十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

鳥越神社の水上祭形代流し

2008-06-30 | 雑感
本当に今年も半分終わりましたね。
明日は鳥越神社の水上祭形代流しという夏越し大祓いの行事があるそうですよ。
子供達にも身近な新大橋で 10時頃待っていると上流からそれはそれはたくさんの舟がにぎやかにお囃子を鳴らしながら下流に下っていくのです。これから川遊びシーズンなのだな、夏を 迎えるのだな、と季節を実感できますし、隅田川にこんなにたくさんの舟がいるのもなかなかの迫力です。子供たちに見てもらって一句詠んでもらいたいなぁ、 と思いました。急すぎましたね
↓参考までに
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kab_ra/TORI4.HTM

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ありがとうございます。今年の深川発祥の俳句大会の テーマの一つが「川」ですし、ぴったりですね!
行ける方はぜひお願いしま~す




理科の観察と俳句

2008-06-29 | ジュニア俳句

「発見・感動」を主眼とする十分間俳句の実践の上で、理科の実験と俳句を組み合わせることは、非常に有効である。

自分の発見や感動を言葉で表すことで、その発見や感動を認識し、定着するすることができるからである。

三年生が、揚羽の幼虫の羽化を観察した。そこから生まれた句である。

アゲハがね空へたんけんさようなら

よう虫の頭あたりに点点点

カイコはねはっぱに糸でちゅうぶらりん

アゲハのねようちゅうなにいろみどりいろ

アゲハのねほうこうおんちどこへいく

がんばってアゲハはいつかチョウになる

そうじ中かいこが糸はきはなれない

はつたいけんアゲハのようちゅうプニプニだ

朝きたらアゲハがちょうになっていた

アゲハのねくろいゴツゴツとげの山

大空にとんでくちょうをじっと見る

アゲハちょう先生のうでだいすきだ

あげはがねさなぎのなってかたまった

よう虫にはじめてふれたはじめてね

サナギのね中はドロドロしょうかえき

カイコくんおひるねしてるのおきてるの

よう虫はくろい点てんおけしょうよ


はっきり、すっきり、どっきり

2008-06-26 | 雑感

石寒太さんの話は、明解だった。

その中で特に心に残ったことは、俳句は、韻文であり、1行の詩であること。だから、リズムを大切にし、感動を中心におかなければならないということ。

そして、良い句とは、作者の姿が句から見えること。

はっきり


すっきり


どっきり


の三つが句の中にあるということを大切にという話が心に残った。


コメントをありがとうございます

2008-06-24 | 雑感

難しいことはわかりませんが、関本さんが常盤という町を愛し、常盤と共に生きてこられたんだな…ということは、ここにあげられた俳句から痛いほど伝わってきました。

句を見ながらまだまだやりたいことがあったのではないかと、個人的には存じあげないながらも故人の気持ちを察しようとすると胸が痛みました。

このブログにも俳句には『気づき』を表現して、と書かれていますが、関本さんの句のように、何も知らない人間に対して訴えてくるものがあれば、それはそれで十分俳句として成立するのではと思ってしまいました(多少人の生死に際して感情的になっているせいかもしれませんが)。

末筆ながら関本さんのご冥福をお祈りいたします。

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関本会長と当時のPTA会長の白川さんと私小山はいずれも一月生まれで、2日、8日、16日生まれだったものですから、「2×8=16日」コンビと称していました。

この復活はなりませんが、関本さんの分も一緒に頑張っていきます。そして、関本さんの俳句に込められた願いを実現していきたいと思います。

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俳句。この言葉に素人は抵抗を感じます。

なんだか難しい世界の言葉のように感じます。

七校会の集いの時間の中で俳句づくりの時間がありましたね。

作成のための所要時間はわずか数分だったように記憶しています。

初めは『そんな短い時間に無理無理!』と思っていたのに、参加の小学校から秀逸な句が出るわ出るわ…。

案ずるより産むが易し。

まず実践してみて、理屈(理論?)はその次。

一句詠むのに長い時間をかける必要ないんだなと、七校会の俳句づくりで実感しました。

出来るときは出来る。出来ないときは…あきらめちゃえ!←ダメですか(^^;)

まずは楽しむことかと思えました。

なので小山先生は大変かと思いますが、未体験者を俳句の土俵に上げてしまうことが最初の一歩であると実感しました。 お体に気をつけて頑張ってください!

