今日は、3年生の社会科見学だった。
区内巡りの第1弾として、船で浜町の船着き場から隅田川を下り、東京湾を横断して、荒川ロックゲートまで行く。
その後、中川船番所資料館を見学し、都営新宿線で森下まで戻ってくるというルートである。
江東区を外側から一周するという試みである。
船で区内をめぐろうという こうした試みは、今のところ、江東区内では、小名木川小学校と本校の二校だけだろう。
始まったのは、一昨年。開校九十周年記念の際に、宮村先生(関東学院大学教授)の助言があり、荒川下線事務所との連携で実現した。
今年で3年目というわけだ。
先週の火曜日に予定されていたが、悪天候で今日に延期になった。
浜町の船着き場に向かって歩き出したら、ポツポツ来た。
雨は、最後まで「ポツポツ」以上にならずに助かった。
隅田川には、橋が23も掛かっている。
レインボーブリッジは橋桁までの高さが50メートル以上ある。
中央防波堤内の埋め立て地の横を通り、荒川に達する。
波も比較的静かで、酔う子もいなかった。よかった。
ロックゲートは、パナマ運河のようだ。
良い経験ができたと思う。
中川船番所。船番所は、最初は小名木川の出口、つまり今の常盤町にあった。
それが、移ったものだ。
説明がわかりやすく、大変勉強になった。中川船番所資料館は、地味だがよい施設だと思った。
小名木川は、塩を江戸に運ぶために掘られた水路である。
水彩都市江東と言われるが、川、運河は江東区を学ぶときに欠かせない視点だ。
来月は、バスに乗って陸の区内巡りをすることになっている。
帰りの電車のホームで、そばにいたSさんが、
「私、俳句ができた」
と披露してくれた。
「荒川のロックゲートの門開く」
「季語を入れてみようか」
「五月雨やロックゲートの門開く」
帰りの電車の中は、いろんな俳句を作りながら帰ってきた。
「学校に帰ったら俳句をやりたいな」とSさん
子どもたちの生活の中に5・7・5が少しずつとけ込み始めている。