十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

川から江東区を見る 三年生社会科見学

2008-05-30 | ジュニア俳句

今日は、3年生の社会科見学だった。

区内巡りの第1弾として、船で浜町の船着き場から隅田川を下り、東京湾を横断して、荒川ロックゲートまで行く。

その後、中川船番所資料館を見学し、都営新宿線で森下まで戻ってくるというルートである。

江東区を外側から一周するという試みである。

船で区内をめぐろうという こうした試みは、今のところ、江東区内では、小名木川小学校と本校の二校だけだろう。

始まったのは、一昨年。開校九十周年記念の際に、宮村先生(関東学院大学教授)の助言があり、荒川下線事務所との連携で実現した。

今年で3年目というわけだ。

先週の火曜日に予定されていたが、悪天候で今日に延期になった。

浜町の船着き場に向かって歩き出したら、ポツポツ来た。

雨は、最後まで「ポツポツ」以上にならずに助かった。

隅田川には、橋が23も掛かっている。

レインボーブリッジは橋桁までの高さが50メートル以上ある。

中央防波堤内の埋め立て地の横を通り、荒川に達する。

波も比較的静かで、酔う子もいなかった。よかった。

ロックゲートは、パナマ運河のようだ。

良い経験ができたと思う。

中川船番所。船番所は、最初は小名木川の出口、つまり今の常盤町にあった。

それが、移ったものだ。

説明がわかりやすく、大変勉強になった。中川船番所資料館は、地味だがよい施設だと思った。

小名木川は、塩を江戸に運ぶために掘られた水路である。

水彩都市江東と言われるが、川、運河は江東区を学ぶときに欠かせない視点だ。

来月は、バスに乗って陸の区内巡りをすることになっている。

帰りの電車のホームで、そばにいたSさんが、

「私、俳句ができた」

 と披露してくれた。

 「荒川のロックゲートの門開く」

 「季語を入れてみようか」

 「五月雨やロックゲートの門開く」

 帰りの電車の中は、いろんな俳句を作りながら帰ってきた。

 「学校に帰ったら俳句をやりたいな」とSさん

 子どもたちの生活の中に5・7・5が少しずつとけ込み始めている。


十分館俳句とは?

2008-05-29 | ジュニア俳句
久しぶりに「十分間俳句とは」 を掲載する。
原点に戻ろう。


「十分間俳句」とは、一日十分、生活の中で気付いたことや発見したこと
など(「俳句の種」)を記録し、それをもとに十七音の俳句に作るという活動です。

十分間俳句の目的

1、生活の中の小さな気付きや発見を大切にする習慣を培う。
2、気付きや発見などを言葉にし、感動を定着化させ感性を磨く。
3、俳句という十七音の定型で表現することを通して日本語力を高める。

十分間俳句の方法

1、専用のノートを用意する。
2、日付を書き、最初の5分間、気付きや発見などの「俳句の種」を記録する。
3、次の5分間、「俳句の種」を元にして、十七音に俳句にする。
※「俳句の種」「俳句」それぞれには通し番号をつける。

十分間俳句普及の呼びかけ

1、十分間俳句は、子どもたちが、美しい日本を発見する方法です。
2、十分間俳句は、生活の中の気付き・発見を自覚し、自尊感情を高める方法です。
3、十分間俳句は、俳句を通して、日本語のリズムを身につけ、語彙を豊富にする方法です。
4、十分間俳句は、日本の伝統文化を子どもたちに伝える一つの方法です。
5、十分間俳句は、どの学校でもどの教室でも手軽に取り組める方法です。

