだ。
この日は、八名川小学校の手島校長先生や前PTA会長の津野さんも参加し、大賑わい。
「森下を俳句の街に」の一環というか、中核部隊でもある。
前に伝えた八名川大句会もこの八名川俳句会(突然こういう名前になったのだが・・・)が運営を担っている。

この日の最高点句は、

 これがいい孫の一声酉の市

大人がどれにしようか迷っていると、お孫さんが「これがいい!」この一声で、決まったというエピソード。殆ど満票を獲得した俳句でした。
その他、高点句は次の句でした。

 竈の火地にこぼしつつ焼藷屋

 指差して選ぶおでんの夕べかな

 錦秋のこもれ日ふみしめ夫婦旅

 金色に映える銀杏神明宮

 ため息の数だけ落葉ひるがえり

 営業マン座れば眠る師走かな

 煤逃げて大事な物の見当たらず

参加されたい方がおりましたら、ご一報下さい。
一人2句持参。見学だけも可です。
1月は、19日(木)午後3時~5時

 

 


五砂小からお礼の手紙が

2011-12-22 | ジュニア俳句

五砂小の子ども達から早速お礼の手紙が届いた。
現職の時は何とも思わなかったが、いざ受け取る側にまわるとけっこう嬉しいものだ。
五砂小では、ゲストティーチャーにいつでもこういう手紙が書けるように、フォーマットが用意されているのがいい。
学校として、こうしたことが習慣になっているのだ。
しかし、これを書くのにも一定の時間が掛かる。学習活動としての位置づけも必要だろう。
(遂、現職に戻ってしまう)

★わたしは、はいくを書くのがあまり好きではありませんでしした。今日、はいく教室でははいくを作ったとき、楽しかったです。はいくをかんたんに作るほうほうをわたしはしらなかった。
季語もおしえてくれてありがとうございました。こんどはいくを作るときは、今日教えてもらった季語をつかいたいと思います。だれのはいくが一番いいかの時、わたしがえらばれたのでうれしかったです。

★今日は、小山さんにはいくについて色々教えてもらいました。一つ目は、自分がやりたいことをして作るはいく、それからけしきからつくるはいくを教えてくれました。
二つ目は一ばん上手なはいくをえらぶことでした。今日のじゅぎょうはとても楽しかったです。

★今日は、この授業のためわざわざいらしていただき、ありがとうございました。
最初はテーマと季語さえきめれば簡単に俳句ができてしまうなんておどろきました。たくさんの俳句を作り、楽しみながら少しずつ上達したいです。


第五砂町小学校での授業

2011-12-20 | ジュニア俳句

昨日、今日と第五砂町小学校の三年生だった、
1時間目からの授業だった。
五砂小は、分かり易い場所にあるのだが、どういうわけか、迷ってしまった。
授業の開始にはどうにか間に合ったのでほっとした。

すてきな三年生。
「知っている俳句はありますか」
と聞くと、
芭蕉や蕪村,一茶の句が次々と・・・・
よく勉強しているなあ。
教室環境がすてきで、どの教室もほのぼのとした感じがする。



校庭に出て、冬を感じながら俳句づくりを行った。
芝生や切株の上で、また一輪車で遊んだり、ジャングルジムにのぼったり・・


そして、句会。句会の経験ははじめてだったようで、どの学級でも子ども達は、興味津々という感じ。実に楽しい句会になった。


どのクラスも、子ども達が気持ちよく、先生の指導と配慮がゆきとどいていることに感動した。


グランプリを獲得 「大江戸線でジャズが来た」

2011-12-19 | ジュニア俳句

深川プロジェクト実行委員会。これは、森下、高橋、資料館通りなど,森下から清澄白河までの六つの商店街で構成された実行委員会である。

昨年実施した大江戸線開通10周年記念「大江戸線でジャズが来た」イベントの実行母体である。
この取り組みが、東京都の商店街の取り組みのグランプリに選ばれた。
私は、この中の「ジャズ句会」のお手伝いをした。その縁で、きのう森下の煉瓦亭で行われた打ち上げに呼ばれたので、いそいそと出かけていった。

現代美術館のホールで行われた「ジャズ句会」。ジャズの奏者と俳人が互いのインスピレーションを紡ぎ合わせ、楽しいコラボレーションだったが、これらの新しい取り組みが評価されたことは嬉しい。
「深川を俳句の街へ」
こうした取り組みの一つのエポックがこのジャズ句会だった。
森下商店会の本間会長は、さらにこのジャズ句会を全国区の取り組みにしたいとがんばっておられる。
フェイスブック風に言えば「いいね」とコメントをつけたいところだ。

 

 


脳の中を自由に歩く

2011-12-16 | ジュニア俳句

先日、夢の話をした。
脳のあちらこちらに思考が飛ぶ。
同じことが、散歩をしていてもある。
「哲学の道」の話は有名だが、これは哲学の道に限らない。
但し歩き慣れた道という条件だ。
歩くことに神経を集中しなくてもよいから、脳の中を自由に歩き回ることができる。

俳句づくりは、これを一種の覚醒状態でやろうということだ。
頭の柔軟体操のようなものだ。
そう思うと面白い。

子どもは頭が柔らかいと多くの人が言うが、そんなことはない。
選択肢が少ない分だけ大人よりも頭が硬いとも言える。
クリスマスと言えば、必ず、サンタだし、プレゼントだ゛。
お正月といえばお年玉(これは当然か 笑)
夏といえばかき氷
冬といえば、雪、雪だるま

実際のものをよく見ることを通して、こうした既成概念から離れることができる。
実際の世界はもっと豊かであることを知る。これが俳句学習の一つでもある。


発売になりました。名句を読んで楽しくつくる俳句ワークシート集

2011-12-13 | ジュニア俳句

発売になっているはずです・・・・・小学校の教科書に載っている俳句を網羅して、おぼえ、ついでに俳句も作っちゃおうというワークシート集です。
コピーフリーなので、教室で使うこともできます。どの社の教科書に掲載されているか、索引がついています。
例句がついているので、創作のヒントにもなります。
かなり使い勝手がいいワークシートだと思います。
本屋さんなどでぜひ手にとってください。1400円+税。


クリスマスの俳句

2011-12-12 | ジュニア俳句

クリスマスは、本来は宗教的な行事に間違いはないが、日本ではそういう意味合いは薄い。町のイルミネーション、プレゼント、サンタさんがやってきた。子ども達が楽しみな年中行事の一つになっている。

「12月になりました。一番楽しみなのは何かな」
と教室で尋ねると、一斉に「クリスマス」という答えが返ってくる。
そこで、
「じゃぁ、今日はクリスマスをテーマにして俳句を作ろう」
だけど、
「クリスマスは楽しいに決まっているね」
だから、「楽しい」とか「おもしろい」というような言葉は使わないようにしよう。
たった、10分間程度であるが、こんな句ができた。
そうそう,この日は堀本裕樹さんとご一緒した。八名川小学校での授業である。



各学年で出てきたクリスマスの句は、例えば次のよう。

冬の日にそっと入るよサンタさん

冬の雨旅行中のサンタさん

プレゼントサンタと言えばクリスマス

冬の雨サンタクロースぴしょぬれだ

サンタさんクリスマスイブ筋肉痛

サンタさん来るか来ないか運だめし

クリスマスまくらの下にギガバド2

チョコケーキ家族全員クリスマス

プレゼント今夜は星空クリスマス

いすの上赤いくつしたクリスマス

クリスマスサンタのひげは雪の色

クリスマス今年はすきやきケーキなし

クリスマスサンタが家をさがしてる

妹と早起きしたねクリスマス