十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

アイデアマラソンの樋口さんからメッセージ

2012-02-27 | ジュニア俳句

学校俳句の集い-10分間俳句の誕生に大きなヒントをいただき、その後も励ましていただきながら、交流を続けてきたアイデアマラソンの樋口健夫さんからメッセージをいただきました。

小山先生
先生の新しい本のご出版を心からお祝い申し上げます。
今も思い出します、小山先生が八名川小学校の校長先生のころ、子どもたちにどのように俳句を試みようかと、良いことは分かっていても、担任の先生 方への遠慮などから、日々悩んでおられました。
その時に、微力ながら、
私の考えであるアイデアマラソン発想法の考えに基づいて、とにかく毎日実行してみることですよ」と、申しあげたのを覚えて おります。その時に「よし、やってみよう」と一言。それからも、様々な試行錯誤はされて、何年もかけて、「十分間俳句」の形と進め方ができてきた と聞いています。
俳句は、「考えて、即書く」必要があることから、
子どもたちにとって、最高の知的行動であります。そして、子どもたちの素晴らし い思い出のノートを、小山先生はたくさん創ってこられました。これが日本全国に広がることを願っております。
今後ともがんばってください。

樋口健夫
アイデアマラソン研究所 所長
現在、アメリカ、ジョージア州、ジョージア大学にて講義とセミナーを行っています。

樋口さん、ありがとうございます。今後とも連携して活動していきましょ う。よろしくお願いいたします。

 


学校俳句の集い

2012-02-26 | ジュニア俳句

 

25日、神楽坂の出版クラブ会館に於いて、「楽しい俳句の授業アイデア50」の発行と日本学校俳句研究会の発足を記念して学校俳句の集いが行われました。
お祝い句会があったり、ライブがあったり、とても楽しい会になりました。
とりあえず、写真で雰囲気をお伝えします。

 


25日に学校俳句の集い

2012-02-23 | ジュニア俳句

「楽しい俳句の授業アイデア50」が発売になりました。

また、この本の約30人の執筆者を中心に「日本学校俳句研究会」が発足する運びになりました。
本の出版記念と研究会の立ち上げをかねて「学校俳句の集い」を行います。

 時   2月25日(土)午後5時~7時

 場所 出版クラブ会館

 参加費 3千円

 連絡先 小山正見 oyamamasami@gmail.com

 


一太郎

2012-02-22 | ジュニア俳句

俳句の話じゃない。一太郎の話である。一太郎と言っても子どもの名前じゃない。ワープロソフトの名前だ。
今の若い人で知っている人は少ないかもしれない。
ワード、エクセルがウインドウズに組み込まれ、世界中でパソコンの標準ソフトになってロータス123も消えた。
ブラウザソフトでは、圧倒的なシェアを誇っていたネットスケープもインターネットエクスプローラに駆逐された。
一太郎も絶滅危惧種かもしれないが、それでも生き残っている。えらいものだ。
最初に使ったパソコンのワープロソフトは、一太郎バージョン3だった。その当時には、「松」とか「VJE-PEN」(だったかな?)大塚商会の「オーロラエース」というワープロソフトもあった。値段も高かったなあ。
その当時、ほとんどのワープロソフトが無断複製を防ぐためにプロテクトがかけられている中で、一太郎だけがそうではなかった。結局、みんなが違法にコピーし、そのお陰で、みんなが一太郎、ATOKを使うようになり、終わってみれば、日本語ワープロの中で生き残ったのは、一太郎だけだった。
今の一太郎は相当にワード化されているが、それでも僕はワードよりも使いやすいな。
これで、文語が入ってくれればいうこと無しだ。ATOKの変換効率の良さはワードの比ではない。ワードを使ってもFEPをATOKにするという手もあるんじゃないかな。
最近ジャストシステムは、iPhone用の手書きソフト7ノートミニを出した。これが、また抜群に効率がいい。
「花子」も使おうとすれば、もっと使えるのだろうがこちらはイマイチわからない。
付属のPDFソフトは、便利に使わせてもらうつもりだ。
なんだか、一太郎とジャストシステムの宣伝のような文章になってしまった。
でも、まあがんばってください。

  たかがワープロと言うことなかれ春の塵

  



クラスの笑顔を五・七・五の音色に乗せて

2012-02-16 | ジュニア俳句

足立区の土田明人先生の実践が小学館の「総合教育技術」3月号に紹介されています。
「失敗が育てた達人教師この授業」というコーナー。

シンガーソングライターでもある土田先生は、まさに学級経営のプロ。
話を少し伺っただけで、わくわくしてくる。子ども達の姿、その成長している姿が目に見えるようだからだ。
昨年は、東京新聞の教育賞も受賞されている。が、「確かに」と思う。
この連載の最終回に土田先生が登場したのもうなずける。
また、実践がいい。生まれている句がいい。

詳しくは、私が紹介するよりも実際に四でいただいた方がいい。
小学館「総合教育技術」3月号です。


 


卒業俳句に挑戦してみよう

2012-02-14 | ジュニア俳句

 

六年生は、卒業まで一ヶ月半になった。
実際に学校に登校する日は、30日を切る。
秒読み段階だ。
しかし、卒業という実感はなかなか得られない。
大人でも実感するのは、直前または、それが終わってからだろう。

この時期、6年生には、卒業俳句が似合っている。
また、特にクラス替えがある学級については、進級俳句などもよい。
これは、「楽しい俳句の授業アイデア50」に掲載されているアイデアがとても参考になる。