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そうです。そうです。わずかな時間で俳句は作れます。だから「十分間俳句」なのですが・・・

そして、できないときは、潔くあきらめる。そしてまた明日とというわけです。

仰有るとおり。うれしいなぁ。

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長先生、人気者ですね大勢に教えるのは、難しそうです頑張ってください  八名川は、いろいろな人が来てくださいますね。ときどき、見てます。

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今日は、泰明小学校面白かったですよ。銀座の地域誌で「銀座15番街」という雑誌があり、その誌上で、泰明小学校開校百三十周年の記念俳句大会を催すのだそうです。

今日は、それに向けての俳句作りだということが分かりました。

何せ、百二十人以上ですから、一人一人の俳句を見るのに時間が予想以上にかかりました。

中から、18人の子どもの句を代表で大きく張り出してもらい。簡単な句会。

泰明小学校の子ども達は礼儀正しく、さすが都心の子どもだなあと感心しました。(もちろん八名川の子も礼儀正しいけれどね)

夜は、私の所属している研究会で、オリエンタルランドの松本さんをお招きして、「ディズニーランドの教育学」というお話を聞きました。

今年も、10月の学校公開の折に、「ディズニー魔法の教室」として来てもらうことになっています。お楽しみに。


今週は忙しい

2008-06-23 | ジュニア俳句
6年生の日生劇場「人間になりたかつた猫」(劇団四季)に一緒について行く。
約一ヶ月東京中の小学六年生を招待するというのだから、大変なものだと思う。
帰り際に区内の臨海小学校の校長先生から「俳句の指導に来て欲しい」と声をかけられる。ぜひ行きたい。7月に行くと約束する。
明日は、泰明小学校に指導に行くが、二学年約百二十人を一緒に指導して欲しいとのこと。これまでと少しやり方を変えなければならない。
ノート代わりとなる簡単な学習シートを作る。
三年生と四年生の俳句ノートが机の上に積んであるが今日は見る時間がなかった。
夜は、PTAの役員会だったが、先日の7校会での俳句づくりは雰囲気を和らげてよかったとの声を貰ってほっとした。
明後日は、本校の研究授業である。今日低学年の先生方が集まって、指導案の検討をしていた。それに、一年生も俳句作りに少しずつ取り組み始めたようだ。

大場白水郎の俳句

2008-06-22 | 雑感
大場白水郎という俳人がいた。縷紅亭と号している。
久保田万太郎の盟友でもある。
今はこの名前を知らない人が多い。
ある縁があって、この俳人のものを集め始めた。
「春蘭」という俳句雑誌の主宰であったのだが、この雑誌、どこに行っても手に入らない。
どなたか知っている方がおられないだろうか。

 白水郎の句は、例えばこんなのである。

 うなぎやの二階にゐたり秋の暮

 梅雨寒く懐中汁粉ときにけり

 桜餅炬燵のほしき夜なりけり

 白水郎は、典型的な江戸の旦那で遊び人であるという雰囲気をもつ。

 吉原の芸者連れたる萩見かな

 なんていう句もある。

 白水郎の最初の句集は、「白水郎句集」(昭和3年8月発行)である。
 久保田万太郎が序を書いている。

 これが面白い序で、良い句と悪い句を挙げて、「まだまだ悪い句の方がいい句よりもずっと多い・・・」と言って、良い句と悪い句の例をあげているのだ。
そして、単純な句はよいが、技巧の入った句はよくないとしている。

その良い句とは、

春の山鎌倉道をかくしけり

よくかゝる笠子魚(かさご)あはれむ霞かな

田打人みるみる風に巻かれけり

汐引けばかはる景色や蜆掘

鮎育つ育つ天気や豆の花

朝鮮六月の海わたりけり

たくましく藤豆育つ暑さかな

草の中に鴬鳴ける雷雨かな

卯つ木原たまたまあやめみいでけり

髪刈りに秋の夜の坂下りにけり

 

 とある。

心よりご冥福をお祈り申し上げます

2008-06-20 | 雑感
常盤町二丁目町会長さんだった関本英輝さんがなくなられた。享年71歳。
八名川小学校の開校90周年を祝う会の会長を引き受けてくださり、町をまとめてくださった。
最後のお仕事は、深川芭蕉通りの命名である。3月23日にその除幕式がおこなわれたところだ。


景観重点地区に選ばれた万年橋地域の委員会で、地域の特性を俳句調で表そうということになった。関本さんは、即座に、常盤の特徴を俳句調で5・7・5によんだ。
それが以下の句である。
本当に惜しい人を亡くしたという思いでいっぱいである。