  なお、十分間俳句は、脳を活性化させ、生活を豊かにする有効な方法です。

  あなたも取り組んでみませんか。

研究授業

2008-05-28 | ジュニア俳句

「発見・感動・創造の俳句教育」を目指す第一回目の研究授業が行われた。


授業者は、研究主任のO先生である。


甲虫の幼虫を観察し、それを種に俳句をつくる。これが前半部分。


そして後半部分は、簡単な句会を催すということである。


甲虫の幼虫は、印象的だ。





共通の印象的な体験が子ども達の発見や感動を呼び起こし、俳句作りへの意欲となるという主張がここにはある。




作った俳句を各グループで読み合い、そこから推薦された俳句をもう一度みんなで読み合うという方法で授業は進んだ。


友だちの句を読み合い、何が良いかを意見交換することによって、俳句への見方が高まるという主張だ。


俳句は、創造活動であり、ゼロから作品を作り出す作業である。高い集中力と緊張感があって初めて成り立つ活動だ。


子ども達が、そうした精神を持続させるための指導、考えを発展させる援助があることによって、作品ができ、高まる。





研究授業は、これらがどうすれば達成できるのか、そして、一年生から六年生に至るまでのそれぞれに異なる筋道を明らかにすることを目的としている。


来月の研究授業は、2年生。講師は、俳句アルファの編集長の 石寒太氏である。



寒太氏の句に  



  葉桜の真つ只中に生還す   



がある。




八名川句会

2008-05-26 | 各地の取り組み

今日の八名川句会。参加人数は少なかったものの大変楽しい句会になりました。


今日出された句を紹介しましょう。




笑顔飛ぶ空にも映える芝の青



芝萌ゆる学びの庭の息吹かな



昼下がりこっそり食べるハーゲンダッツ



風薫る花々たちは合唱し



夏の日もにぎってしまえとグーを出す



芝萌ゆる八名川の子の皆元気



初芝や刈った頭を撫でてやる



万緑や杜に母おり乳銀杏



我が家にもつくしがはえたと子が笑う





今回は、24日に芝生のオープニングパーティもあったせいか、芝生ネタが多かった。半分俳句、半分おしゃべり。句の善し悪しは二の次の句会ですが、座の文学である俳句の本来の在り方のような気もしないではありません。


次回は、6月の終わりか7月のはじめに開催の予定です。興味・関心のある方は小山までご連絡下さい。



八名川句会

2008-05-25 | 教育活動

明日、26日(月)午後4時から 


会議室で八名川句会を行います。


時間は、一時間程度です。


一人二句持ち寄り。見学だけでも構いません。


どうぞ、いらしてください。


24日、土曜日には、八名川ファミリー主催の「芝生のオープニングパーティ」が


行われた。


芝刈り講習会にも大勢の方が参加された。



心配だったのは天候。朝から雨が降るのではないかとやきもきした。


しかし、パーティが終わるまでは陽もさすほどの好天。暑いほどだった。


山崎区長もおいでになり、大盛況だった。




子どもも大人も楽しい一日になった。


午後は、ウィークエンドスクールの開校式に続いて、太鼓と飛行機講座。


両講座とも大盛況だった。


飛行機講座には、紙飛行機の設計者の中村さんもおいでになった。



芝を歳時記で調べてみた。



春の季語に  若芝  芝萌ゆる  芝青む  春の芝  芝の芽  等がある。



   そこで一句     八名川の子等の笑顔や芝青む



五年生の俳句

2008-05-23 | ジュニア俳句

取り合わせの句の指導は、あまりうまくいかないのだが、


それとは関係なく、子どもたちの感性はなかなかのものだ。


五年生の句を紹介する。



猫食べる私も食べる初鰹


なかなか贅沢な猫である。



衣がえタンスの中は夏の音


「タンスの中の夏の音」がきれい。いかにも聞こえてきそうな感じがする。




雨涼し三階の廊下長いなあ


外には出られない。廊下の細長さだけが強調される。



五月晴五年の畑たがやした


畑を耕すには絶好の天気だ。すがすがしい空気感がある。



水の上にんじゃあめんぼやってきた


忍者のようなすまし足。これがあめんぼだ。良く捉えているなあ。



雨がふるバスもちこくだ夏の朝


雨の日はみんな何となく遅くなります。



五月雨にサッカーボールさみしげに  


雨にボールが打たれている。そんな光景ですね。



神様が大泣きしている五月雨


随分雨がふった。神様が大泣きがおもしろい。



クラリネットいくらふいても太らない


確かに。面白い発見だ。



明日は、芝生のオープラニングパーティです。


10時~ 芝生と芝刈り講習会


11時~ オープニング


皆さんどうぞおいで下さい。


天候が心配ですが、雨天でも決行です。




たくさんの励ましをありがとうございます!