卒業までにしてしまいたいこと。卒業への思いを俳句にするというものだ。
どの句がよいかというよりも、心情がよく表れる俳句でもある。

A小学校で実践した 卒業俳句を挙げてみよう。

友だちとたくさん笑って卒業す

最高の笑顔つくって卒業す

身代わりに雑巾残し卒業す

先生にドッキリしかけ卒業す

このを進級俳句に応用することもできる。

都道府県全部覚えて進級す

最後の日テスト百点卒業す

進級し心も体も六年生

ぜんまいを背中に付けて進級す

指導のポイントは、卒業するまでに(進級するまでに)どんなことをしてみたいのか。このことを俳句にしてみようということだ。どの学級でもすぐにできるので、お勧めである。
15日過ぎには、「楽しい俳句の授業アイデア50」が発売されるので、詳しく知りたい方は、こちらをさんこうにされるとよい。


楽しい俳句の授業アイデア50

2012-02-10 | ジュニア俳句

「楽しい俳句の授業アイデア50」いよいよ校了となりました。
今日から印刷に入る予定です。今月の半ばには出来上がる予定です。
書店に並ぶには、もう少しかかるかもしれませんが・・・
本当にアイデアが詰まっている本だなあと思います。
先生方の実践はたいしたものだと、改めて舌を巻いています。
そこでね最近は、この本の中のアイデアを使って授業を行っています。
「文房具俳句」や「卒業俳句」など。

とてもすてきな俳句ができます。

これは、昨日行った6年生の授業でできた作品。

 算数の難問解いて卒業す

 友だちと遊びつくして卒業す

 先生にどっきりしかけ卒業す

 校帽のゴムの長さは六年分

 


第7回学校俳句交流会

2012-02-07 | ジュニア俳句

第7回学校俳句交流会は、現代俳句協会会長の宇多喜代子さんのお話と小山による俳句のの模擬授業という内容だった。
宇多さんのお話は参加者の感動を呼んだ。また、授業の中でも、宇多さんがほぼ、全句講評してくださり、俳句の見方について大いに勉強になった。
参加者のAさんが宇多さんのお話の概要をまとめておられるので、掲載させて頂く。内容の一端が伝われば幸いである。

先日、現代俳句協会会長の宇多喜代子先生の貴重なお話を聴かせて頂いたので、私の理解した範囲で内容を記します^^;
★子どもへ教える場合…
☆俳句は大人と子どもに垣根のない文芸
☆俳句は瞬間をとらえる写真に近い。近い文芸としてはキャッチコピー。
☆『自由に作る』ということは難しい。花、果物、鉛筆など形のある題を与えるとよい。春の風、夢などのような見えないものは概念で作ってしまう。
... ☆言葉は楽しい、日本語のリズムは気持ちいい(五・七・五の間にトントンという間がある)ことを教える。
☆最初の吟行場所として校庭はとても良い。(木、花、遊具などを詠む)
☆褒めすぎると頭で作るようになる。子どもが作ったものを変えずにほめる。
☆生活様式が変わっている。季語に季節の基準はあるが、用途によって変わるので、柔軟に対応する。(歳時記は郷愁の産物?)
☆『ごとく俳句』〜は〜のようだ(比喩)は言葉遊びとして面白い。
☆俳句は理科である→どう表現するかというところで国語になる。総合的。
☆例句は子どもの解りやすい句がよいが名句を訳も分からず覚えることも大事。
★大人が作る場合にも共通して言えること。
☆川柳のようだと否定したりバカにしない。(川柳は難しい高度なものである、俳句は自然を詠む。川柳は人を詠む)
☆五七五(定型)と十七文字(音)は違う。
☆定点観測をするとよい(桜の木、夕日の沈む位置など)…季節の先をよむ。子どもの場合、校庭の一本の桜の木を君にあげるよと言う。常に観察させる。
☆歩行思考(歩く速さで考える?)←加藤楸邨
☆“しく”活用(うれしく、楽しく等)はダメ。詩は形容詞から腐る。
☆日本人は四季の移ろいの中に衣食住がある。先人の知恵があり、季節毎の行事の中に食すべきものなどがある(例えば冬至の南瓜など)。俳句も四季の生活に密着している。

宇多先生お薦めの本
◎今はじめる人のための歳時記<角川>
◎俳句の基本Q&A ?

とても有意義なお話でした。私自身思っていたことと重なる点もあり嬉しく楽しく拝聴致しました。長々とすみませんでしたが、俳句を作ったりボランティアをされる皆様に何か1つでもヒントになることがあれば幸いです。
 
宇多先生のお話より…国際化が進み、これからの子どもたちの故郷は『日本』になる。日本から海外に行って、日本を説明できる子が少なくなっている。外人に、日本人は何を食べているかと聞かれても答えられない。基本的に、ご飯と味噌汁、それに肉や四季折々の魚や野菜の和え物を食べていますと答えられればよい。日本には四季があり、その季節で衣食住が変わる。そのことをきちんと伝えられるようになって欲しい。深川に住んでいるなら、芭蕉や俳句のことを説明できる人に。

田付先生
☆俳句の種拾いは20分程度。☆上手な俳句を作る必要はない。→こどもに安心感を与える。
☆吟行に行かない時は、講師が物(りんご、みかんなど)を持っていく。実物を見て作句する。
...
感想
ヤナガワでは、一年生がそら豆のさや剥きをしたり、とうもろこしの皮剥きをして食べ物で作句している。恵まれた、いい体験だと思う。
宇多先生は栄養士であられたそうです。『食』という生きる原点に携わるお仕事と、自然(人を含めて)が『生きる』姿を描く俳句は関連しているのではないかと思いました。やはり食育から俳育すべきかも^^
もう1つ、コピーライターに憧れた私が俳句に興味を持つようになったのも、『言葉』が好きだからということを確信しました。(A)