今日は、小学校二年生の教室での授業だった。
俳句の授業では、最初の十分が大事だ。
どんな形でもいいから五七五になった。できたと子どもたちに感じさせることができるか否かが、その後の授業展開に大きな影響を与えるからだ。
そこで、私はどの子もできる課題を最初に持ってくることにしている。
とてもあいさつが上手な学級だったので、
思いついて、あいさつの俳句を作ることにした。
俳句をやさしく作るには、季語とテーマを指定してやることだ。これを出発点にすればどんな俳句もできる。
この場合は
ごあいさつ+中七+春の朝
である。
中七を考えるとそれだけで五七五が出来上がるという仕掛けだ。
どんなふうにしたの?
と問うと
元気いっぱい
と誰かが言う。
もう出来上がりだ。
ごあいさつ元気いっぱい春の朝
他の子が 大きな声で という。
ごあいさつ大きな声で春の朝
という具合である。この中七だけで結構バリエーションができ、その子らしさが出てくるから不思議だ。
ごあいさつねぐせいっぱい春の朝
ごあいさつ少しもじもじ春の朝
というのもあった。
この作り方を覚えるといくらも応用が効く。
ほとんどの子ができたことを確かめて、次に進む。
朝食俳句も子どもたちには身近だ。
何食べたの?
ハムエッグ、チョコパン、納豆、お味噌汁、なんでもござれだ。
ハムエッグ少しこげこげ春の朝
納豆で手がネバネバだ春の朝
乗ってくると五句も十句も作る子が出てくる。
頭が柔らかくなったところでこの日のメインの水仙花の俳句に入った。
対象をよく見た素敵な句ができたのは担任の先生が普段から子どもたちを鍛えていたからだろう。
こちらの作品は、差し障りがあるのでここでは紹介を省く。