2008-05-22 | 教育活動

校庭と言えば、「石ころゴロゴロ」が私のイメージですが、ゴルフ場のような校庭は、田舎育ちの私には、もう一つピーンとこないのですが、寝っ転がったりしている子供達を見ると羨ましい気持ちです。しかし、「ワンパク相撲」の快挙素晴らしいですね!  校長先生以下全先生方、保護者の方が良い方向に子供達の心を炊きつけて、多数の優勝、入賞者を出されたのは、素晴らしい指導力です。二中に「相撲部」の受入準備して日本の国技の立て直しをしないとダメですね。私も4年位「ワンパク相撲」の応援に行ってましたが、無心に取り組む子供達を見ていると勇気をもらって帰った記憶があります。ましてや、忙しい中指導した子供達が活躍したのですが、その喜びは大きいと思います。まさに、「燃える八名川小」ですね。校長先生の益々のご活躍をお祈りいたします。
(追伸)先日は、お忙しい中運動会にきていただきありがとうございました。



二中の運動会もチームワーク抜群でした。



八名川のこいのぼりたちが大空で自由に気持ちよく泳ぐように子供たちが居心地のよい風のうみで元気に大活躍できるのは、先生方、保護者のお力だと思います。
わんぱく相撲、殆どの先生方が朝から駆けつけてくださり力強い声援を送ってくださる、表彰式・閉会式の終わる最後の最後まで子供たちを暖かく優しく見守ってくださる校長先生・副校長先生…。子供たちは、さぞ安心して嬉しい気持ちで心強くのびのびとお相撲に取り組めたことだと思います(^^)。
保護者のみなさんも声をからして応援されていました。ステキな学校だなぁ、と心から実感しました。
こんな素晴らしい先生方に囲まれて、俳句だってどんどんステキな作品が生まれることでしょう!
小さな俳人たちの作品が今後も楽しみ楽しみ




わんぱく相撲の素晴らしい成績、お見事です。
俳句もとても素敵な句がたくさんあります。
こいのぼりひらひらおよぐ風のうみ・・・・
八名川小も、居心地のよい風のうみのようです(^^)
こいのぼりおよぎつづけて大空へ・・・・
まさに天にも昇る勢いの八名川の子ども達のようです。
運動も勉強も子どもがすすんで頑張る文武両道の八名川小学校に乾杯



私も本校の一卒業生です(戦後の焼け出された校舎で6年間)  あれから60余年、地域の皆さん、PTA,先生方のお陰で生徒数は少なくなってしまいましたが充実した立派な区1番(おせいじではありません)の小学校になりましたね。 


・・・・・・・芭蕉さんもあの世で喜んでいる事と思います。  


今後もお元気で八名川のために頑張ってください。  陰ながら応援しています。  


 東、はるか、海晴れ渡り、大川西に。。。。




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 たくさんの応援をありがとうございます。本当に励まされます。


 一層頑張っていきたいと思います。




ブログ一周年記念

2008-05-21 | 雑感

先日、ある保護者から、プレゼントをいただいた。「日本の生きもの図鑑」という講談社から出ている本である。
この基礎知識が俳句作りには大いに役立つ。植物、昆虫、動物など日本でよく見られるもについて、図と簡単な説明がある。大変にわかりやすい。
「なぜ?」
と聞いたら、
「ブログの一周年記念に」
「え、そうなんですか」
すっかり忘れていた。もう1年になるのか。
確かに調べてみると、確かにこのブログは、一年前の五月十五日から始まっている。