夏の夜や隅田の川面に屋形船

都鳥川面にはゆるむれ幾多

涼しげに屋形の明かり芭蕉庵

我が町の櫻まつりに人集う

朝夕の安宅の川に都鳥

神明宮八郎右衛門で町おこし

こどもらにワンランク上の教育を

候補者が声をはりあげ政策競う

町会の融和を図る常盤町

屋形船暑さしのぎに生ビール



心よりご冥福をお祈り申し上げます。




東川小学校の俳句 その2

2008-06-19 | 各地の取り組み

東川小学校の俳句第2弾である。3年1組のみなさんの俳句です。

 風かおる夜のあいさつこんばんは

 さくらんぼ二人見つめて赤くなる

 夏になるでんわならしてでまえとる

 五月晴れ今日は水曜四時間だ

 夏が来たぼくはさんすうだいすきだ

 さつきばれぼくのふでばこポケモンだ

 梅雨さむしテレビの音が鳴りひびく

 五月晴れ本のページをめくります

 夏が来たとけいカチカチ音がする

 風かおるぼくのTシャツしましまだ

 夏の空きょうのきゅうしょくおいしそう

「取り合わせ」の感じで良くできていると思う。

昨日、校長会で「深川発祥俳句大会」のチラシを配り、「ぜひ参加して欲しい」旨訴えた。

豊洲北小の校長先生が「今年はやりますからね」と力強く話してくれた。

7月の研究授業の講師の先生が決まった。 俳誌「鷹」の編集長の高柳克弘氏である。

高柳氏は、まだ20代の早稲田の大学院生で芭蕉の若き研究者でもある。

本校の教員も若い。一緒の若さで新しいものが産み出すことができるのではないかと期待している。


古代文字墨アート

2008-06-18 | 教育活動

古代文字の授業の紹介の前に一つ良いニュースを。


わんぱく相撲東京都大会で、江東区チームは、第三位に入り、国技館で行われる全国大会に出場することが決まりました。



17日には、 古代文字墨アートの村山朝偉(ともひで)さんをお迎えして、古代文字の授業が4年生で行われました。


小柄な体に猛烈なエネルギーを秘めたともひでさんの書にみんなびっくり。


子ども達も、ともひでさんに負けないように、大きな紙いっぱいに、手も足も墨で真っ黒になりながら、力強く古代文字を書きました。


村山朝偉さんの古代文字墨アートを紹介するホームページ




今日、18日は、5・6年生で旅育の授業。日本ツーリズム産業連合会の紹介で、ツアーコンダクターの斉藤さんがおいでになり、旅の魅力や、ツアーコンダクターの仕事をサンタクロース村やアンコールワットに旅行に行くという想定で楽しく話してくださいました。


6年生は、その後、ビオトープに水草を植える作業に精を出しました。




来週の水曜日、25日に今年2回目の研究授業が2年1組で行われる。


課題は、俳句の推敲。果たして2年生でどこまでできるのか。面白い挑戦的な授業になりそうである。講師は、俳句誌炎環主宰で俳句アルファ編集長の 石寒太氏にお願いしている。



中学生・高校生句会は、(高校生も加わりました)次回は、7月13日(日)の予定である。










ハートランドの加藤先生より

2008-06-16 | 各地の取り組み

ハートランドの加藤先生からメールをいただきました。

私もばたばたしてばかりでずいぶんご無沙汰しています。

八月の現代俳句協会主催のジュニア俳句祭で対談することになっているので、その打ち合わせもしなければならないのですが・・・・

加藤先生よろしくお願いいたします。

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小山校長先生

お元気ですか。 わたしも、あいかわらず忙しく楽しく仕事ひとすじ(?)の毎日です。 先日、生活科で「ザリガニ」つりに行ってきました。 ザリガニを前にした、子どもたちのようすがとてもおもしろく感じました。 さっそく、「ザリガニ」で一句詠んでみました。 2年生の句です。

ザリガニにゆびをはさまれまっかっか

http://image.blog.livedoor.jp/heartland1024/imgs/7/d/7ddece2a.JPG

ザリガニにゆびをはさまれまっかっか ゆうき


ザリガニ(夏)

わたしが子どものころは、このきせつになると、よく田んぼにあみを持っていって、ザリガニを とったものでした。竹のぼうに糸をつけて、そのさきにはさきいかをつけて。つりにあきると、 さきいかを食べたりして。

そんなこうけいを見ることも、さいきんでは少なくなってしまいました。東京のあたりでは、めっ たに見られないことかもしれませんが。

学校の生活の学習で、ザリガニつりに出かけました。ザリガニをさわるのがはじめての子。

ドブ川におちてしまった子。つれたのにさわれずにキャーキャー言ってる子。

わたしも、むかしを思い出して、むちゅうでザリガニをつりました。

つったザリガニは、それぞれ家に持ってかえって、自分でそだてることにしました。

教室でも何びきかそだてて、かんさつしたり本でしらべたりしたことを一年生におしえてあげる学習をします。

この前、プールでとったヤゴは、もう何びきもとび立ちました。

子どもたちにとっては、生活の学習でしかできない体けんになったようです。

2年生が詠んだ「ザリガニ」の句です。


ザリガニはひとりぐらしもいるのかな◎ゆうか


ザリガニがともぐいしたよかわいそう◎ともあき


ザリガニくんにげ足はやくさわれない◎たくみ


ザリガニはすごいすばやいがんばれよ◎はるき


ザリガニは足が八本いいですね◎まこと


あらそいでまけずぎらいのザリガニだ◎ちひろ


つよいだろオレがおやぶんでかいザリ◎ちひろ


ザリガニはじゃんけんするとチョキだけだ◎だいち


ザリガニがイカのにおいでやってくる◎たいち


ザリガニがあばれんぼうで大はしゃぎ◎ことみ


先生はザリガニつるのとくいそう◎みつき


ザリガニに手をはさまれてかわむける◎ちづる


ザリガニだはじめて見たよびっくりだ◎ひろと


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ザリガニつりができる環境というのは、いいですね。こういう経験の積み重ねが子供たちの感性を育てることは間違いないとうらやましく思います。