表題のようなことができるのだ。
入学して一週間後には「はじめての俳句」ができあがる。
八名川小学校の実践である。
こつは、二つ。
五・七・五の最後の五は「いちねんせい」と決めておく。
一年生になった記念の句だから、これははずせない。
次に最初の五。
春らしい言葉を色々挙げて、その中から気に入った言葉を使わせる。
そして 中七だけを考えさせていれる。
すると、次のような句が出来上がる。
なかなかよい。
是非他の学校でも実践してほしい。結果を知らせてほしい。
はるのかぜ さくらのがっこう いちねんせい
※八名川小学校の校庭はさくらの木がたくさんあるのだ。
はるのあさ きょうかしょよんで いちねんせい
※目新しい教科書を読む。これは一年生になった証拠だ。
さくらさく はいとおへんじ いちねんせい
※「はい」というお返事はほこらしい。新鮮な気分が伝わってくる。
たんぽぽさん じぶんのつくえだ いちねんせい
※幼稚園や保育園のときとちがって一人一人に机がある。これも子ども達にとって印象的な出来事に違いない。
はるのさくら じぐざくべんきょう いちねんせい
※じぐざくぐべんきょうというのは、ちょっとわかりづらいかもしれないが、プリントに書いたジグザグの線をなぞる勉強。鉛筆の使い方の学習である。
さくらいっぱい らんどせるしょって いちねんせい
※ランドセルは小学生になった象徴である。嬉しさが伝わってくる。
はるのかぜ カレーおかわり いちねんせい
※給食である。カレーライスを早速おかわりしたのだ。みんなで食べる給食はおいしい。きらいなものもついつい食べてしまう。
はるのあさ きいろいぼうしで いちねんせい
※黄色い帽子。これも一年生の印である。二年生以上は校帽をかぶるが、一年生は交通安全の黄色い帽子をいただいてかぶる。
これは、一年生の最初の俳句指導として定番にできる活動である。
こうした実践を集めて、六年間のカリキュラムを作ること。これが大きな課題であると考えている。