 I さん、ありがとうございました。


大いに利用させていただきます。

PTAのお母さんに「毎日更新ですよね」
と聞かれて、弾みで 「そう、毎日更新」と答えた。
実は、3月31日で定年退職する事になっていたので、一年間だけならば続けられるだろうという腹だった。
それが、様々な事情で、再任用校長として、八名川小学校に残ることになった。
正直を言えば、ブログも少し疲れてきた。内容も、「10分間俳句」というよりも「俳句+八名川小学校」というような感じに変質している。
しかし、毎日百人ぐらいの人がこのブログを見てくれている。
簡単にやめるわけにはいかない。
毎日というわけにはいかないかもしれないが、「毎日のように」として続けよう。

今日は、前橋の先生から電話を頂いた。近いうちに八名川小学校を訪ねたいというお話だった。もちろん内容は、「俳句教育」のことだ。

26日は、午後4時から「八名川句会」


保護者の皆さんどうぞお出かけください。見学だけでもOKです。

28日は、三年生で俳句の研究授業が予定されている。
今日、指導案の検討をしたが、私の考えていることよりもずっと内容が深い。
実に楽しみだ。

そんなわけで、二年目に入った「十分間俳句」をよろしくお願いします。




芝生の遊び

2008-05-20 | ジュニア俳句


校庭が芝生になって、子ども達の遊び方が変わった。
一つは、裸足になって草の感触を確かめ子が出てきたことだ。
足裏が痛くない。芝生の感触が心地よいからだろう。
もう一つは、寝っ転がったり、座り込んだりして遊びはじめたことだ。
今日は、昼まで雨だったが、放課後には、もう芝生で充分に遊べた。
水はけがよいのも特徴の一つだ。

  5月24日は、芝生オープニングパーティです。

  10時~ 芝刈り体験会 ぜひ多くの人の参加を

  11時~ オープニングパーティ
       やきそばや飲み物などの模擬店がでます

  12時~ ウィークエンドスクール開校式



東川小学校から俳句授業のオファーがあった。2年から4年までの三学年の指導をして欲しいという。今、日程の調整中である。
昨年度は一学年だったから、評判が悪くなかったと言うことだと思う。

三重県の先生から十分間俳句についての問い合わせがあった。
学校全体に俳句を定着させたいとの思いをお持ちで、日本教育新聞に掲載された「十分間俳句の実践」の記事をご覧になったらしい。
全国のこうした俳句を子ども達に広げたいと考えている方々との連携を作っていきたい。

今日、五年生で取り合わせの俳句の指導をしたが、返り討ちに遭ってしまった。なかなかうまくいかない。






先週、四年生が一時間かけて、句会形式で俳句の授業を行った。参観したが、実によい。五つの俳句の中から一つ好きなくを挙げてその理由を話し合うという授業だった。
各学年、各学級の取り組みが新しい工夫をどんどん産み出しそうな予感がする。


わんぱくすもう大会

2008-05-18 | 教育活動
今日、わんぱく相撲江東区大会が行われた。越中島にある都立第三商業高校。
開会式は、猛烈な人で熱気むんむん。



八名川小学校からは、六十名以上が参加している。
若い体育主任中心に練習を何度も行ってきた。先日のNHKの「親子じかん」の番組にも、ちらっとその練習風景が放映された。
保護者の方々も応援に大勢駆けつけてくれた。

青の八名川Tシャツが目立つ。応援も一番だ。参加者の割合でいけば、江東区一であることは間違いがない。実数でも三商のすぐ前に位置する越中島小学校に次いで第二位だという。



教員も職員室が異動してきたかのようにみんなが来て、応援した。
この一体感が八名川小学校のよさだが、今年は、これだけではなかった。




なんと、女子は、一年生から六年生まで六つの学年のうち四つ、男子は、二つの学年で優勝してしまったのだ。入賞者も大勢。信じられないほどの好成績である。

表彰式の様子




(青いTシャツを着ているのが、本校の児童)

他校の校長さんも開いた口がふさがらないという表情だった。
地域やPTAの応援と教員の意欲が、子どものやる気に火を点けた。
実に嬉しい。
八名川小学校は、俳句学校であるだけでなく、「相撲学校」でもあるのだ。そこで、一句。

   五月晴わんぱく力士の上手投げ